
1956年公開
監督/溝口健二
脚本/成澤昌茂
出演/若尾文子、木暮実千代ほか
溝口監督は女性を撮ることが多いけど、
この作品も、圧倒的な女性の迫力に
気が付いたらのめりこんでいた。
一人一人の女性にきちんと背負っている人生があって
しかも各々がきちんと持っている葛藤もある。
それがドラマとしての太い骨格になっている。
ラストもいい。
▽ 東京物語

1953年公開
監督/小津安二郎
脚本/野田高梧、小津安二郎
出演/笠智衆、東山千栄子、原節子ほか
この作品を知らない人はいないだろうし、
今更語ることもないくらい、歴史的な名作。
嫉妬したくなるくらいの天才監督が描く
家族の冷淡さと、人のあたたかさ。
実は小学生の時に2度くらい見たきりだったので、久しぶりの鑑賞。
あの時圧倒された、俳優や景色の「切り取り方」の美しさだけではなくて
今だからわかる、監督の演出力の非凡さ、明敏さに驚いた。
無駄な動きや台詞が一切ない。
それでいて説明的ではない。
不自然なほどの自然さと、言葉のセンスのよさ。
うーん。うーん。うーん。
素晴らしい。
◎
巨匠と呼ばれる監督の2作品。
巨匠には巨匠と呼ばれるだけの理由が、映画の中にある。


