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solve the secret

まぶたの裏 へばりついた 宇宙を旅してんだ


おとうと
solve the secret-おとうと

2010年公開
監督/山田洋次
脚本/山田洋次、平松恵美子
出演/吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優ほか


一言で言えば、流石山田監督。
最初スロースタートだったけど、尻上がりに面白くなった。
無用な小細工がなく、ただ人間のドラマを描いていて素晴らしい。
ただ吉永小百合と蒼井優の喋り言葉が上品すぎると感じた。
おばあちゃんの喋り方は自然だけど、若ければ若い程不自然。
特別な人じゃなきゃ映画の主人公にはなりえない、みたいな気持ちにさせられる。
あと台詞の「い」が気になって仕方なかった。
食べていると食べてるとかね。綺麗な言葉遣いは「い」がある方だけど…。
加瀬亮のかっこよさは俳優としての色気かしらん。
笹野さんとか、小日向さんとか山田組ではいつもだけど、脇役に拍手。

あと結婚式のシーン、まだ鉄郎に愛着のない観客は、結婚式の客と一緒に引いてしまうと思う。
だからその後の姉と弟の話についていきにくい。
でもまあそこは流石監督で、どんどん鉄郎に観客は魅了されていくんだけどさー。


女の子ものがたり
solve the secret-女の子ものがたり

2009年公開
監督/森岡利行
脚本/森岡利行
出演/深津絵里、大後寿々花ほか


うーん。いったいどこの世界の話?
女の子の友情は描けていると思うんだけど、現実はどこにあるの?
箱のなかで、主人公たちが動き回ってるだけに見える。
もっと時代背景とか描かないと、全然伝わって来ない。
例えば田舎の子なら、先輩に憧れる=都会的なものに憧れる訳で
街から出たい!って当然考えると思うんだよね…
山の中で雨宿りより…都会に置いてけぼりの方が全然面白いと思うんだけどなあ。
あと、友達の幸せを「願ってる」って、ほんとに願ってるだけで笑っちゃった。
見て見ぬ振りしてしまうのは友情とは思えないと私は思ってる。
その時点で、私の中でこの3人の友情関係はありえない=友情の話ではない…。じゃあ何?って感じに。
「あんたのこと嫌い」って言える子がどうして「この街から出てけ」って2人に言ってあげられないの。
あと結論の「こんな友達はもう出来ない」ってそれ高校生で気付くことだと思う。
なんで大人になった今?
男の編集の人は、男目線を作るため?
でもなんで田舎にまで付いていくのか、理由が全然わかんない。
まさか田舎への往復代金は編集部持ち?とかそこまで考えちゃった(笑)

深津絵里の透明感にやられ、それで2時間見られたくらいのもんです。
皆が言う程子役や高校生時代の女の子にも惹かれなかった。皆、かわいいけどね。

うーん。うーん。私の性格上、あんな友達と一緒にいられないからこんな毒っぽく語ってるのかも。
喧嘩する前に、DV受けて幸せよなんていう2人と友達になれない(笑)
故郷
solve the secret

1972年公開
監督/山田洋次
脚本/宮崎晃
出演/井川比佐志、倍賞千恵子、笠智衆ほか


語らず騒がず、話は進む。
脇役陣が素晴らしい。
特に、渥美清と笠智衆の演技が秀逸。
笠智衆が孫に島を見せるシーンがいい。
語らないから、語るシーンがきちんと見せ場になってる。
めりはりがある。

家族とは何か、仕事とは何か、そして時代とは何か。
考えさせられるいい映画です。

この映画に出て来る海は、原発予定地です。
その海のドキュメンタリー映画、今も多分全国各地で上映中です。
機会があったらぜひ見てみてください。


▽二十四の瞳
solve the secret-二十四の瞳
1954年公開
監督/木下惠介
脚本/木下惠介
出演/高峰秀子ほか


演出云々でなく、高峰秀子に惚れ惚れ。美しすぎる。
ハツラツとした女性から、老いてなお子どもたちに情熱を向ける暖かい女性を演じ切った
彼女はやっぱり日本映画を語る時に、置いてはおけない名女優。

女優業を嫌がっていたというし、
プライベートでの質素な暮らしっていうのは、同業者が見てもびっくりするくらいだったと
何かの本で読んだことがあるけど
そういう達観した人間像が、妙に神秘的で美しくみせているのかもしれないなあ。

ストーリーもいい。
何十年を2時間にまとめているので、少し展開が早すぎないかね、とも思うけど
あと、小石先生泣き過ぎじゃないかね、とも思ったけど
いいのだ。これは何十年後かに見たら、もっと泣ける映画なのだ。

あとほんとに笠智衆がいい。
演技が上手い役者ではない、ってね、言われてるけど
笠智衆のとぼけた台詞とかがまた、素晴らしい。

戦争の悲惨さみじめさの描き方も
あの時代の空気感とか、感じる。

この映画は私の先生の初現場作。
まだセカンドとかフォースとかだったみたいだけど、
子どもの台詞は(ロング以外)ほとんど同録にこだわったみたい。

何がびっくりってリマスター版のクレジットに
その先生と、別の先生の名前が乗っていたこと…。
凄い人に教わってるんだなあ、私。


▽トウキョウソナタ
solve the secret-トウキョウソナタ
2008年公開 日阿香合作
監督/黒沢清
脚本/マックス・マニックス、黒沢清、田中幸子
出演/香川照之、小泉今日子ほか


おもしろかった。
けど、特に好きな作品ではないかなー。
前半の、お兄ちゃんが米軍に行く、とか、お母さんがキレるとか、そういうのって凄くよかったんだよ。
あの、フラストレーションがたまっていく様子とかさ。
でも後半の、お父さんがお金を拾うあたりから引いちゃった。

崩壊した家族をここまで極端に描けるってのも凄いけど、なにより音楽が効果的だと思った。


▽仁義なき戦い
solve the secret-仁義なき戦い
1973年公開
監督/深作欣二
脚本/笠原和夫
出演/菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫ほか


3分で酔って、30分でパソコンがフリーズして(パソコンでDVD見てた)、諦めた。
初っ端の音楽だけテンションあがって、あとずっと酔ってた。車酔いみたいな。
カットは変わるし、アングルは凄いし、カメラは揺さぶられるし、
人多くて誰が誰だかわかんないし。
「次期××組幹部」とか書いてあっても、「え?」…置いてかれてる。

フリーズするまで、菅原文太と田中邦衛だけ見てた。

うーんこれは評価できない。最後まで見てないし。

深作監督の演出見たかったのになあ:(



▽男はつらいよ 寅次郎紙風船
solve the secret-寅次郎紙風船
1981年公開
監督/山田洋次
脚本/山田洋次、朝間義隆
出演/渥美清、倍賞千恵子、岸本加世子、音無美紀子ほか



仁義なき戦いのあとの、寅さん。
松竹の富士見た時「コレコレ」と思った。

夢のシーンはいいよね、有名だし。
寅さんがノーベル賞をとるっていうの。

この作品は、マドンナより愛子の方が断然好感が持てる。
わたし煙草すうマドンナがいまいち好きになれなくて(リリーさんは別格)、
性悪な女性に見えてしまうっていうか。
監督も喫煙者だから、そうは思わず、逆に魅力的に見えるのかもしれんけど。
(強いとか、男っぽいとか、さくらさんとの差別化とかかもね)

岸本加世子演じる愛子は最高だね。
タコ社長の娘、あけみのような感じだけど
相部屋になる時の寅さんとの掛け合いは面白い。
寅さんがタジタジして、時刻表に目をやるとこなんか、いい。