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solve the secret

まぶたの裏 へばりついた 宇宙を旅してんだ

マイレージ、マイライフ(原題:UP IN THE AIR)

solve the secret-upintheair

(2009年・ドリームワークス・米)

監督/ジェイソン・ライトマン
脚本/ジェイソン・ライトマン、シェルドン・ターナー(原作/ウォルター・カーン)
出演/ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリックほか


リストラ宣告人のライアン・ビンガムは1年で322日も出張して、全米中を飛行機で飛びまわっていた。1000万マイル貯め、飛行機に自分の名前を残し、フィンチ機長と面会することを目標にして、仕事も充実していた。1000万マイルを目前にしたある日、新入社員のナタリーがネット上で解雇宣告を行うシステムを提案する。



まずタイトルバックがいい。あとロケ地がいい。
同じゼミの人に教えてもらったんだけど、空港の中の演出は凄い。
お客さんの並び方、とか、待ち合わせのカップルとか。

確かにすごく観やすくて、おもしろくて、よい映画ではあったけど、
じゃあ薦めてくれた人みたいに、涙なくして!というほどではなかったな。
ナタリーと出会って、変化していく気持ちがあんまり伝わってこなかったからかなあ。

大体その人が薦めてくれるのは、男の映画、という感じで
『50/50』も私の中ではそういうイメージ。最たるものは『卒業』。
どういう基準で私がそう考えてるのかは、自分でも考え中。
今のところ共通してあるのは
女性に対してある妄想を抱いていて、その妄想が打ち砕かれて、悲観してるってところかな。
女性の本質を描いてるとかいうけど、女性を描くということをそこで止めてしまってるように見えるんだよね。
ストーリー上そこから先は必要ないのかもしれないけど。
うーんわかんないな。もうちょっときちんと考えてみよう。


サウンドミキサーはSteven Morrowさん。
日本公開されてる映画だと、『男と女の不都合な真実(The Ugly Truth)』とか『リトルミスサンシャイン(Little Miss Sunshine)』のサウンドミキサーを担当してる。
ブームオペレーターのCraig Dollingerさんも『リトルミスサンシャイン』を手がけてる方みたい。
フォーリーアーティストは『ER』などテレビドラマが多いJames Baileyさん、『ラースと、その彼女』のKyle Billingsleyさん、『I Am Sam』のCynthia Merrillさん。
サウンドエディターには、『300』や『キルビル』『JUNO』を手がけたFrederick H. Stahlyさんや、『グラディエイター』『君に読む物語』『M:i-2』を手がけたAynee Osbornさんもいる!
洋画もこうやって音の方向からスタッフさんを見ると面白い!

お引越し

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(1993年・日本)

監督/相米慎二
脚本/奥寺佐渡子、小此木聡(原作/ひこ・田中)
出演/中井貴一、田畑智子、桜田淳子ほか


小学6年生のレンコは、両親の別居を期に心が揺さぶられていく。
父ケンイチの新居、母ナズナと二人暮しになった広い家。
そしてどこにも属していないような宙ぶらりんな自分。
以前家族で出かけた琵琶湖にいけば、元の家族に戻れると思ったレンコは、電車のチケットとホテルを予約して、ケンイチとナズナを呼び寄せる…

繊細に揺れる少女の葛藤を、当時新人の田畑智子が演じる。
奇才、相米慎二の描く家族。




「お父さんとお母さんが喧嘩しても私は我慢出来たのに、何で我慢出来ないの?」

「何で産んだん?」


子どもでも、言わないでしょ、って台詞なんだけど
すごくしっくりきていて、“本当に思っていること”に聞こえた。

ただ「早く大きくなるから!」って言った途端に初潮でうずくまるとかは、さすがによくわかんなかったし、
そっから逃げて、火、森、川、湖、の一連はとにかく長すぎたけど。
非現実だとして、逃げている状態で見せられても…ナズナ心配しとるよ…。


やっぱり田畑智子の熱演(相米監督の演出でもあるだろうけど)がすばらしすぎる。
シーン順に撮影したのかもしれないけど
前半の顔と後半の顔が明らかに違う。圧倒。
「おめでとうございます!!!!」叫ぶ有名なシーンがあるけど
ここの田畑智子の顔は、レンコ以外のなんでもない。
これからレンコとして生きていく顔をしてる。



録音は野中英敏さん。最近だと東京タワーや彼岸島など手がけてる方。
演出上(というかカメラワークの影響で)、
アフレコばっかりなんだけど、音響効果がすばらしかった。
音響効果は齋藤昌利さん。日活撮影所、元東洋音響所属を経て現在は音響効果会社の代表。
黒澤明、李相日、行定勲、森田芳光、深作欣二、成島出、園子温、阪本順二
といった日本映画を牽引してきた(している)監督たちの下で音付けをしてきた大ベテラン。
私のイメージではクセやアクのある作品に音付けしてることが多い。
そういう監督に好かれているのかもしれないけど。
家族ゲームが一番有名?
新しいものでのはGANTZ、神様のカルテ、ヒミズを手がけてる方。
“緊張感”のある音付けが得意な方なのかも。
『お引越し』にも緊張感とメリハリがあった。
特によかったのは、レンコが篭城しようとするところ、それと学校のシーン、火のお祭り(?)のところ。

マネーボール

$solve the secret-マネーボール

監督/ベネット・ミラー
脚本/スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン(原作/マイケル・ルイス)
出演/ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマンほか

ブラッド・ピット演じるビリーが、経営危機の弱小球団をセイバーメトリクス(マネーボール理論)で再建していく。
スカウト団と対立をしてでも、自身の想いを貫く理由。そこには人知れず苦しんだ野球人生があった。


音楽がとってもよかった。
作品全体としては音楽が少ないんだけど、
その少ない音楽が活きてると思った。
でもそれに加えて、シンプルな構成で、
落ち着いた作り方だったので少し物足りなかったかなー。
整音の丁寧さは素晴らしかった。