母が子育てに失敗したと言った理由
先日の日曜日。
旅行帰りの私と息子が実家にいた時のこと。
時刻は17時🕔
晩ごはんを食べる。
田舎の晩ごはんは早い。
じいじは既に寝てる。
(じいじ、朝昼夕方缶ビール飲んでた良いご身分)
息子のご飯に、毎回母は魚の煮付けを作ってくれる。そして、毎度母は、息子の魚の骨を丁寧に取り除き、ひとつひとつ海苔巻を作って息子に渡す。
そんな母を見た私の妹(正月のこと)は、母に言った。
『息子君に対して、なんでもかんでもやりすぎでしょう?よくないよ。』
確かに。
息子は、自分で魚を綺麗にむしって食べる。
骨もちゃんと出す。
手羽先やら、ケンタッキーやら
ものすごく綺麗
しかし母は、妹に言われても、息子への態度を改めることはなかった。まあ、孫は可愛いのだろう。有難いことだ。
で、日曜日。
そんな毎度の様子を見ていた私は、母に言った。
『おかあさん。息子が頼んでもいないのに、先回りして全部してやるのはよくないよ。こどもが引きこもりになる1番の理由は、親の過干渉なんだってよ。』
先日みた、YouTubeの知識を私は母に話した。
母は、少し黙ってこういった。
『ばあばは、子育てに失敗しました。』
ん?
娘を目の前に何を言う。
あ、違う。
そういえば、よく忘れるけど、
私にはひきこもりの兄がいる。
母は、兄のことを言っているのだ。
(私はそんなつもりで言っていない)
そういわれれば、
田舎の長男の家に生まれた、長男の兄。
小さな頃は、
私から見ても、特別待遇で、
それはそれはチヤホヤされていた。
怒られたことなどないのじゃないかな。
母は、私の言葉を、
母と兄のことにあてはめたのだ。
70歳過ぎて、40歳を超えた、部屋から出てこない息子に毎日食事を運ぶ、母はどんな気持ちなのだろう。
田舎の親戚付き合いなんて、
ほぼ子供の自慢しあいしかないのに、
父母は、どんな思いで過ごしてきたのだろう。
でも父母は、兄に何も言わない。
何も言えないのだろう。
あと、死んでも死にきれないだろうな、とは思う。
一方で、小さな頃に邪険に扱われた思い出は、された方は覚えている。だから、私は母や兄を擁護しない。
まあ、なるようにしかならない。
兄のことは、私はどうしても自分ごとにはならないんだよなー。
いつもうるさい母は、こういったとき黙る。
それ以上いうと、泣いてしまうと私は知っている。
私も母も黙った。
息子は無言でご飯をもぐもぐ食べた。
帰りには、必ず息子にお土産がある。
(私には無い)
今日はどらやきと魚🐟。
子どもの頃、決して優しくはなかった母。
孫には超激甘甘なのだ。
不思議。
翌朝 早速どら焼き食べる。
最後のカスだけ私にもくれる