無職、家🏠を買う。

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今から約12年前

私たち夫婦は、1戸建ての建売住宅を買った

今日は、その時の話



きっかけは、夫の一言。

『家にトイレが2個欲しい。』



当時夫、私、1歳の息子の3人暮らし。

トイレ2つ要るのか?

と、疑問だったけれど、お腹が弱い夫は、トイレにいる時間が長い。気持ちが分からない訳ではなかった。



引っ越し先を探してみる。

しかし、賃貸物件でトイレが2個ある物件なんてほぼ無い。



それまでの私たちは、3LDK、家賃9万円の賃貸アパートに住んでいた。賃貸なら家賃の半額が、会社から補助される。そうすると、1ヶ月の家賃の上限は13万円迄と考えていた。



流石に13万円となると、それなりに広いが、やっぱりトイレは1つしかない。うーむ🤔。



そんなある日。

家に建売住宅のチラシが入っていた。

ウチは新聞をとっていないので、ほんとうにたまたま。



季節は3月。

住宅メーカーの決算時期ということもあり、相当値下がりしていた。1,400万円(当時確か税抜表示)で4LDK。もちろんトイレは2つ。



私は夫に話し、すぐさま内覧に行くことにした。

こういうの見つけてくるのは、だいたい嫁だよな。



内覧に行って

『家賃補助がなくなるのは痛いけど、やっぱりトイレ2つがいいよね。』というのが夫の意見。



私は、息子が小学生になるまでに家を建てたいと考えていた。



今はお金も貯まっていない。

激安物件だし、トイレ問題の解決策は思い浮かばないし。

だから、とりあえず今家を買って、新しく家を建てたら、貸に出せばいいか。最初からそう考えていた。



夫に話すと快く賛成。



と、いう訳で、私たち家族は

『小さいながらも、楽しい我が家』を手に入れた。



1,400万円の物件に、初期費用、太陽光、カーテンレール、テレビアンテナ、網戸などを含めると、全部で1,600万円程に。



我が家のお財布は夫婦別。

夫に当時の私の貯金全部。500万円を渡して、その後のローンの支払いは夫に任せた。




トイレが2つあることは、思った以上に快適だった。場所は以前のアパートに比べると、かなり辺鄙なところ。



だけど、当時ダウン症児を受け入れてくれる保育園が無くて、遠くの保育園まで通っていた。

新しい家から、会社への通勤途中に、保育園があったのも良かった。



今は、当時の3倍ほどの面積の家に住んでいる。

が、いまだに、狭い家の方が良かったと思うこともある。



狭い家だと、生活音が聞こえる安心感。

声が通りやすく、家族のコミュニケーションは濃密だったように思う。



今の家は、良くも悪くも防音性に優れ、家族が家に居るのか居ないのかもよく分からず、『今どこ?』とよく夫にLINEしていた。



さて、そんな1軒目に購入した建売住宅。

住宅ローンは10年で完済。

今では立派に、月10万円の家賃収入を得ています。



私が住む地域では、賃貸で、一戸建ての比較的新しい物件がほぼない。あっても売れ残りの建売を賃貸に回したもので、家賃が高い。



しかし、私達夫婦のように、家賃補助があり、家賃高めの物件を探す方や法人が、ニッチながらも一定数いるのだ。



だから、空室には困らないだろうと考えていたが、予想どおり。募集開始してから、入居者は即決まりました。



購入したのが、激安物件だったのもありますが、建売の住宅価格は今も上がり続けているので、我ながら良い買い物をしたと思いますニコニコ



夫にも感謝なのです。