息子との会話



旅行中24時間ずっと息子と一緒だった。



私がいないと生きていけないこの小さな巨人は、愛おしくもあり、憎らしくもある私の分身だ。



去年の発達検査では、3歳くらいだといわれた。

今13歳だから、もう少し上の年齢を期待していた私にとっては、ショックな言葉だった。

知能が年齢の半分に満たないと『重度知的障害』らしい。そんな息子だけど、少しずつ成長している。



旅行中何度かこんな会話をした。


真顔『お父さんいなくて淋しい?』


にっこり『おかあさんは?お父さんいなくて悲しい?』


真顔『かなしいよ。すごくかなしい。息子は?』


にっこり『ぼくは、かなしくないよ。』


真顔『なんで?なんでかなしくないの?』


にっこり『・・・』



こんな会話を何度かした。

息子が理由を言うことはなかった。



私には、息子の真意は分からないけど、母を悲しませないようにしてるのかな。と、考えた。



この旅行で、兄弟や友達がいない息子にとって、外に出て、たくさん経験をすることの重要性に気付いた。体調と相談しながら、できる限り外に出る回数や、人と触れ合う回数を増やしてみようと思いました。



実は私、夫が亡くなってから、もう家族が増えないのかって現実を突きつけられた気がして、以前から調べていた、『特別養子縁組』の里親制度について、相談に行ってみた。



片親だと、この『特別養子縁組』は、実現ができないということを教えてもらった。



今更ながら後悔しても遅いけど、やっぱり息子に兄弟を作ってあげたていたかったな。



旅行から帰ってきた時の息子


にっこり『楽しかったよ。おとうさん、おかあさんのおかげだよ。ありがとう。』