息子との会話
旅行中24時間ずっと息子と一緒だった。
私がいないと生きていけないこの小さな巨人は、愛おしくもあり、憎らしくもある私の分身だ。
去年の発達検査では、3歳くらいだといわれた。
今13歳だから、もう少し上の年齢を期待していた私にとっては、ショックな言葉だった。
知能が年齢の半分に満たないと『重度知的障害』らしい。そんな息子だけど、少しずつ成長している。
旅行中何度かこんな会話をした。
『お父さんいなくて淋しい?』
『おかあさんは?お父さんいなくて悲しい?』
『かなしいよ。すごくかなしい。息子は?』
『ぼくは、かなしくないよ。』
『なんで?なんでかなしくないの?』
『・・・』
こんな会話を何度かした。
息子が理由を言うことはなかった。
私には、息子の真意は分からないけど、母を悲しませないようにしてるのかな。と、考えた。
この旅行で、兄弟や友達がいない息子にとって、外に出て、たくさん経験をすることの重要性に気付いた。体調と相談しながら、できる限り外に出る回数や、人と触れ合う回数を増やしてみようと思いました。
実は私、夫が亡くなってから、もう家族が増えないのかって現実を突きつけられた気がして、以前から調べていた、『特別養子縁組』の里親制度について、相談に行ってみた。
片親だと、この『特別養子縁組』は、実現ができないということを教えてもらった。
今更ながら後悔しても遅いけど、やっぱり息子に兄弟を作ってあげたていたかったな。
旅行から帰ってきた時の息子
『楽しかったよ。おとうさん、おかあさんのおかげだよ。ありがとう。』