今治市の地域おこし協力隊として関前諸島に移住してきて10ヶ月
今日は地域おこし協力隊の任期が終わった後にどうするか?というテーマについて考えてみます
地域おこし協力隊は全国にたくさんいますが、今治市の地域おこし協力隊は、応募の時点で基本的に任期終了後に、その地域に定住する意志があるかどうかが問われています
知らない土地、仕事が少ない過疎地域に配属されることを考えれば、任期終了後に就職するという選択肢は相当厳しいと言わざるを得ません
ということは、自ら起業するという選択を迫られる訳です
これはサラリーマンや学生しか経験したことのない人は不安でしょう
しかも任期終了すれば、もちろん給料もなくなり、収入が断たれるのです
地域おこし協力隊の給料は公表されている通り年間200万以下、その中で三年間必死に貯金しても充分な金額にはなりません
今まで、様々な技術を習得し、新規事業の立ち上げや会社経営まで携わってきた経験から言えば、新規に立ち上げた事業が無理なく安定して黒字が達成できるまで三年を要するということです
地域おこし協力隊の任期は最高で三年
ということは、協力隊として活動し始めると同時に、起業に向けた準備を始めなければ間に合わないということなのです
貯金がある程度あるから大丈夫という見方もあるかもしれませんが、それは無いものとして考えた方が良いでしょう
無収入でも一年や二年何とかなるという安心感は、甘えに繋がり、食いつぶしてしまう可能性が高いものです
それでは起業だけを考えるとどうでしょう
起業するだけならはっきり言ってめっちゃ簡単です
株式会社設立にしても、現在は資本金の制約もなく、ネットで格安の株式会社設立専門の会社を見つければ費用もほんの僅かです
会社を立ち上げたら起業
これで本当に起業なのでしょうか
副業でバイトをしながら起業というのも都市部では可能ですが、過疎地域ではその起業した内容だけで勝負しなければなりません
島の外(陸地部)に働きに行って収入を得るという方法もありますが、ここではそれは除外します
地域の課題は高齢化や過疎化、それに伴う耕作放棄地・空き家問題、島外からの来訪者の減少となっています
ここで問題なのは、起業した内容だけがんばっても、十分にお客さんが来ないという事実です
都市部と過疎地の格差は広がる一方ですが、この差を埋めるにはICTの活用が最も効果的でしょう
これを有効に使えるかどうかがポイントとなってきます
協力隊の仕事と起業は相反する部分があり、職務時間外で準備しなければなりません
ということは、早朝・夜、土日ということです
地域行事などが集中してくると、なかなか時間を割くことは困難な時期もあります
今朝、今治市の地域再生マネージャー斎藤氏から送られてきたメーリングリストにもありましたが、起業のための起業ではうまくいきません
自分のやりたいことをしっかりと定めてその結果起業に結びついたというのが本来の流れです
何とかなるだろう、では何ともなりません
常に先を見据えて、その目標に向かって小さなことでも日々積み上げていくことが成功につながります
いつも想うことで、目指すものには必ず届きます
やろうとしないからやれない、出来るまでやらないから出来ないということなんです
諦めることはいつでもできます
中には諦めなければならないこともあるかもしれませんが、やれるだけやっての結果であれば、必ず次に繋がります
想いを現実にするためには、その時々で柔軟性も必要です
真っ直ぐだけでなく、蛇行したり、寄り道したり、登ったり、潜ったり
ゴールがブレなければ同じことなんです
そして努力次第で実現できる目標を常に置いていることも重要です
ゴールだけでは具体的戦略が生まれません
最終目標と目先の目標がうまくつながっていれば対処もし易いでしょう
長くなりましたが、地域おこし協力隊として将来の定住を目指す方々の成功(定住)を願っています
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