脳話2 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

某、R.M.H.のセミナー、無事終了。

コレで、色々な案件がほぼ終了。
あぁ、一段落、一段落。



先週、コンな話があったばかりですが、
今週は、似て非なるお話が。

ヒトの大脳(新)皮質が進化の過程でどの様に発達して
来たのかを調べる目的で、ヒトの大脳(新)皮質と、
それに相当するマウスの脳組織で、ヒト特異的に
発現している遺伝子を探索、56遺伝子を同定。
その中で、特に活性の高い或る遺伝子に注目。

一方、チンパンジーとヒトのゲノムが、
98-99%同一だと云う話を先週したばかりですが、
デニソワ人ネアンデルタール人を含むヒトに
特異的で、チンパンジーにない遺伝子のひとつが、
上記と同じ遺伝子、で、コレをマウスで発現させると、
大脳(新)皮質の(幹)細胞の数が増えて、
時にはヒトの大脳(新)皮質に見られる様に、
襞が形成されたと云う、お話が、昨日出ていました
(と云いつつ、ダイジェストを見ただけなので、
間違ってるかも・笑)。

段々とヒトがヒトたる所以が解明されて来ましたね。
ま、結局、遺伝子なんですけどね。