蟋蟀考 | Flog

Flog

Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

今日から、蟋蟀在戸だそうで。
Flog

Flog

と云っても、この蟋蟀は、どうやら、コオロギの一種の様ですね。


子供の頃、夏に良く(本当の)キリギリス採りをしたものです。齧られると痛いので、軍手を履いて(北海道では、手袋は履くんです・笑)、鳴き声を頼りに、草むらのなかを、ソロリ、ソロリと獲物を目指して、近づいて行きます。近くで鳴き声がするのに、緑の中に緑の個体が隠れているので、中々、見付からない(笑)。漸く、姿を見付けると、そこからは、コチラの気配を消し乍ら、手が届く迄距離を詰め、エイヤッとばかりに両手で、草毎、獲物を手の中に挟み込む。上手く捕えたら、挟み込んだまま、手を徐々に上に持ち上げ乍ら草を外し、獲物だけを手の中に。虫かごに入れて、スイカを餌に、家の中で、鳴き声を鑑賞。と、書くと、簡単に聞こえますが、良く逃げられましたわ。軍手を忘れて、齧られたことも数多く。

と、そんなことを憶い出しましたが、さっき、Wikiを見て驚きました。実は、キリギリスと云う種は、今や、存在しないのですね。昔は、北海道、沖縄以外に居る個体は、同一種Gampsocleis buergeriと看做されて、その和名がキリギリスだったそうですが、最近は、ニシキリギリス G. buergeriとヒガシキリギリス G. mikadoに細分。

北海道に居るハネナガキリギリス G. ussuriensisと沖縄のオキナワキリギリス G. ryukyuensisを合わせて、4種が日本で見られる種類の様です。


と云う訳で、子供の頃に採っていたのは、そもそも、(本当の)キリギリスでもなくて、ハネナガキリギリスだったのか(笑)。

Tue, Oct 18