変り鶏 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

Twitterネタですが、NatureNewsを見ていたらコンな記事が。原著はコチラ

ザーっと眼を通してみると、どうやら遺伝子改変したニワトりを使って、トリインフルエンザの拡散を防ごうと云う試みの第一段階の報告。

インフルエンザウィルスは、RNAウィルスですので、その増殖の為には、RNAポリメレースを必要とする訳ですが、どうやら、そのRNAポリメレースが結合するRNAの配列を一部持った小さな2本鎖RNAを発現するようにニワトリの遺伝子を改変してやると、(その仕組みが、論文を眺めても、私には今ひとつ判然としないのですが、)どうやら2本鎖RNAに結合したRNAポリメレースが機能出来なくなり、ウィルスの増殖が抑えられてしまう様です。

この遺伝子改変ニワトリ自身は、インフルエンザウィルスに感染させると死んでしまう訳ですが、普通のニワトリなら感染したニワトリから飛び出したウィルスに依って、周りの他の(ニワトリや其れ以外の)鳥に感染を拡げてしまうところが、この遺伝子改変ニワトリの場合は、他の鳥への感染が起きない、と云う訳で、まぁ、一定の効果がありそう。

実用化には、未だ未だ、サイエンス以外でも、政治的、社会的な問題が山積みで、サイエンス的にも、感染してもニワトリが死なないレベル迄効果を上げることが期待されますね。

まぁ、でも、例によって、日本人は、遺伝子改変された焼き鳥なんか、喰えるかぁ、と云う反応でしょうか(笑)。

Fri, Jan 14