今日のtwitterネタですが、面白い論文が出ましたね。
実は、関連した話を以前に書いていますが、その中で、『更に、単純な疑問ですが、右巻、左巻両方が存在するLymnaea stagnalis(タケノコモノアラガイ)では、此れ等の遺伝子の発現はどうなっているんでしょう?
私は、きっとこの巻貝の左右性にも、Nodalが関わっているんじゃないかと思っていたんですが、実は、一昨年の分子生物学会で、そこのlabのポスターを見掛けたので、NodalやPitxに関して何か分かっているのかを質問したのですが、全然、興味がなさそうでした(笑)。』と感想を述べていました。
まさに、そのLymnaea stagnalisと近縁種のL. peregraを使った仕事のようです。
やはり、これらの貝の右巻き、左巻きもNodal、Pitx遺伝子の左右非対称な発現パターンと一致して、つまり、右巻きの貝ではこれ等の遺伝子が右側で、左巻きの貝では左側で特異的に発現していることが分かりました(って、まぁ、誰でも予想出来る通りでした)。驚いたのは、この遺伝的に決まっている右巻き、左巻きを人為的に『右巻きの場合は胚が2回目に細胞分裂する際、左巻きの場合は3回目の分裂後に、それぞれの方向にねじれ始めることに着目。極細のガラス棒を使い、さまざまなタイミングで細胞がねじれる本来の向きとは逆に力を加え、その後の成長を観察した。
その結果、右巻きか左巻きかにかかわらず、3回目の分裂で細胞が4個から8個になる最中に力が加わった胚は、本来のねじれとは逆向きに成長した。(cache)』と云うように、遺伝的に決まっている向きと逆に巻く様にした場合に、Nodal、Pitx遺伝子の発現パターンが逆になる、つまり、卵割の向きが、その後の左右軸の決定に必須な遺伝子の発現を制御すると云うことが分かったと云うお話。(当然乍ら、)人為的に左右軸を反転させた貝の子孫は、元の遺伝的に決定されている巻き方に戻るようです。遺伝的にどうやって、卵割の向きが決まるのかは未解決の問題で、今後の課題ですね。
ガラス棒でNatureです。こう云う実験好き。(ちょっと違う意味の)力わざ(☜ガラス棒の)ですね。
今日のつぶやき:
Wed, Nov 25
- 18:43 ・・・・ http://oneclip.jp/bzvIjn
- 18:41 blogpaperって. . . http://oneclip.jp/FXHdlC
- 18:37 あははは。演奏が乱れたと云うことは、ちゃんと指揮者(ダースベイダー)の云うことを聞いているんですね。 http://oneclip.jp/KBxoZg
- 18:31 打つべきか、打たぬべきか、それが問題だ。 http://oneclip.jp/0MIy1b
- 18:02 PIがfirst authorって、ちょっと大人げなくね?
- 16:56 おっ、このlabの研究、ちょっと気にしてました。原著見てみよう。RT @5goukan 素晴らしい!遺伝子操作じゃないところが、またすばらしい!! 右巻き左巻き自由自在 貝の殻、方向操作に成功 - 47NEWS(よんななニュース) http://ow.ly/FGoX
- 15:56 学生に便乗(笑)microinjection中。
- 14:18 明日はThanksgivingなので、多くの人が既にoffで、キャンパスは静かだぁ。
- 09:20 拍手!パチパチパチ http://oneclip.jp/lNRmJd
- 03:16 を、欲しいかも。☞ RT @5goukan サンワダイレクト、単3電池4本で動作するポケットサイズのプロジェクターを発売 - japan.internet.com Webテクノロジー:これは状況によってはすごくいいかも? http://ow.ly/Fr8m
- 03:15 中途覚醒中
今日の瞬間最低体脂肪率: 24.4%
今日の万歩計: 5,383