常識覆 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

今日は肌寒い一日で、夜半には雨になりました。明日も明後日も予報では似た様な曇/雨模様らしぃ。ぁあ、厭だ厭だ。

何でも、今日は、Thomas Jefferson の誕生日だそうで、若し、生きていれば266歳(笑)。

ウチの大学や街に縁の深いひとなので、色々、行事があったようですが、興味がないので良く知りません(笑)。



ところで、相変わらずのnaturenews ですが(cache )、何でも、教科書的常識が覆るかも、と云う話が、2-3日前に出ていました。

哺乳類の雌の生殖細胞(要は卵子ですが)は、生まれながらにして、その前駆細胞(要は卵母細胞ですが)が全て準備されていて、後は、卵成熟の過程で、どんどん数が少なくなって行くのに対し、雄の場合は、大元の精原細胞が増殖出来る(←まぁ、一種の幹細胞な訳です)為に半永久的に生殖細胞(要は精子ですが) を造れると云うのが、所謂"常識"ですが、中国のグループがNature Cell Biologyに(先行オンライン)出版した論文 は、 生後5日目及び成体のマウスの卵巣表面に含まれる少数の細胞群が自己複製能があり、ペトリディッシュで何世代も培養可能で、且つ、始原生殖細胞特異的なタ ンパクの幾つかを発現している幹細胞様(female germline stem cells: FGSCsと呼んでいます)の性質を持つことを示し、これをGFPでラベル後、薬品処理で不妊化したマウスの卵巣に移植すると、GFPを持つ子供が産まれ、卵子が幹細胞様細胞から新たに形成されたと云う、つまり、精子と同様卵子も半永久的に造り出し得るかもと云う常識を覆す発見、なんだそうだが、色々、 問題も多そうである(←また、やっちまったぁ、長ぁ~い一文)。

一番の問題は、産まれた子供の全てがGFPを発現している訳ではない、と云うことは、薬剤処理で不妊化されたことになっているが、完全に不妊ではなく、ホスト由来の卵子が出来ている、訳だわな。となれば、此れ等のホスト由来の卵子が、移植された細胞からGFPを受け取った可能性も否定出来ない(と云うのも、GFPはウィルスベクターに依って感染させたものだから)。

仮に、この論文が正しいとしても、今回の結果は、単離して培養細胞として確立した幹細胞様細胞を用いたものであり、精原細胞の場合と異なり、実際の卵巣内では、此れ等の幹細胞様細胞(FGSCs)は、そこに存在するだけで、何もしていない、と云う可能性もある。

まぁ、一石を投じたと云うことで、今後の展開を見守りませう(↑スイマセン、例によって、naturenewsと原著のabstractを読んだだけで、後は乏しい知識だけで勝手にホザいているので、間違いがあれば、どなたか訂正して下さい)。

と、書いてから発見しましたが、asahi.comcache )にも出てました(笑)。

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