昨日のエントリーは、先週号のnatureの表紙でしたが、本日は今週号のnatureに出ていた論文
の話題。
例に依って(笑)、原著論文はアブストラクトを眺めただけで、naturenews
(cache
)を読んだだけですが。
要は、『何が見えるかに依ってどう進化するかが決まる』、と云うようなこと、なのですが、原著を読んでいないので、細部が分からない(笑)けど、まとめてみよう。
さて、
通常、元々は同一種だったものが、進化した結果、別種になる場合と云うのは、例えば、何らかの理由に依って、ある集団が閉じられた環境に他の集団と物理的に隔離された結果、それぞれの集団に独立に遺伝的変異が蓄積して、やがて別種になるというようなメカニズムが考えられる。
こう云う観点から見ると、閉じられた環境である古代湖であるヴィクトリア湖
に棲む、例えば、シクリッド
の仲間は、500種類以上知られているが、広いとは云え、単一の湖に、これだけ多くの種類が存在している事実は、上のメカニズムでは説明出来ず、進化の観点から興味深い。
今回の話は、別なメカニズムも進化の原動になるかも、つまり、感覚入力、具体的に云えば、視覚の違いが、新たな種の形成に繋がっていると説明し得るケースが見付かった、と云う話。
波長に依って光が届く深度が変わって来るので、湖の浅いところは主に青い光に支配された環境で、そこには青い体色の種類の魚が、それが段々深くなるにつれて、青い光に代わって赤い光が徐々に優勢になり、深い所では赤い体色の種類の魚が優勢になる。
これは、自然に蓄積した変異が視覚に影響を及ぼし、結果、餌や仲間が良く見える最も適した環境に身を置くうちに、その場所で進化を遂げたものと考えられる。
今回、異なる光に対応して視覚を調整するのに関わる遺伝子の変異のうち、或る変異を持つ魚は赤い光により敏感で深い場所に棲み、また、別な変異を持つ魚は
青い光により反応し浅い場所に棲んでいると云うことが分かった。また、体色の赤い魚は、赤い光に対応した変異を持っており、青い魚は、青い光に対応した変異を持つ。また、
交配の際に、赤色光に対応した変異を持つ魚のメスは赤い体色のオスに、同様に青色光に対応した変異を持つメスは青いオスを好む、と云うことも分かった。このことは、視覚の変異が生殖隔離に繋がることを意味し、成る程、やがて、種の分化に通じる、と云う訳か。
ぅう、ちょっと、失敗。
今日の
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