はじめに
キャロット検討お疲れさまでした。
これでノーザン系クラブの募集期間は終了です。
今年はキャロットツアーにも参加しましたし、AI評価も開発したので、例年よりも多めの申込となりました。
シルクほどの濃さで検討したわけではありませんが、だからこそAI評価をより強く反映した検討になったので、AI評価の活用方法の検証のために、その選定過程を記録に残しておきたいと思います。
なお、基本的には好条件の馬を抽出してから切る理由を探すという構成になるため、かなりの辛口評価になりますが、ここに名前が挙がっている時点で、挙がっていない馬よりも高評価だったということですので、ご承知おきください。
キャロット2025年度申込馬
最優(×1)
① ボージェストの24(ダート路線)
母優
② アーズローヴァーの24(芝短距離)
一般
③ クルーハイトの24(ダート牝馬)
④ ネオフレグランスの24(マイル路線)
⑤ ソーメニーウェイズの24(不明・可能ならダート)
⑥ メサルティムの24(牡馬クラシック)
⑦ エレガンテレイナ(マイル路線)
⑧ シャルールの24(牝馬クラシック)
⑨ バイラオーラの24(マイル路線)
ここまで確保できている馬の確認と選定方針
シルク24産出資馬
◎ リアアメリアの24(牡馬クラシック)
◎ ミスビアンカの24(牝馬クラシック)
◎ ソブラドラインクの24(マイル路線)
◎ セリユーズの24(コスパ)
シルクでは、クラシック路線を牡牝1頭ずつ確保できました。
別にクラシック路線はかぶっても良いので、取れるならキャロットでもクラシック路線かぶりは問題ないのですが、できれば私の好きなダート路線を確保したいところだなと思っていました。
クインアマランサスの24の抽優落ちが痛すぎる、、、欲しかったよ、、、(´;ω;`)ウゥゥ
AI評価の活用方法
AI評価でフィルタリング
シルクでは、調査期間をそれなりに長くとりますし、全頭分析記事も書くので、各馬の個性に着目した出資で当たりを引きにいく戦略が取れますが、キャロットは全頭分析記事は書きませんし、かけることのできる時間も限られています。
そのため、AI評価をベースにツアーでそれを上下させて、最後に予算を踏まえて申込馬を決めることに。
AI評価は、あくまで獲得賞金を算出するものなのでコスパは計算してくれません。
そこで、コスパを示す数値を計算する必要があります。
コスパ値
AI評価では各評価区分の獲得賞金期待値が分かっています。
機械学習による募集馬の成績予測モデル【8/21更新】に詳細は書いてありますが、この記事から過去の社台系牧場生産馬の獲得賞金期待値を引用します。
「賞金平均」の項が各評価区分での獲得賞金期待値なので、これを馬代金+維持費で割ればコスパ(期待値)が計算できます。
獲得賞金すべてが一口馬主のものになるわけではないので係数をかける必要がありますが、上下関係を出すだけなら係数は考える必要はありません。
問題は維持費ですが、これは一律2000万円としました。だいたい4歳末ぐらいまでにかかる維持費ですね。ここは正直1500万円以上3000万円以下ならなんでもよいと思います。
まとめると、コスパ値の計算方法は以下のとおりです。
各評価区分の獲得賞金期待値/(馬代金+2000万円)
計算式ができたので、コスパ値の上位馬を見てみましょう。
最優先
×1、×0、一般低確率だけ抽出しましょう。
今年は、×1持ちで、×2にはしたくなかったので、相当な高期待値出ない限り、×1に行く気はありませんでした。
そのため、この時点でマルシュロレーヌ、エリスライトは脱落します。
また、サンダードラムも出資馬であるミスビアンカの24と種牡馬を含めてキャラクターが丸被りで、初仔牝馬ということで期待値もそこまで高くないので、ここで脱落です。
ツアーでの評判等も踏まえて残った候補は
・ボージェスト
・レシステンシア
・クラシックリディア
・クルークハイト
・ココファンタジア
・ネオフレグランス
・メサルティム
の7頭でした。
ボージェストの24
ボージェストは、期待値こそそれほど高くありませんが、今一番欲しているダート路線馬です。
ドレフォンは成功パターンがだいぶわかりかけている感じもあり、勝ち上がり率はかなり高めです。
ドレフォン×キンカメだとジオグリフをイメージしますし、牝系は芝がベースなので、芝路線もありえる血統だなと思いました。
しかし、カタログ写真は完全にダートに見えますし、歩様動画も軽やかさはあまりありません(褒めてます)。これは流石にダートだと思いますし、成長も遅くはなさそうです。
ツアーでの評判も上々で、牧場の偉い人が複数名推していたのも後押しになります。
引手も流石にダートということで、ホッと一息です。
ソネットフレーズに出資していたこともあり思い入れもあります。
期待値評価はそれほど高くはありませんが、条件的にスポっとはまった感じもあり、最有力です。
ただ、最後の最後まで厩舎はネックに、、、
ネオフレグランスの24、ココファンタジアの24
シスキンはこれから高くなると思います。
初年度は7頭しかいないので参考外感はありますが、その中で阪神JF3着馬を出したのは評価すべきだと思いますし、勝ち上がり率も非常に高い。実質的な初年度の現2歳世代もここまで成績優秀ですし、買うならここという感じがします。ポエティックフレアといい、欧州のスピード血統の導入はこれから増えてきそうな感じがありますね。
ネオフレグランスもココファンタジアも優秀ですが、兄弟成績はネオフレグランスがリードしており、コスパもネオフレグランスの方が良いという評価。
ただ、馬体はココファンタジアの方がリードしているように見えました。
ただ、ツアーで良く見えたかというと、微妙なところで、いかにも成長途上で早いデビューという感じではないなという雰囲気。
ネオフレグランスは最後まで候補でしたが、思い入れ補正や路線の分散を踏まえるとボージェストには微妙に劣るかなという評価でした。
レシステンシアの24
身内に母優持ちがいるので、×投入というよりかは母優の投入を検討した馬。
牧場でも評判の良かった1頭で、AI評価もSSと高評価で、実馬も体は結構できていて、早めに活躍できそうな雰囲気です。
馬格も問題なく、初仔の怖さは感じませんね。
あとは短距離が見込まれる血統に8000万円という価格をどう考えるかでしょう。
うーーん、ちょっと高いかなぁ、、、ということで今回は見送り。
本番は来年でしょう。
クラシックリディアの24
アドマイヤマーズは現状優秀な成績で、私はとても高く評価しています。
まだ安いのでほしい種牡馬ですし、マイル中心で牝馬でもそれほど大きな減点にならないのも後押しです。
それはAIも同様なのですが、流石に見込まれすぎている感じはあります。
現状、キタサンブラックとキズナの間ぐらいの評価が与えられていますが、これはAIがAEIベースで評価するため、エンブロイダリーで相当引き上げられている感があります。
現2歳世代の成績を見ても、キズナ以上の評価を与えられるかというと、それは流石にという気がしていて、多少減点する必要がある気がします。
厩舎もパッとしませんしね。
実馬を見てもこれから成長という感じで評判もすごく良かったかというと微妙で(決して悪かったわけではありません)、候補からは外れました。
クルークハイトの24
良い馬です。とても好みです。
現時点でかなりの筋肉量を誇り、非常に見栄えのする馬体です。
それでいて重苦しさがないので、筋肉の鎧が重すぎて足が遅いというパターンもなさそうです。
クルークハイトは初年度がニューイヤーズデイの牝馬で3勝。第2仔も抜群の馬格で大人気と、本当に仔出しが良いですね。
惜しむらくは性別ですよ、、、
なんでお前牡馬じゃないんだ、、、
ダート牝馬に虎の子の×1は投入できねぇ、、、
「オルフェーヴル×クロフネという、良い感じにスピード内包しつつパワー優位の馬作っておきました。ここに芝馬かけ合わせて最強の馬作ってくださいね」と言わんばかりの血統で、お母さんになったときに一番好みの血統です(ちょっとSS濃いですが、母になったとき4×5なら許容でしょう)。
ケチをつけるとしたらケガがちの厩舎ぐらいでしょうか。私は、あまり悪い印象はありませんが。少なくとも現時点で足元の心配があるようには思いませんでした。
いやーー、欲しいけど、あきらめだな…
一般票だけいれて申し込んだよという事実だけ残しておこう…
メサルティムの24
母は芝中距離の3勝馬で、準OPでも複数回馬券にきており、派手さはないものの、能力は高いです。こういう馬の仔は第2仔、第3仔狙いが鉄則で、ばれないうち買いたいです。
父スワーヴリチャードの評価は1年目と2年目で一変し、非常に難しいですが、3年目の産駒はぼちぼちのスタートを切っており、AI評価は種牡馬については±0ぐらいの評価。同意見です。
武幸四郎調教師も、久々にキャロットで良い馬が来たなと冗談を飛ばしていたそうですが、期待しているようです(ただ、ジェイストリークも吹いてたよな、、、笑)。
牧場側の期待も大きいようで、複数の牧場関係者からおすすめに挙がりました。
期待値の総合評価もぼちぼち高く、かつ、ツアーでの評判も良く、価格も手ごろな牡馬クラシック候補ということで、ツアー時に評価が急上昇し、真剣に×1投入を考えましたが、、、いやー、どうしたらよかったのか分からんっす。こっち行っておけばよかったかもという後悔がまだ残ってます。一般で引っかかったりしませんかね、、、
結論ボージェストの24
一般
一般に関しては、1頭1頭書いているとキリがないので、申込馬だけ。
アンフィトリテの24
母はOP勝で能力は間違いない。ここまで繁殖成績は1勝、1勝と結果は出ていないが、悲観するような成績でもなく、それなら第4仔と走りごろの仔には期待できる。
そこに迎えたアドマイヤマーズ。
初年度産駒の活躍はまだ微妙にばれておらず、価格はそこまで高騰していません。
流石にAI評価は、エンブロイダリーで引き上げられすぎていて、少し減点する必要があると思いますが、それでも高評価に変わりはありません。
厩舎は気に入りませんが、この条件で5000万円なら買えますね。
ネオフレグランスの24
前記のとおり。
ソーメニーウェイズの24
一番申し込むか悩んだ枠。
例年なら絶対買わなかったと思います。
AI評価は抜群に高いんですが、私自身の評価はそれほど高くないというパターンです。
ここまで繁殖成績は、ハーツ、ディープで芝。ドゥラメンテ、リアルスティール、アドマイヤマーズでダート。母父はPulpit系でダート色が濃い。それならキズナであればダートに出そうです。
しかし、ダート馬としてみると、筋肉の付き方が不満です。
このブログでも何度か言及したことがありますが、私は、「馬体的には芝でもやれるダート血統は地雷」理論を唱えており、それにまさに当てはまる馬です。
しかし、AI評価は非常に高いです。
ここまで繁殖成績は0-310341未と優秀で、母は米国GⅠ勝で能力の裏付けも十分です。
キズナ牡馬の評価も高く、馬格もこれから大きく成長し、480前後まで増える予測です。
確かに、字面はものすごくよく見えます。
SSS評価も分かります。
決して安くはない金額だけに悩みましたが、AI評価元年ということで、AI評価を信じて出資申込することにしました。
メサルティムの24
前記のとおり。
エレガンテレイナの24
隠し球枠。
ツアーでは439kgから459kgまで20kg増で、最終的には芝馬としてベストな480kg前後になりそう。
デビューも遅くはならなそうです。
何が特別良いという馬ではないんですが、減点材料が初仔という点ぐらいしかない馬で、牡馬4000万円ならというところです。
ソブラドラインクの24とキャラ被りの感がありますが、流石に条件が良かったので申し込みました。
シャルールの24
隠し球枠だったのに普通に人気してるやん( ノД`)
手術歴3つは心配ではありますが、いずれも競争能力には影響しないもので実馬も手術からそれほど日が経っていないのに毛つやはよく、健康そうです。
受胎しにくい体質のようですが、生まれれば4勝、3勝ととんでもない繁殖実績。
白老ファーム関係者からの評価も非常に高い。
手術があったことを踏まえてもデビューも遅くならないという評価。
モーリス多すぎ問題はありますが、良い馬が多いから仕方ない。
今年はシルク、キャロットでモーリスの当たり年になりそうな気がします。
動画再生数も少なくてシメシメと思っていましたが、しっかり人気に。。。
まあそりゃそうよね。
バイラオーラの24
ポエティックフレア枠。
ポエティックフレア産駒は、すでに期待できそうなインヘリットデールの23(ポエティックデール)を確保しており、あまり行く気はありませんでした。
本馬も母の繁殖成績があまりにもパッとせず、AI評価も大きな減点。
ただ、ポエティックフレア産駒が好調ですし、牧場関係者の評判も良かったので、とりあえず行っておくか枠。
ダート説もありますが、芝で期待したいところです。
クルークハイトの24
ほぼ可能性なし。評価は前記のとおり。
アーズローヴァーの24(母優)
母3勝の第2仔と好条件で、馬格問題のない牡馬で2800万円なら好条件。
母は短距離馬で、本馬も芝短距離が合いそうです。
引手のトーンは結構高く、俊敏さがあって、ダッシュ力があるという、短距離馬にほしい要素を持っていそうなのもGood!
問題はアルアインですが、それもこの価格なら妥協できるラインです。
大物はどうかと思いますが、堅実に稼いでくれることを期待します。
身内に母優持ちがいるのでそちらにお願いしてほぼ確保。
結論アーズローヴァー(母優) 100%アンフィトリテ 25%ネオフレグランス 3%ソーメニーウェイズ 44%メサルティム 4%エレガンテレイナ 72%シャルール 9%バイラオーラ 31%クルークハイト 0%
頭数・出資金額の期待値計算
今年は4頭目標で、予算は40万円。60万円までは許容です。
最後に、ChatGPTに頭数と出資金額の期待値を計算させて、予算オーバーにならないか確認しておきましょう。
プロンプト(命令文)は以下のとおり。
7 100% アーズローヴァー10 100% ボージェスト12.5 25% アンフィトリテ10 3% ネオフレグランス20 44% ソーメニーウェイズ12.5 4% メサルティム10 72% エレガンテレイナ10 9% シャルール9 31% バイラオーラ
左から1口価格、当選確率、母名を表しています。 これらの馬に1口ずつ申し込んだ場合に確保できる頭数、10万円ごとに区分された出資金額の確率を求めたい。 出資金額は20万円以下、20~30万円、30万円~40万円、、、、、80万円以上の区分で各確率を求めてください。
結果は
📌 確保できる頭数の確率分布
2頭:6.9%
3頭:29.6%
4頭:37.9%
5頭:20.2%
6頭:4.8%
7頭:0.48%
8頭:0.02%
9頭:ほぼ0%
💰 出資金額区分ごとの確率
20万以下:6.9%
20~30万:24.2%
30~40万:24.2%
40~50万:24.2%
50~60万:15.5%
60~70万:4.2%
70~80万:0.6%
80万~:0.1%
40万円以下55%、オーバーが45%で、困る60万円オーバーが5%ならちょうどよいところでしょう。
4頭以上確保できる確率も50%を超えており、良い選定だと思います。
ソーメニーウェイズは最後の最後まで迷いましたけどね。
母優なし一般で当たってほしい順番(確率無視)は
①メサルティムの24
②クルークハイトの24
③シャルールの24
④ネオフレグランスの24
⑤アンフィトリテの24
⑥エレガンテレイナの24
⑦ソーメニーウェイズ
⑧バイラオーラ
の順番です。
以上、キャロットの申込馬の選定過程でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんも良い馬とご縁がありますように。