シルクツアーを百倍楽しむ方法 in 2025 | バッタの一口馬主データ分析室

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私を楽しむ。それが競馬。

 

  明後日からシルクツアー!

 明後日からシルクツアーが始まります。

 ツアーは控えめに言って最高です。

 馬と触れ合うのもよし、引手の方に馬のことを聞くのもよし、昼食の時や道中のバスで他の会員の方と交流を深めるのも良し。

 

 周りは、全員、馬を見るためだけに飛行機代、ツアー代、宿泊代等を支払って北海道に来る一口馬主バカ(良い意味で)なので、一体感のあるイベントで、その場にいるだけでも楽しい気持ちになります。


 昨年も同じテーマで記事を書いたのですが、今年も同じテーマで記事を書いていこうと思います。

 ツアーの記事なんて何個あったって良いですからね。

 

 

 

  シルクツアーの流れ

 シルクツアーの流れは以下のとおりです。

⓪ 事前準備

① 空港集合(時間厳守)

② バス移動

③ 牧場到着

④ 周回展示

⑤ 気になる子のところに行く

⑥ 昼食休憩

 その後、④~⑤を繰り返す

⑦ 解散

 

STEP.0⓪事前準備

 私の基本装備は
・ シルクカタログ
・ 行程表
・ 馬ごとに聞きたいことをまとめたメモ(1頭1枚)
・ 飲み物(ペットボトル1~2本程度)
・ 首掛け型扇風機
・ (雨予報の場合)雨合羽
です。
 
 飲み物は念のため2本程度用意しておいた方が良いと思います。
 今年はそうでもなさそうですが、暑いときはとにかく暑いです。
 炎天下で日陰も多くないので、飲み物がないとへばってしまいます。
 
 また、ツアー中は傘をさせないので、雨予報の場合は、雨合羽はほぼ必須です。
 
 行程表は、シルクHPのメッセージボックスに届いているはずです。これは当日、出発前にも配布されますが、事前に必ず印刷して、聞きに行く馬に印をつけておきましょう。
 特に最後の牧場は頭数が多い割には時間が少なく、計画的に回らないと時間切れになります。
 事前に計画を立てておくべきです。
 
 馬ごとのメモは、最初のうちはとりあえず不要だと思います。カタログに書き込む方が多いと思いますね。メモを作る場合はペーパーホルダー必須です。
 
 

STEP.1①空港集合

 空港に集合したら、まずは受付で名前を伝えましょう。

 すると、ツアーの間に首にかけておく識別票がもらえます。

 識別票をもらったら、すでに列ができている場合は列に並び、まだ列が出来ていないのであれば、近くの席に座って待ちましょう。

 昨年から指定席方式になりました。席を間違えずに座りましょう。

 

 なお、飛行機の遅延などで集合時間に遅刻した場合は、ツアーの運営管理者に電話し(ツアーのお知らせに記載があります)、遅れた旨を伝えて、タクシーで牧場に向かいましょう。

 私は、一昨年、飛行機の遅延によりタクシーで牧場に向かいました(同じ飛行機に乗っていたシルクツアー参加者と同乗しました)。

 多分人生の中で、五指に入るぐらいイライラしました。

 危うく、何の罪もない乗務員にキレそうになりました(カスハラ)。

 

STEP.2 ②バス移動

 右も左も前も後ろもみーーんな一口馬主バカなので、「どの馬狙ってるんすか?」「去年何買ったんっすか?」「次のところで何か狙ってる仔いるんですか?」などと言って談笑しましょう。

 初対面とは思えないぐらい盛り上がります。私は、この時間がかなり好きです。

 昔は、バスに一人、ノーザンファームの方がいて、「この馬がおすすめです」といった話をしてくれたのですが、なくなっちゃいました(残念)。

 

STEP.3③牧場到着

 牧場に到着したら

・行程表

・カタログ

・聞くことメモ

を持ってバスを降りましょう。

 このとき、その牧場にいる馬だけのものを持っていくと、バタバタしなくて済みます。

 

STEP.4④周回展示

 牧場に到着すると、まずは周回展示が始まりますので、周回展示が行われる場所に移動しましょう。

 そこで全馬が周回しながら、スタッフの方が1分弱で、各馬の特徴や推しポイントを解説してくれます。この声を聞くと、シルクツアーに来たなぁ~と思います。

 気になる馬については、周回展示の際に写真や動画を撮影しておくと、後で見返すことができるのでおすすめです。

 

 ただ、ごく少数、周回展示を一切見ない派閥の人もいます。私もそうですね。

 周回展示から戻ってきた馬か、まだ順番が回ってくるまで時間がある馬のところに行って、周回展示中に話を聞くことができます。

 これは何をツアーで重視するのか次第だと思います。

 実馬を見れることに重点を置くのであれば周回展示を見るべきだし、引手の人に話を聞くことができることに重点を置くのであれば周回展示を省略する選択肢が出てきます。

 

 私としては、周回展示もツアーの醍醐味の一つだと思うので、初めてツアーに参加する方は、周回展示を見ることをおすすめします。

 

STEP.5⑤気になる子のところに行く

 周回展示が終わったら、気になる馬のところに行って、馬と触れ合ったり、引手の方から話を聞いたりしましょう。

 初めての方は、馬との触れ合い方やどのような質問をすれば良いのか分からないかもしれないので、それについては後述します。

 

 なお、裏技として、馬の引手ではなく、展示を見回っている責任者っぽい人に話を聞くという方法があります。

 引手ではない方の中には育成の総括責任者などがまぎれているので、その方が一番全馬を知っていますので、そういう人を探してみるのも手です。ただ、これはツアーに慣れてきてからで良いと思います。

 

STEP.6⑥昼食休憩

 昼食休憩では、運が良ければ、スタッフの方が近くに座ってくれる場合があります。

 そのときは、「どの馬がおすすめですか?」「4000万円以下でおすすめいますか?」「〇〇(新種牡馬)って今のところどんな特徴がありますか?」など、色々なことを聞いてみましょう。

 また、昼食休憩はそれなりの時間が確保されているので、早めに昼食を済ませれば、ディープインパクトの記念碑なんかも見学することができます(往復15分+見学時間と見ておけば大丈夫です)。

 

STEP.7⑦解散

 お疲れさまでした。

 きっとあなたは心地よい疲労感と満足感に包まれていることでしょう。

 しかし、まだツアーは終わっていません。

 ホテルに行って、その日撮影した写真と動画を見返しつつ、次の日の競馬の予想を楽しみましょう。

 

 

  馬と触れ合おう

 ツアーでは、馬を直接触ることができます。

 非常に貴重な機会なので、気になる子がいたら、是非触らせてもらいましょう。

 また、もっと歩様が見たいという馬がいれば、引手の方にお願いすれば、歩かせてもらうことができます。

 

 もっとも、馬と触れ合う上で、注意すべき点がいくつかありますので、以下列挙しておきます。

 

・絶対に、ぜーーーーったいに馬のすぐ後ろに立たない&通らない。

 後ろ蹴りを食らえば命に関わります。これだけは本当に気をつけてください。

 

・引手の方に「触ってもいいですか」と声をかけてから触る。

 急に触ると馬もびっくりして暴れることがありますし、皮膚病や気性などの問題で、触ることができない馬もいます。

 

・お尻の方を触らない。

 馬は死角から体を触られるのを嫌います。

 触るときは馬の正面か顔のすぐ横に立って、首筋か鼻の上辺りからやさしくなでてあげましょう。

 

 

  引手の方から話を聞こう

 引手の方からの話は、非常に貴重な情報源です。

 他の人が質問しているのを聞くだけでも、もちろん十分ためになるし楽しいのですが、自分で質問すると、より楽しさが増すと思います。

 とはいえ、初ツアーの方やツアー経験が少ない人は、どんな質問をすれば良いのか分からないと思うので、以下、テンプレ質問集を置いておきます。

 また、引手の方に質問するときに私が気を付けていることも書いておきます。

 

 テンプレ質問集

現在の馬体重・デビュー時想定馬体重

 募集時馬体重はツアーから概ね1か月前に測定するのですが、ツアー時にはその馬体重が結構変動しています。

 そのため、気になっている馬がいれば、ツアー時馬体重は必ず聞いておいた方がいいと思います。

 特に募集時馬体重に不満がある馬は、ツアー時馬体重を聞くことで、これから成長が見込めるのかどうかの予測が立てることができます。

 また、この質問と関連して、デビュー時想定馬体重も聞いちゃうことが多いです。

 

性格

 性格は、ツアーでしか得られない情報なので、定番質問の一つです。ただ、正直、得られる情報はそれほど多くはなくて、大抵は「人には従順だが、馬には強い」という答えが返ってきます。

 この質問は、どちらかというと外れ値を探しに行く質問で、前向きさがない馬や気性が荒すぎる馬を探す質問です。

 

距離適性、馬場適性

 適性は結構情報量が多いです。血統的には芝とダートどちらでもいけそうだけど、実馬はどうなのかというのは、普段から育てている引手の方に聞くのが一番で、これはかなり精度が高い印象です。

 ノリのよさそうな引手の方なら「お兄さんが調教師ならどこでデビューさせますか?」と聞くと、いい感じに会話がはずみます。

 

デビュー時期

 これも結構精度は高めだと思います。

 我々は募集時の馬体しか見れませんが、引手の方は生まれてからツアーまでの線でその馬を見ているので、点で見ている我々よりも成長曲線に対する評価の精度が高い印象です。

 

兄、姉との比較

 兄、姉との比較は、上の仔を持っていたわけではないのでという回答が返ってくることも多いですが、ときどき連続で兄弟を担当している方がいて、濃い話が聞けることがあります。

 

 

 質問するときに気をつけたいこと

話を聞いた後は引手の方にお礼を言う

質問している人がいる場合は割り込まずに待つ

馬の短所をあげつらうような発言はしない

 その馬の周りには、その馬のことが気になっている、あるいは気に入っている会員がいること、何よりもその馬を一生懸命育てている引手の人がいることを忘れないようにしましょう。

 

 「この馬、足、O脚だけど、ちょっとこの足じゃ厳しくない?」

 「(ドゥラメンテ産駒でダート向きだと思うとの引手発言に対して)え、ダートなの?じゃあちょっと出資はないかなぁ…(誰もお前の出資予定は聞いていない)」

 

 うん、、、空気読もうね、、、

 

 とはいえ、馬の短所を聞いてはいけないのかというと、そんなことはなくて、気になっていることであれば、どんどん聞けばいいと思います。ただし、デリケートな話題だということを十分自覚した上で、その聞き方に気をつけましょうという話です。

 

 例えば、私だったら、こんな感じで質問すると思います。

「この馬の上の仔にも出資していて、かなり好きな血統で、馬の形とかもすごい好みなんですけど、一個だけ気になるところがあってですね、、、素人目でみた感想なんですけど、他の馬に比べると若干前脚がO脚気味なのかなと思ったりもしたんですけど、そのあたりってどう考えればいいですか?」

 

 あと、馬の短所は、あまり人が集まっていない時に聞くと本音が聞きやすくなる気がします。

 

理由を聞く

 例えば、馬の適性について「この仔は芝だと思います」という評価を聞けたとしましょう。

 そのとき、そっかーで終わるのではなく、「どうしてそう思いますか?」と聞くと、より深い話が聞けてお得です。

 若い引手の方でもそこはプロ。

 とても勉強になる答えが返ってくることが多く、より深くその馬について知ることができます。

 

  さいごに

 最高のシルクツアーがもう明後日!!!

 楽しみだなー!今年も良い仔と会えるといいなぁ~!

 大人になってこんなワクワクを味わえるなんて、改めて最高の趣味だと思いますね。