2年くらい前までは、占いとか、おまじないとか大好きでした。

ご利益ありそう~って思うとどこでも行ってたし、セドナで不思議な体験をしたこともあってどんどんそっち方面に傾倒していった時期があります。

 仕事の関係でもどうしてもスピリチュアルな部分を否定できない部分もあるけれど、2つのことをきっかけに自分からは近づくのを一切止めました。

ひとつは、私は自分のライフワークとしてマッサージをしているけれど、民間資格の場合、正確にはマッサージと言わず「トリートメント」とか「施術」と言い換えなければいけない。

 そして、癒しブームに乗ってセラピストになりたい人が急増。

まあ、これはとてもいいことなんですけれど。

習いたい人がいるっていうことは、教えるほうにとっては願ってもないビジネスチャンスなわけです。

当然、ちょっと変わったテクニックを教えてオリジナリティーを出して生徒を集めたい。

そんなところで「クリスタルヒーリング」とか「音叉ヒーリング」のスクールが雨後の竹の子のように乱立。

教えるレッスン料だけでなくストーンなど物販も同時にできるので教える側にはいいことづくめ。

 でもって、あちこちにお師匠様と名乗る人が現れちゃうわけです。

自分の格をあげておかないと生徒集められないですから自分で自分を持ち上げないといけない。

そうすると、温泉地のお饅頭屋さんのように「元祖」だとか「本家」だとか言い出したり、始めた時期だけを引き合いに出して「○○界のパイオニア」みたいに名乗ることになります。

 これだけでもうんざりしているところに、「チャネリング」というのが流行りだした。

気を集めて、指と指をちょんと合わせて(E・Tのワンシーンみたいに)、

「は~い、これであなたもヒーラーで~す。」とインチキこの上ない感じで終了。

しかし、そこで生徒のほうは、けっこうなお金も払っているし、先生にすっかり心酔してたりするから、ほぼ洗脳状態で「自分はヒーラー」とか言っちゃうわけです。

 

そんなこんなで、ストーンブームがやってきて…。

知り合いの石屋さんから石を仕入れて売っていました。 始めた時期が早かったのと、業者さんには売っていなかったのでかなり安い値段というのもありかなり売れました。

(だって原価ってすごく安いのです。石を直接堀りに行ったこともあります。原価タダ。だいたいが海外からなので送料と関税が原価より高いくらい。)

  私は効能がどうこうというのをあまり説明しないで、色とか感覚でお客様がほしいなっていうのを売っていたのですが。 私にとっては、ただのアクセサリー販売と同じにとらえていました。

 どこから聞きつけたか、業者が譲ってほしいといいました。

もちろん、商売なので、最初は喜んでいました。

 しかし、業者の女性は「チャネリングでヒーラーの称号をもらった」とか言うんですけど、その学校も教えた人も知っていますがひどい人、

「石に魂を再び吹き込んで、あなたの願いことを叶える。」を売り物にありえない金額で販売。

 

 最初は気にしないようにしていたのですが、何だか悪の片棒担いでいるみたいで嫌になってきたのです。

 それが資本主義と言われればそこまでですが、、、。 

「安いと効果がないって思われるから100円のものだって9800円くらいで売らないといけないのよ。それでありがたがってモチベーション上がって願いがかなう可能性があがるんだから、いいことじゃないの?」と言われ…。

手作りの手の込んだものにお金は払う価値はあると思います。

しかし、私が1000円で売っていたものに、10倍以上の値段をつけ、(そこまでは宣伝費をかけたからしかたないと言われれば納得)その上に、私がサービス(無料)であげていた15cm×15cm位の布の巾着袋を「有名俳優も信望するカリスマヒーラーの念が入った特別な袋」とか言って、5万円以上お買い上げの方にプレゼントって…。 

その袋作ったの、友達のお母さんなんだけど…。

念なんて込めてないし、込められないし。

 別に自分のことを善人でしょ?と言いたいのではなくて、それこそたとえば売るものが化粧品ならそれもアリだと思うのです。 ただの水を1万円で売るのもOK。 でも、それを神様チックなものにひっかけるのは私的にはNGだっただけです。

 なんでこんなことができるかなと考えると、スピリチュアルブームやらでヒーラーと持ち上げられ勘違いしちゃったのか?元からお金のためなら手段を選ばない人なのか?

だいたい私のお客様で有名俳優なんて数人いるだけで、しかも思い出したようにたまーにやるだけ。 長くこういう仕事やってたら1人や2人、有名な人もくることもありえるでしょう。

コンビニでアルバイトしていても有名人はやってくる、それと同じ。

 これが、占いおよびおまじないから遠ざかった理由のうちのひとつです。

 長くなったのでもうひとつは後日。

 もうひとつの理由は、そういうのに依存しすぎておかしくなっている人のお話です。