映画「夜と霧」を借りてきて観ました。
私が知る限り最も残酷なドキュメンタリーです。
1955年公開、第二次世界大戦が終わってまだ10年という時期。
ナチスによるホロコーストの様子が10年後の映像と交互にナレーションを伴って淡々と進行していきます。
33分と非常に短い映画です。
日本ではあまりに残虐ということでいくつかのシーンがカットされたそうです。
なんの罪もない、ただ人種による差別のために残虐非道の限りを尽くされ亡くなった無数の遺体。
それをブルドーザーで穴に埋めていく様子。
大衆は常に間違える。
同じ人間が行ったあまりに残虐な大量殺戮行為。
最後のナレーションは我々にこう語りかける。
「ある時期のある時期における特別な話と言い聞かせ消えやらぬ悲鳴に耳を貸さない我々がいる」
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言葉を失う映像の数々でした。
間違いなく後世に残すべき作品でしょう。
ただ、私が昔そうでしたが「かわいそう」「許せない」だけでは何も変わらない。
頭がお花畑の左翼もダメ、陰謀論に支配されたエセ保守の右翼でもダメ。
私もまだまだ勉強不足ですが学び続けることで過ちを繰り返さずに済むはずです。