技術者は熱い人が多いですね。
今日お伺いした印刷会社の取締役さんはその典型的な方でした。
名古屋で40年以上の歴史を持つ印刷会社の技術責任者で業界紙に連載もされている。
「また新しいもの作ったんだ」と見せていただいたのは新作のコピーガード用紙。
コピーガード用紙とは、個人情報保護等の情報セキュリティ対策として
医療カルテ、履歴書、学生の住所録に採用されている。
他にも金券、機械マニュアル、楽譜などにも。
つまりコピーされてはいけないものを印刷する際に使われる特殊な用紙。
通常はコピーをかけると「COPY」とか「無効」などと表面に出るところを
最新の技術で動物のイラストが出るようにしたもの。
「こっちのほうがおもしろいじゃん」とのこと。
誰が買うのかという現実問題は気になるが
本人がそれを承知で楽しんでいるのが印象的だった。
非常に前向きで話を聞いているとその商品がとても魅力的に見えてくる。
まるで商品と会話をしているようだった。
こちらからも無機ELを光源にしたサイン用ディスプレイの販売について
相談したのだが私が気づかなかった良い点を次々に指摘していただいた。
挙句には「売れないほうがおかしい」と。
「商品の声を聞く」とはこういうことか。
売れないと嘆く前に商品の声を聞いてあげること。
何かいいものを持っているはず。
実際、東京の某広告代理店にこのサイン用ディスプレイを紹介いただけることになった。
セールスレップにはマーケティングや営業戦略など
高いレベルのスキルが要求されるが、
まず商品の声を聞くということが大切なのかもしれない。
もう一度見直してみよう。
※タイトルは中島みゆきの1stアルバムタイトルより引用しました。