皆さま、こんにちは!バイクに始まり、バイクで終わる三連休が暮れゆきます。ここまでバイクのことばかり考えていると、夢にまで出てきそうです。「お前の乗りたいのは金のバイクかい、銀のバイクかい」「いいえ、わたしの乗りたいのは首里城の坂を駆け上ることができるバイクです」
本日乗るのは、レブルです。女子の誰もが乗りたがる一番大人気車種(盛ってる盛ってる)。甘いマスクに甘い足つき。売れ筋とあって、中古置屋のお兄さんたちも間違いないオススメ商品で推してきます!「いい子が入ったんですよ!」
でもわたしはいままで見向きもしてなかったんですよね(レブル派のライダーの方、本当にすみません。以下、勝手な思い込みを話します)。わたしはカンタン・手軽でイージーなイメージのあるものが大嫌いなのだ!それから、足並み揃えてみんなといっしょ、というのも大嫌いなのだ!ついでにいうと、分かりやすい色男というのも嫌いだ。捻りがなさすぎる。いちばん最初に買う気で向かった YAMAHA で乗ろうとしたのも全然かわいくないカメムシ顔の MT だったよ。その後、カラーリングがかわいくて足つきもさほど悪くない MT も女子に人気であることを知ったけどね!(MT派の方、こちらもすみません。これも勝手な思い込みです)
しかし、もう、ある程度のネイキッド 125、250 に乗ってもまだピンとこないまま、アドベンチャーやオフロードに手を伸ばしてしまったなら、もうここはひらたくアメリカンも行っちゃっていいでしょう!とにかく、あらゆる可能性を先入観なく公平に検討するマインドになりました。
シート高 690㌢の余るくらいのベタ足ならきっと楽勝と、今日は難易度高めに市街地、生活道路を走る苦手を現場に選んでみました。また、今日の新しい試みは、レンタカー屋さんでバイクを借りたところです。
レンタルバイクは、ほとんど直営を含めてバイクショップがやっています。利用しはじめてから分かったのですが、彼らがレンタルするのは、基本は販促のためなんです。放っておくと無料で試乗してさようならのやからたちに、買わないならせめて労力を割いて対応した手間賃をおいていけ、というのがレンタルバイクです。たいした利益にもならないレンタルだけの人は客じゃないんです。それはわきまえておいたほうがいいと思います。
その点、レンタカー屋はシンプルにレンタカーを貸すことで利益を得ているのでさっぱりしたもんです。購入の圧がないのがこうも気楽だとはよ!
受付の人もぜんぜん、商売気ないですね。初々しい若者だったので「他店ではだいたい一辺が2㌔くらいのぐるり初心者用練習コースを準備してたりしているよ!」とわけ知り顔でプッシュすると、いままでそんなことを考えたことのないお兄ちゃんが額に汗して考えてくれます。「この出た道をまっすぐ行って」曲がる場所4箇所の目印を覚えたら、本日の冒険のはじまりはじまり。
当たり前ですが、ド・下手くそ+ド・初心者の自分がレブル簡単なんてありえませんでしたね。アメリカンなので、シフトペダルとリアブレーキの場所がいつものとこにないことに戸惑いました。足を投げ出した前にあるんです。膝の位置も違います。なんか、タンクをしっかり挟む場所に落ち着かないんです。むしろ、スクーターに乗る足の形に似てる。違和感でいっぱいだけど、今日のところはなんとかこれに慣れるしかない!
今回の事件はそんなワサワサしたなかで起こりました。帰り道だけ片側3車線だったのですが、右折レーンに寄りきれなかったのです。やばいー。このまま宇宙の果てまで行ってQとなりたくない(お前の乗りたいのは海まで行くバイクかい?山まで行くバイクかい?)!!封印していた、最終手段のアレをやるときが来た!必殺!エンジン止めて押して歩いて歩行者に化けるの術!!
かつてCB250(重さ 144㌔)を歩道に乗せることができず、パトカーに目をつけられた自分もいつのまにか 177㌔ の車体を押せる立派なライダーになりました。へなちょこな腰つきでなんとか歩道に乗せて2段階右折を試みる。周りの人の視線が痛いたしいが、じゃーどうしろというのよ!サァ!(逆ギレも甚だしい)
信号が変わって横断歩道を押して気がつく。押せはするけれど、がんばらないと片側3車線、計6車線の広い道を青信号の間に渡りきれない!!!!きゃー!!!こんなに押してもまだ半分だよ!!!助けて神さま!
そんなときに、女神は現れたのです。背後から「押しますよ!せーの!」という声とともに。
赤になるすれすれで仕事を成し遂げ、スタンドを立てると深々と頭を下げます。「ありがとうございます。おかげで生き延びることができました」改めて顔を見ると、湖の女神さまはハリセンボンの箕輪はるかがノーメイクで現れたのにそっくりの外見をしていました。彼女は自分の差していた日傘を「ちょっと持ってて!」とわたしに渡すと、レブルちゃんのスタンドをはずしてあれよあれよと言う間に2メートルほどもある歩道の奥にすばやく持っていってしまいます。
ああー。そんなに奥に入れちゃったら出せないスヨ。歩道から出すときは、歩道に沿わせるかたちで置かないと、発進できないスヨ。こんなに短い距離じゃ左折できないから出れないスヨ。。
「信号のとこで邪魔かと思ったから!」と彼女はまた簡単にすぐ先のガードレールが切れてる部分まで楽々と取りまわし、道路に下ろしてくれました。女神さま、どうしてそんなに上手なの?「わたしふだん大型に乗っているから!」ええー。いつ免許取ったんですか?「20年くらい?わたしモトクロスやってて」うわーほんまもんだー。
「目的地はどこなんですか」「実はこういう次第でぐるぐるコースを」女神様からパワーをいただいて、また公道の戦いに復帰する。今度こそ、車線変更のとき負けないゾ!と向かった2回目は、運よく直進と右折の車がおらず、無事通過する。できたー!!と先刻の場所を見やると、湖の女神が同じところに立ったままこっちを見てる!
ぐるぐるコースだと私が教えていたので、なんとなく気になって待っていてくれたそうなのです。「さっき、後ろ姿見て思ったんだけど、カーブはもっと視線を遠くにやって、身体を傾けると曲がりやすくなるよ」そうか!
レブルちゃんは足のかたちがスクーターみたいなので、車体をホールドしなくても安定して走るんです。だから、そのままだと乗車姿勢はスクーターと同じ直立。でも体格はそれなりにあるので小さいカーブがすごくやりにくい。言われたとおりに腰を落ち着けて車体を傾けると、なるほど!ようやくいつも乗ってるネイキッドと感覚的な共通点が見えた!
彼女はそのあとしばらく定位置でわたしの周回を見守ってくれて心づよく思っていましたが、何回目かのあるとき、その姿は消えていました。
ぽっかりと穴の空いたような気持ちを引き締めて、あとは延々とぐるぐるですね。3時間あまり走りました。あとで見てもらったら距離は50㌔。Z250のショップのおじさんの言ってた上達への道、年間5000 ㌔ に向けて週末200㌔ を巡航するレベルに一歩近づきました。
最後にいつもの記念撮影。

今日のふりかえりは、レブルはタイプが違ったので慣れるまでちょっと時間がかかりました。女神さまの助けもあって、2時間くらいですかね。それでももう少し練習しないと、危なっかしい感じです。たとえば、止まっている状態から、ほぼ直角に(場合によっては鋭角に)右左折するにはどうすればいいんだろう。突き詰めれば、Uターンに凝縮されていきそうだ。ところで、そもそも Uターンってどうやるんだろう?
セローのバイク屋は、どんなバイクも原理は同じ、だから易しいものから練習しろ、とうるさいくらい言う。「モンキーやグロムみたいんでもいいんですか」「50ccだってギア付きならいい」「大きさも重さもぜんぜん違うじゃないですか」「バイクはバランスなんだよ」
なんでもいいとしたら、下世話な話だけれど、中古のトリッカーと新車のレブル250はほぼ同じ値段だ。言ったら、新車のジグサーはもっと安い。トリッカーが選択肢として浮上してきたのは「転倒に強いから」だった。だが、安定感のあるレブルは倒れないと思う。レブルも購入候補になりうるといえば、なりうる。どこに重きをおけばいいんだろう。わたしの乗りたいのはシンプルに、そもそもバイク免許を取る動機となった、首里城につづく石畳を上れるバイクなんだけどな。それは、どのように実現できるのだろう。
本日は以上です。来週は日曜日から沖縄に行っちゃうので教習所だけの予定です。では、皆さまのところにも願いを叶えてくれる女神さまが現れるよう夢のなかで祈っておきますね!箕輪はるか似ですからね!現世の姿はものすごく普通だから見過ごさないでね!またね!