こんにちは!本日はCB400(スーフォア)を借りた話の後編を書いていきたいと思います。


長旅をつつがなく終え、店に戻って今日の巡航の総距離を確認すると88㌔に及びました。「約90㌔ですね!」お店のお兄さんが声を上げます。「職場に行ったんですよ、できたらバイク通勤したいと考えているんです。どう思います?」


本日、見に来ていただいている皆さまもどうでしょう、往復90㌔の道程はアリですかね、ナシですかね、それともアリよりのなし、あるいはナシよりのアリ?



画像は借りてきました。クリックしても購入サイトには跳べないので注意してください。

お店の人のアンサーは「やっている人もいますが、止めたほうがいいです」即答。ええー。やっぱり余裕があるくらいの腕前じゃないと、頻度としてリスク高すぎかー。「違います」

「毎日ですよね」彼は念を押します。「バイクはお金がかかります」保険とかかな?「往復およそ100㌔ということは、3か月でおよそ10000㌔走ることになりますね。維持費がかかります」

1)タイヤ
自動車のタイヤ交換30000㌔に対し、バイクは10000㌔が目安。また、自動車のタイヤは4本で3〜4万円するのに対し、たとえば、CB400は工賃込みで6万円かかる。排気量が上がれば上がるほど、制動はよくないといけないから、比例して価格は高くなる。

Q「CB650(ホンダの上位種)とSV650(スズキの上位種)は車体価格が違いますが、SVにすればタイヤも安くなったりしないんですか」
A「しません」

2)オイル
オイルはもっと頻繁に、3000㌔ごとなので通勤するなら毎月変えることになる。リットル1000円程度だから3〜4000円程度。

Q「大昔に原付に乗っていたときには自分で継ぎ足していたような覚えがあるのですが」
A「原付以外はオイルは入れ替えです」

3)保管
雪が降る地域では、半年3〜4万円ほどの保管料を払って業者に依頼する場合がある。自宅に保管するとしたら、相応の屋内スペースがある家屋敷に住んでいることが前提となる。

まとめるとタイヤは年4回交換で15万、オイルは12回交換で5万、と経年劣化の消耗品と工賃などで立ち転けなどで自損しなかったとしても、ガソリン以外にただ車体を動かすだけでこれだけのお金がかかる。「バイクは趣味です」

お兄さんのファイナルアンサーは「通勤するなら、軽自動車買ったほうがいいですよ。経費も安く済むし、雨の日も乗れます」となりました。って、そんなこと言い出したら、いま乗ってる公共交通機関は経費は職場から出てるし、雨の日も乗れるし、運転まで誰かが代わりにしてくれてるよ!(困)

それでも通勤したいなら、いっそカブなど小型にしてしまえは、維持費も修理費もずっと安く済んで実用的だと言う。

Q「今日の国道みたいに他の車が高速並みのスピードで走っていたら、小型ではつらすぎるのではないですか」
A「小型は小型なりの走り方をするんですよ」
Q「身の丈に合った、ってことですか」

まあ、趣味のものでお金のことを考えるのは無粋でもある。好きでやっていることには、自然とお金も時間も吸いあげられ、それでも沼るのを楽しむものだ。ただ好きだという理由だけで、奉仕を犠牲と感じさせない 「趣味」の尊さよ。

一方で、外車やリッタークラスのバイクに乗って楽しんでいる人も「バイクはお金のかかる趣味だからやめときなさい」とバイク屋に言われるんだろうか。ベンツやBMV に乗っているおうち、というのはその裕福さになんとなく察しがつくけれど、例えば、ハーレーに乗る人たちは年収どれくらいなんだろう?

そもそも、収入があったとしても、既に所有しているものがあって、それらのメンテナンスもしていかないといけないとすればリソースはいくらあっても足りない。念願のハーレーを買ったのに1000㌔走っていない、と言ってた社長さんがいた。バイクはシーズンがあるから、多忙な人は実質乗る時間は限られている。人生をかたちづくるさまざまな成分をどれくらい配合すれば最適化されてわたしたちはもっとも幸せになれるのだろう?

ともあれ、そろそろサブスクで契約したバイクが手元に届き、当面のところはレンタルバイクとマイバイクの隙間に入ることになります。「実際に持ってみたらどうなるだろう?」を体験して、考えを次に進めていきたいと思います。では、また!