皆さま、こんにちは。雨の日曜日でしたね。電話がかかってきましたよ、本日予約していたヤマハショップから。「雨なんでキャンセル料は無料になりますがどうします?」えっそうなの?教習所は台風の日でも営業してたよ。今ごろ言われても困ります。はるかかなたのこのショップに遠征して最寄りの駅まであと2つまで来ちゃってます!

 

そこからバスを乗り継いで今日のお店は片側4車線の国道沿いです。ちなみに、ふだんは最近増えているレンタサイクルで最寄り駅から目的地に向かうことが多いです。HELLO CYCLING というサービスですが、30分130円で1日最大1800円。返却スポットも無数にあるから、とりあえず目的地に一番近いところに1回返却して、帰りまた借りるみたいな感じです。でも今日のところまではさすがに普及してなかったので1時間に2本しかないバス!ガス!爆発!(なんか雰囲気)を利用しました。

 

キャンセルの件で電話をくれるくらい、今日のヤマハはいちばん最初に借りたヤマハショップよりずっとフレンドリーでした。なんか、携帯しなくてはならない書類も紙1枚しかない。どうせ見ないからそれがなんなのかわからないけど、たいていもっとワサワサしてたような。「立ち転けでも事故証明で警察呼ぶんですよね」と確認しても「走って帰ってこられる程度ならOK」で、車体の確認もざっくり。同じ系列でも店主によって扱いが違うというのはちょっと発見でした。

 

乗り出しもざっくりで、これまでのお店は半クラッチの場所や足つきなど念のため一緒に見てくれて見送りまで立ち会ってくれましたが、この店は鍵を渡すとお店の人はふっといなくなってしまいました。これは、道路に出すところも自分でやるのだ。そろそろといちばん右の車線まで出す。4車線もあるからぜんぜん気楽。いつもより考えられないくらい落ち着いてスタート。

 

しようとしたらの、いつものお約束、やっぱりそうそうスムーズにはいかんわね。車体が810㌢と微妙に高かった!予約を入れたときは登山靴があればイケると踏んだのかもう思い出せないけれど、たぶん本当に初めての足つきツンツン(つま先の先頭部分だけが接地することを表すバイク用語)となりました。片側4車線の道路を、こんな状態で赤信号のたびに止まれるのか。

 

不安とキョーフで発進にもたついているのを見かねて、お店の息子らしい人のほうが心配して見に来ます。「敷地で練習しますか」しかし、今日のわたしは狭い敷地よりも信号が少なく長い直線の国道のほうが取りまわし的に易しいことを知っている。今日こそ絶好の環境が整っている。これで出なかったら一生ひとりで出れない。気をとりなおして今度こそ出発。今日の練習はここから5㌔先の大学を周回する予定で、なんとかそこまでたどり着きたい。

 

走った印象として、車体が軽いことから足つきはほとんど気になりませんでした。信号前のノロノロ徐行もバランスをとりながらまあ、いける感じ。緊張、緊張、緊張、1速、あー止まる、チョン(つま先で地面に着地した音)。シフトチェンジもスムーズでよし。目的地までただまっすぐな国道はスピードも上がる。車と同じスピードで走って、はじめて6速まで上げちゃったよ!!

 

大学までたどり着けは、信号もない巡回バスの道をぐるぐるするのみ。休みとあって、キャンパスには飛び出しうる人もいない。つまらないほどの最易コース!ひゃっほう!改めて、練習環境格差を感じます。この大学の生徒は、バイクを買っても車を買ってもまずこのボーダイな敷地で練習できるんだな、いいな。

 

余裕が出てきたので、食事をしてみることにしました。どこかに寄って駐車するのは初めての試みです。

 

 

 

教習所では、バイクは車と同じ扱いだから駐車場に停めていいって言ってたけど。ここで一枠取って 125cc 停めて本当にいいの?

 

 

 

どうも気後れするんで向かいの塾の駐輪場にまぜてもらいました。無断駐輪罰金申し受けます、とか書いてあったらイヤかなと思ったけれど、とりあえず見当たらないのでま、いいか。

 

空はいつしか雨はやみ、8時間契約なのでもう少し遠くに行けそうな気持ちのゆとりも生まれたけれど、今日はもう十分。おつかれさま。

 

帰りの道はずいぶん気持ちは落ち着いて、車種選びで苦労はしているが、結局のところバイクは交通手段のひとつに過ぎない、どれでもいいんじゃないか、なんか一生懸命になりすぎなのかも、という気になってきました。結局、乗りやすさを抜いたら、大きいのと小さいの、いったい何が違うんだろう。

 

あと、なにか書いとくとすると、店の店主に鍵を返しながら「ガソリン入れてないんで割増でいいんで請求してください」と言ったら「そんなことをいうならもう貸さないぞ!」と怒られたことですかね。ガソリンスタンドに入るには、路肩から小さい段差を越えなくちゃいけないところがこわかったんだよ。次回がんばるから許して。

 

店には大型を買おうとするカップルが来ていて、男性のほうがスロットルを開けた音を聞いている。展示車にもガソリンは入っていて、動作確認できるんだ。たしかに、そうじゃなければ特に中古は心配だろう。そして乗れたらもっといい。乗らずに選ぶ人の気が知れぬ。

 

乗らずにバイクを購入するとき、概ねのところはたぶん皆、さまざまネットのレポートなんかを見て雰囲気を掴むんじゃないかと思っていたけど、ひょっとすると、スペックを読んで、そこからだいたいの特性が分かって買うのかもしれない。トルクいくついくつ、ギア比いくついくつ、と書かれているそれらを、体感的に読み解いて。ちなみに、こういうのは教育学ではリテラシーという(思いついたように我田引水するな)。

 

話戻って、ちょっと立腹ぎみの店主に「借りてばかりいないで自分のを買って練習しないと」という小言も頂戴します。「買うために、レンタルしているんです」スペックは読めない。インプレ(バイクのレポート)はコメントするお兄ちゃんお姉ちゃんとは体格も技術も求めるものも違うので参考にならない。自分が選択するときに頼りになるのは言葉の上にある(下かも)体験したものだけなのだ。

 

また、私を知らない店主の「借りてばかり」という言葉から「借りてばかり」いる勢がいることが分かる。学生が多いところだから、そういう子たちが借りるのかな。そして、町のバイク屋として(バイクの先輩として)小言を言ってやるのだ。たぶん。店が客を育て、客が店を育てる。地域差も出ようものだ。

 

それにしても、駐車のこと、ガソリンスタンドでの給油、バイクのチェック、これらのことも教習所では教えない。ほかにもきっとこういうことがいろいろあって、目的を果たしさえすればやり方が決まっているわけではないからまー自己流でやるだろう。そして、他の人となにかの拍子で合流したとき「常識的でない」という場合になることもある。好きでそうしているのではなく、そうならざるをえなかっただけなのに。

 

ほどよいところでおいとまする。バスの時刻があるからね!ショップに来る人はみんな車で訪れている。そういう点ではわたしもかなりイレギュラーだ。仲間に入れてもらうためにはまず自動車のご購入から始めないといけないかしらん。

 

公共交通機関は慣れるととてもいいんだよ。乗ってる間は眠れるし、他のこともできるし、自損の危険はないし、時間が決まっているから余裕を持つことができる。いつでも移動できるって、忙しすぎないですかね。

 

大事をとって、今日はまっすぐ帰ります。明日のおためしの予定がなければ寄り道してたかもしれない。逆にバイクのよいところはこういう、体調に気をつけるようになるところかもしれません。

 

では本日は以上です。また明日お会いしましょう!