午後1時着のフライトは行き先の検討で秒で過ぎ、飛行機の扉を抜けるとそこはもう夏国だった。とりあえずの修学旅行の日程に組んである「美ら海水族館」に向かおうと、空港のバス乗り場を目指す。すると、片道2時間半かかるバスの出発が1時間半後?!であることが発覚。これでは先方での滞在時間は1時間程度しかとれないではないか。


しかたない、これは別日として近郊でどこか、と思っても公共交通機関が利用できる適当な観光名所が思いつかない。どの観光地も選べないとしたら、前々からやりたいと思っていたペーパードライバーの練習に午後を当ててもよいのではないか?うまく行けば、明日あさってとアクセスの悪い場所への遠出に使えるかもしれない。そうだ、それなら仮にどこにも行けなくても価値のある時間にできる。


というわけで、空港の東ウイングどん詰まりにあるJTBカウンターに突進した。さいわい、1台、マーチだけがあると言う。案内される空港の表玄関には、10以上の業者が5メートルおきごとに歩道に立っていて自社の送迎車乗り場の世話をしている。わたしは2組の新婚カップルとニッサンのバンに乗り込んだ。「いやーん日焼け止めトランクの中に入れちゃったーねー持ってるー?」と自分の前の席に座る新婦が新郎に甘える。


ものの数分でこれまた営業所が軒を連ねて並ぶ国道(県道?)沿いに到着するとシルバーにかがやくマーチちゃんが私を待ち構えていた。いつ事故っても大丈夫なようにいちばん高い保険に入る。ネパール人と思しき従業員が車の説明をし、わたしは厳かに右と左、どちらがアクセルでどちらがブレーキですか。カーナビのついている車は初めてで操作の仕方が分かりません、と告げる。


「20年ぶりなんですか」と聞き返す彼から、ここでやっぱりあなたには貸せませんと言われても困るので慌てて言う。大丈夫ですよ(たぶん)。青年は求めに応じてサイドブレーキやウインカーなどの説明をし、最後にカーナビに行き先を入力せよという。


なんか、車にナビのついちゃった今どきはテキトーに流して走るとかないのである。なんかどっか分かりやすい行き先が必要なのである。バッグから「るるぶ」を取り出し、同じく修学旅行の行き先である「ひめゆりの塔」に即決する。結構遠い(約20キロメートル)ので躊躇していたのだが、道なりだからなんとかなるかもしれない。


レンタカーが行き交う道路に乗り出すときに緊張する。嗚呼、今生との別れになるやも知れぬ、家の掃除をしてから来るんだった!!などとすでに走馬灯のような景色が頭をぐるぐるするが、とかなんとか考えている間に後続車が詰まっている。行けー!!!


というわけで、本日の学習事項は「沖縄は広い」のでレンタカーの運転をすることになるかもしれないから家を掃除してから旅行に出よう、ってとこですかね。割り増しの保険に入れるように予算も多めに組むといいと思います。


では本日はこんなところで。ではまた!



 

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おまけ


今日から、沖縄を知るために見た資料もあわせて記録していきたいと思います。

https://youtu.be/i2Z6Sb6m9S0?si=W4sSnOElrEZVDGZS


定期観光バス、ゆいレール、シャトルバス、路線バス、空港リムジンバス、観光タクシー、高速船、レンタサイクルの概要(利用方法と運賃)が紹介されています。自分的には「高速船」の情報を知っていたら「美ら海水族館」に行っちゃってたかもと思わされました。とにかく乗り場まで親切に教えてくれるのでとてもお役立ちなサイトだと思います!