行ってきました、京都 。

 

今回の観光では本当に森見さんの小説にお世話になりました。最終兵器は本書「ぐるぐる案内」です。これまで本で読んできた名所が写真入りで紹介。分かりやすい。目次は以下のとおり。

 

左京区エリア

鴨川デルタ、下鴨神社、京都大学、進々堂、吉田山、大文字山、真如堂、荒神橋、京都市美術館、水路閣、哲学の道、琵琶湖疏水

 

四条近辺

四条大橋、レストラン菊水、東華菜館、木屋町、先斗町、祇園

 

伏見区ほか

伏見稲荷大社、貴船口〜鞍馬、竹林

 

番外編

太陽の塔、叡山電車

 

以上を踏まえ、京都駅〜蹴上インクライン〜南禅寺〜哲学の道〜銀閣寺〜京都大学〜進々堂〜吉田神社〜荒神橋〜京都駅に行きました。ちなみに、交通手段は「まなみ号」を意識して自転車を利用。9〜14時の限られた時間のなかで、時間がゆるせば吉田山に上るか、出町柳駅から叡山電車に乗る心づもりはありましたが、ここまででした。

 

以下、印象に残ったところを簡単に。

 

1 蹴上インクライン

京都駅から八坂神社の次の通りを直進してインクラインのいちばん下の煉瓦のアーチから入る。坂にしたがって線路が傾斜するのがよく映える。「水路閣」が近辺にあると思ったが見つけられない。線路と遠目に見える偽電気ブラン工場を楽しむ。

 

2 南禅寺

道なりに進むと現れる。門がいくつもありそうで、道に迷うリスクを考えて門を眺めるにとどめた(「水路閣」は南禅寺のなかにあったことを今知りました涙)

 

3 哲学の道

南禅寺よりのほうが川面が近く、より自然みがあった。西田幾太郎も森見さんも悩んではこの道を逍遥したのだな。途中でエスニックなシロホンの演奏をしている人がいたり、絵師の人が販売もしつつのデッサンをしていたり。意外と結構な距離があり、適当に自転車に乗ったり乗らなかったりで通り過ぎた。

 

4 銀閣寺

自転車のレンタルショップでもらったマップに記載の駐輪所が見当たらなくてちょっとぐるぐる。そこから土産物屋がならぶ参道を上がっていく。拝観料250円也。山の山腹にあり、庭の順路を進んだいちばん高いところは京都を一望できた。特別拝観日に当たっていたので珍しい御朱印をもらう。

 

5 京都大学〜進々堂

銀閣からまっすぐ降りた道がそのまま農学部前の通りにつながる。大学の門のすぐ前に進々堂を見つけて抹茶レモネードを飲む。ご飯どき(1220)だったのでほんのり人がいる。木でできた学食のテーブルみたいな作りで、どこかに相席しなければならないというのが戸惑った。

 

6 古本屋

百万遍交差点の手前の古本屋を立ち寄る。古書というより、学生が課題で参考資料に使った本を処分するのに使っているようなラインナップだった。近所のBOOK OFF がこのクオリティだったらずいぶんテンションが上がるのに。それなりなコンセプトショップになっていておもしろかった。2冊購入。

 

7 吉田神社

もう帰途に就こうかと思ったが、意外と京都大学の時計台のすぐ前から鳥居が見えたのでくぐって階段を上ってみる。それほどの段数もなく、往復10分で参拝してしまった。ほぼほぼ大学の敷地内ではないか。ここでお祭りをしたのか。

 

8 荒神橋

あとは全力で自転車を漕いで京都駅に向う!途中、荒神橋の下もたしかに散策によさげな緑と川辺があった。川を渡る飛び石を歩く人が眼下に見えた。

 

まとめ

平日でもあり、また、桜の季節でも紅葉の季節でもない(11月だそうだ)だったので比較的空いている観光だった。自転車観光も晴天の爽やかな空の下、あまり見かけるふうでもなかった。でも、京都大学近辺の細かいところを見て歩きたいモリミーファンには、小回りが利く自転車かなりよいと思う。「まなみ号」に乗ってる目線と速さで景色を見ることができる。

 

行って分かったのは、京都人にとって寺がとても身近な存在だとは思っていたが、それくらい山も生活のすぐ隣にあること。怠惰な学生生活の間、人は四畳半に引きこもることもできるのに、日常の延長でちょりっと山に登っちゃうんだ。

 

自分はテンション低めなときは自宅に篭もって充電するが、山を歩くのもひとりになれて気持ちが休まる。それに、家にいると体力が落ちるが山を上れば知らず下がりはしないだろう。こんなすばらしい休日の過ごし方があったのか。

 

今回の、旅程はこうして幕を閉じる。雨が降ったら、南座の上方喜劇を見てレストラン菊水に行こうと思っていた。こんな感じに、まだ見ていないところがたくさんあり、京都にあっては飽きるということはないのではないかと思われる。住んでいる人はどうなのだろう。

 

というわけで、今回は以上。次は、叡山電車で鞍馬山に行くルートを辿りたいと思う。