しばらく野球ネタばかり続いていたので、今日は少し政治ネタを。
郵政民営化に反対する造反議員が多数でた8日の衆議院会議で、
解散、総選挙が決定した直後に自ら「郵政解散」と言った小泉首相が、
改めてその呼称を訂正したのが、冒頭の「郵政・ガリレオ」解散だ。
言うまでもなく、ガリレオとは、16世紀のイタリアルネッサンスを代表する
あの天才科学者ガリレオ・ガリレイのことである。
天動説に異を唱えたばかりに、宗教裁判にかけられ有罪判決を受けた。
裁判では、地動説を否定することを強要されたが、判決後に
「それでも地球は回っている」
と呟いたという故事で有名で、名前くらいは小学生でも知っていよう。
今回の郵政民営化法案に対する執拗な反対派の動きに対して、
「解散、総選挙」で対抗した小泉首相は
「果たして、ガリレオの立場なのだろうか」
という疑問がふと浮かんだ。
ルネッサンスの頃は、カトリックという最大の政治勢力が、
自らの権威という政治的利権を守るために、
ガリレオによって斬新な地動説が提唱され、古典的な天動説の矛盾を科学的に暴露されることで
カトリックの求心力がなくなることを恐れていた。
時の権力は、地動説という「事実」を捻じ曲げてでも、利権を守ろうと、
提唱者のガリレオを、判決の決まっている宗教裁判にかけた。
地動説を撤回しなければ命がない、という場面で、仕方なく有罪を受け入れたガリレオは
裁判終了後に独り言のように、「それでも地球は回っている」と呟いた。
ざっくりとした話ではこういうことだったと思う。
郵政民営化反対の「対抗勢力」を、カトリックに例え、
自らの心境を「ガリレオ」に例えたのであろうが
少なくとも小泉首相は、与党自民党総裁であり、
解散権を持つ内閣総理大臣であって、
構造改革(ルネッサンス)を推進するよう、
政治的にも主権者である国民から付託されている立場にある。
つまりガリレオとは、じぇーんじぇん、立場が違うのであーる。
どれくらい違うかといえば、
月と鼈、
ベンツと原付、
ソフトバンクと楽天
ほどには違うと思う(よーわからんけど)。
対抗勢力である郵政族議員の既得権益への執着心が
構造改革を遅らせる原因となっている現状を
ルネッサンスという時代に逆行する、理不尽な宗教裁判に例え
自らの心境を、ガリレオに例えたのであろうが、
解散総選挙という絶対的な切り札、エースのカードを持っていたのは
他でもない小泉首相の方だったのである。
現に、昨日も、東京10区での小池百合子環境相の出馬を発表し
造反議員潰しの先手を打って、対抗勢力の出鼻をくじく作戦に出た。
8日の解散総選挙決定を受けた直後の小泉内閣支持率は7%も上昇し
日経平均も12000円を超えるなど、明らかにフォローの風だ。
要するに、
断固とした政治力を持って
国民に付託された構造改革をやりぬくこと、
そして、その一環として郵政民営化を推進すること
小泉首相に期待されているのはこれだけなのである。
時代の風を受けず、権力に潰され、
自らの主張の正しさを貫くことを許されなかったガリレオからしてみれば
「いっしょにしないでくれ」
という心境に違いない。