ワールドカフェの利点は、大勢の参加者がいる中でも、少人数のグループで議論を重ねることで、あたかも全員と意見を共有して一つの想いを共有できた気になれること。
それは、講演を聴くだけとも違い、個々のディスカッションとも違う、新しい『参加』の仕組みだと思います。
では何故今ワールドカフェが流行っているのか。
それは、世の中がピラミッドのようにコントロールされた世界から、個々がコラボレーションして相互依存関係を複雑に結ぶ、蜘蛛の巣のような体系に変化しつつあるから。
その要因は様々だが、本書で述べられているのが大きな価値転換。知識のサイクルが短く多様化し、さらにネットワークを通じて誰もが様々な情報に触れられる今、もはや一握りのリーダーが己の知見のみで戦略を下す時代ではなくなりつつある。一方で、スピードと効率を追求してきた結果、人々は人間味を失って孤立してしまった。
このような背景の中、コミュニケーションの必要性は益々高まっていると思います。
その中でワールドカフェは程よい距離感とリラックスした雰囲気により、様々分野の人が、立場、主張を越えて自由に議論できる、今の時代にまさに”ちょうどよい”コミュニケーションスタイルです。
具体的には、4~5人のグループを作り、予め設定されたテーマについて議論をし、アイデアや意見をテーブルに置かれた模造にに書き込んだり結んだりしていく。そしてホストを残して次のテーブルに旅立ち、この議論を数回繰り返して再び元のテーブルに戻る。その時、それまで書き上げられた模造紙の中から、参加者の共通意識がぼんやりと見えてくる。
それを最後全体ダイアログでまとめ上げていくことで、あたかもその場の参加者全員と会話をし、意識を共有できた気になる。
具体的には本書の中に本当に丁寧に書かれているので、これ一冊読めば誰でも開催できる。
そして何よりも、カフェ=リラックスした雰囲気が大事だ。
ワールドカフェは現代のコミュニケーションツールとして、非常に可能性を感じる。
まだ卒業生室のワールドカフェには参加できていないけど、先に自分達で開催してみようと思ったのでした。










