落ち着いて聞いてください。
ロストしました。
いつものように放鳥〜と思ってケージから出しリビングに来たらブンブン飛びまして、そのまま玄関のドアの隙間から逃げていきました。
慌てて外に出て呼びながら探しましたが、側溝にいるのを見つけてしゃがみこんで近づいたらまた逃げていきまして、手の届かない森の中へ入っていきました。
なんか、どこかでこうなることを分かっていたようですね。ショックはショックなんだけど、どこか「やっぱりか」という気持ちがあります。
たくさんの動物を飼って色んな経験をしてきた母ちゃんと話しました。
「人間が油断してるんだよね。戻ってきてくれると心のどこかで思ってる。違うんだよね。野生動物は、そこまで人間のこと何とも思ってないんだよね」
俺が目の前にいたのに、近づいたのに、逃げていったせいらんちゃんの姿を見て「あ、逃げるんだ」と思いました。
こういうことなんでしょうね。
人間って、油断する生き物なんですね。
思いましたもん。「あれドア開いてる」と思ったけど、「まあ今日に限って飛ばないっしょ」と思ってしまいました。
後悔はいくらでもできるんですけど、敢えてしないことにします。
自分を責めるのもそこそこに留めておこうと思います。
残念ながらせいらんちゃんは野生では生きていけないでしょう。運良くマンション内で誰かの所に飛んでいって保護されればいいですが、あの感じでは人が近づいても逃げるでしょう。
野生に還ったんだなぁと、思います。
本人(鳥)は不本意かもしれませんけど、俺はそう思ってます。
きっとこの後カラスや猫に襲われて、命を落とすでしょうね。
そして土に還る。
自然界に帰っていったんですよ。
そりゃそうですよね、元々自然界のものなんですから。何も不思議はありません。
ただ今日は、たくさん泣こうと思います。
今も書きながら涙が止まりません。
空になったケージを見ては泣くでしょう。
しかし俺は、鳥さんをお迎えすることを諦めません。
挑戦し続けようと思いました。
残念ですが、次お迎えしたらクリッピングは必ずしてもらうことにします。
俺は油断する人間なので、いつか油断した時のために予防策は欠かさないようにします。
母ちゃんが「これは不注意と言うより油断だと思う」と言ってました。
確かにそうだなと思います。俺は油断した。
油断した俺が悪いのは悪いんですが、人間とは油断する生き物なので何とも言えません。
鳥を飼うということ自体、初めての経験だったというのもあると思いますね。だから余計に油断したんだと思います。
最期まで看取れなかったのはとても悲しいですが、俺はせいらんちゃんのこと一生忘れません。
それでも、うちに来てくれてありがとうと言いたいです。
短い間でしたが、俺に「鳥を飼う」ということを教えてくれてありがとうと思います。
だからこそ、この経験を次に活かしたいと思いました。
なんか、次の子をお迎えしないと報われない気がして…
せいらんちゃんのためにも、次の子をお迎えしようと思います。
諦めません。そして忘れません。
次の子は必ず最期まで看取ります。決意しました。
それともうひとつ決意しました。
今いるフクモモさんたちは、絶対にロストさせない。
戸締り確認毎回しよう。
特に夏は注意しよう。
「油断」がどういうものかを身をもって体験したので、もう二度としないよう気をつけたいと思います。
ただ人間は油断する生き物ですから、「自分は油断しないだろう」と油断するのも嫌なので、事前に考えうる予防策は徹底しておこうと思いました。
せいらんちゃん、俺に「鳥を飼う」「油断」というものを教えてくれてありがとう。
短い間だったけど、毎日とても楽しかったよ。
……うっ写真載せようとしたけど辛すぎて直視できない……