日経新聞の生活欄に非常にタイムリーな記事が載っていました。
あまりにも境遇が似ていたので、何度も何度も読み返してしまいました。


以下にざっと文章を載せます。

新米管理職のAさんは今年から、部下の指導に力を入れている。しかし、熱意とは裏腹に部下たちの元気は日に日になくなっていく。ある日、Aさんは思い切って、部下のBさんにきいてみた。

「おれは何か間違ったことをいっているか?」
するとBさんは
「いいえ、いつも正しいです」
そして、Bさんはそのままうつむいてしまった。



カウンセリングに訪れたAさんは、自分を見つめなおし、先日、家族で旅行したときのことを思い出した。旅先の観光案内所でアジサイのキレイな場所について尋ねたときのこと

「もう、咲いていませんよ。時期が遅すぎます。この先の山手まで行かないと見れませんよ」
といわれたのだ。下調べをしてこなかったAさんはひどく落胆し、後悔した。
そのとき、隣の窓口で同じ質問をする女性の声がした。
そしてAさんは耳を疑った

「キレイに咲いていますよ」
と窓口の人が答えたからだ。
「この付近は終っていますけど、山手まで行けば丁度見ごろです」
尋ねた女性は喜んで御礼を言って去っていった。

アジサイは山手の方で咲いている

得た情報は一緒なのに、Aさんは落ち込み、悔やみ、その女性は喜んで感謝した。
この違いは何か??

Aさんは気づいた
部下に言っていることは間違っていなくても、その言い方が相手を傷つけて元気を奪っていたのだと。

☆☆☆
ただ意見や情報を伝えるだけではなく、それを受け取る側の立場や気持ちを考えながら話す。このことがもたらす結果の違いをAさんは身をもってしった。