ヤードバーズ(Yardbirds)を脱退した ジェフ・ベック(Jeff Beck)が,ロッド・スチュワート(Rod Stewart),ロン・ウッド(Ron Wood),エインズレー・ダンバー(Aynsley Dunbar),ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)らと 1967年に結成した ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group).
その後,エインズレー・ダンバー(Aynsley Dunbar)が脱退し,代わって ミック・ウォーラー (Micky Waller)が参加し 1st アルバム 『 Truth (トゥルース) 』 を録音.
また 1969年にリリースされる 2nd アルバム 『 Beck Ola (ベック・オラ) 』 の録音と前後して ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)が脱退,その後,ロッド・スチュワート(Rod Stewart)や ロン・ウッド(Ron Wood)も フェイセズ(Faces)加入により脱退と,解散に至る第一期 ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group).
そんな 第一期 ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)が,1st アルバム 『 Truth (トゥルース) 』 のリリースと前後して,ロード・マネージャーであったピーター・グラント(Peter Grant)の元,プロモーションを兼ねて 1968年6月14日ニューヨーク州ニューヨーク・シティのフィルモア・イースト公演を皮切りに,8月3日カリフォルニア州ロサンゼルスはシュライン・エクスポジション・ホール公演までバンド結成後初となる北米ツアーを行います.
本アイテムは,この北米ツアーの 1st レグから,1st レグ中盤に当たる,7月17日テキサス州ダラスはルアンズ公演のオーディエンス録音を収録し Wardourレーベルからリリースされた 『 Dallas 1968 Revisited (Wardour-612) 』 です.
タイトルに 「 Revisited 」 とあるように,同レーベルから 2022年3月に 『 Dallas 1968 (Wardour-506) 』 が,リリースされおり,その前にも 『 Doin' That Crazy Thing : Dallas 1968 (No Label) 』 を含め,複数商品がリリースされていいますが,今回も 『 Dallas 1968 (Wardour-506) 』 同様に,マスタリングには定評のある GRAF ZEPPELINレーベルが製作に関わっています.
最近,新しい発掘が無いから,GRAF ZEPPELINレーベルの元,既発のブラッシュアップが続いているんでしょうかね.
元々,第一期ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)を代表する定番公演日,バランスの良い高音質なオーディエンス録音で,部分を切り取れば,当時のサウンドボード録音と言われても判らないでしょうし,ハーフ・オフィシャルでリリースされるのも判ります.
メーカー情報では
『わずかな活動期間に反して、ロック史に絶大な影響力を残した第1期JEFF BECK GROUP。そのフルショウを味わえる伝説録音の最高峰盤が復活。更なる精度の「GRAF ZEPPELIN」マスタリングを永久保存決定するプレスCDでリリース決定です。
そんな本作に刻まれているのは「1968年7月17日ダラス公演」。その超極上オーディエンス録音です。彼らはジェフ・ベック/ロッド・スチュワート/ロン・ウッドという超豪華フロント・ラインを誇っていたわけですが、同時に他メンバーの入れ替えは激しいバンドでもありました。良い機会でもありますので、メンバーチェンジに着目しつつ、泡沫だった彼らの歩みを振り返ってみましょう。
●1967年《1月:JEFF BECK GROUP始動》
・3月3日ー7日:英国#1(4公演)
《レイ・クック離脱→ミック・ウォーラー参加》
・3月17日+23日:英国#2(2公演)
《ウォーラー離脱→ロッド・クームズ参加》
・4月11日ー15日:英国#3(3公演)
《クームズ離脱→エインズレー・ダンバー参加》
・4月17日ー8月13日:英国#4(46公演)
《ダンバー離脱→ウォーラー復帰》
・8月19日ー12月23日:英国#5(49公演)
●1968年
・1月27日ー3月17日:欧州#1(13公演)
・6月14日ー8月3日:北米#1(33公演)←★ココ★
・8月10日/9月6日ー10月5日:欧州#2(10公演)
・10月11日ー12月8日:北米#2(34公演)←※DETROIT NOVEMBER 1968他
《5公演目からニッキー・ホプキンス合流》
・12月21日:ロンドン公演
●1969年
・1月14日+2月5日:英国#6(2公演)
《ウォーラー再離脱→トニー・ニューマン参加》
・3月7日ー23日:北米#3(10公演)
・4月25日:ロンドン公演
・5月2日ー9日:北米#4(7公演)
・7月2日ー26日:北米#5(13公演)←※NEWPORT JAZZ FESTIVAL 1969
これが第1期JEFF BECK GROUP(以後「JBG#1」)の活動全景。
何人ものドラマーが激しく入れ替わっていったわけですが、ライヴ本数が多かったのはエインズレー・ダンバー/ミック・ウォーラー/トニー・ニューマンの3人でした。中でも最多だったのがウォーラー。本作のダラス公演も、彼がスツールに座っていた「北米#1」の23公演目にあたるコンサートでした。この「北米#1」からは大定番サウンドボード『FILLMORE WEST 1968』も残されましたが、本作はそのちょうど一週間前(5公演前)でもありました。
【サウンドボード代わりを担ってきた極太ド密着な超名録音】
そんなショウで記録された本作は、まさに彼らの代表作。超豪華メンバーが揃っていながら、運命の悪戯によって長尺サウンドボードが遺されなかった第1期JBG。叶わないからこそ「サウンドボード代わり」を担うオンで極太サウンドのフル録音が求められ続けてきました。そして、本作こそがその望みを叶えてきたのです。力強い芯のダイレクト感はオーディエンス録音とは思えないほどのレベルで、見事にセパレートしたステレオ感も絶大。「会場側が記録用として録音した」「実はサウンドボード」など、さまざまな説がまことしやかに語られてきた。正真正銘のサウンドボードであるフィルモア・ウエスト録音とのカップリングでチェコ・プレスのハーフ・オフィシャル盤も出回ったこともあるほどです。
それだけの名録音だけに既発も多いわけですが、本作こそがその最高峰。かつて当店でも『DOIN' THAT CRAZY THING』として一世を風靡し、今もなお超えるもののないベスト・マスターを「GRAF ZEPPELIN」が磨き上げたものなのです。近年は名門「Krw_co」が後発マスターを発表もしたのですが、やはり長さ/サウンドの両面で『DOIN' THAT CRAZY THING』には遠く及びませんでした。しかも「GRAF ZEPPELIN」マスタリングによって「真横を向いて録音したんじゃないか?」と思うほど左に寄ったステレオ・バランスまでビシッとセンターに安定。格段に聴きやすく美しいライヴアルバムになっているのです。
【更なる統一感で音楽作品としての完成度を追求】
実のところ、当店の前回盤『Wardour-506』も「GRAF ZEPPELIN」マスタリングだったのですが、本作は復活にあたって再度磨き込みに挑戦。さすがに別モノ級のアップグレードは望めませんが、冒頭3曲/最終3曲で不安定だった音量も統一が取れ、一層音楽作品としての完成度が高まりました。
そんな最高峰更新サウンドで描かれるのは、ロック史に燦然と輝くJBG#1のフルセット。この日は1日2公演が行われたともされていますが、2ステージで被り曲はなし。実質的には休憩を挟んだ二部構成となっていました。本作は、その両方を一気に収録しています。最後にセットも整理しておきましょう。
●トゥルース(7曲)
・You Shook Me/Let Me Love You/Shapes Of Things/Beck's Bolero/Rock My Plimsoul/Morning Dew/I Ain't Superstitious
●カバー他(7曲)
・Beck's Boogie/Hi Ho Silver Lining/Mother's Old Rice Pudding
・その他:I Can't Hold Out/Sweet Little Angel/Oh Pretty Woman/The Sun Is Shining
わずか6曲の大定番サウンドボード盤『FILLMORE WEST 1968』の直近でありながら、ダブり曲なしの2セットを通し体験できるのです。
長年長尺サウンドボード代わりを務め続け、今なお超えるもののない伝説録音。その最高峰盤。まさに、永遠の大名盤。ここに堂々の復活です。
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REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN
★実質2nd プレスに近いですが、1-3、12-14トラックの音量を若干調整しました。
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★「1968年7月17日ダラス公演」の超極上オーディエンス録音。長尺サウンドボードのないJBG#1の代表作として君臨してきた名録音で、「GRAF ZEPPELIN」が磨き直して従来よりも統一感を高めた最高峰更新盤。極太な芯の密着感はまさにライン級で、わずか6曲の有名サウンドボード・アルバム『FILLMORE WEST 1968』では聴けないフルショウを存分に味わえる文化遺産級の大名盤です。』
Dallas 1968 Revisited (Wardour-612)
Live At LuAnne's, Dallas, TX, USA
17th July 1968
[UPGRADE]
1st Set
01. You Shook Me
02. Let Me Love You
03. I Can't Hold Out
04. Beck's Boogie
05. Sweet Little Angel
06. Shapes Of Things
07. Hi Ho Silver Lining
2nd Set
08. Beck's Bolero
09. Rock My Plimsoul
10. Oh Pretty Woman
11. Morning Dew
12. Mother's Old Rice Pudding
13. The Sun Is Shining
14. I Ain't Superstitious
Jeff Beck : Guitar & Vocal
Rod Stewart : Vocal & Rhythm Guitar
Ron Wood : Bass
Mickey Waller : Drums
1st Set
Let Me Love You
Hi Ho Silver Lining
2nd Set
Rock My Plimsoul
I Ain't Superstitious
[参考]
Doin' That Crazy Thing : Dallas 1968 (No Label)
Dallas 1968 (Wardour-506)
1968 Tour Date
January
27 Un-Known Vanue,Norwich,UK
February
03 Unknown Venue,Egham,UK
08 BBC Elstree Centre,Borehamwood,UK
09 Nottingham Britannia Rowing Club,Nottingham,UK
17 Hammersmith Odeon,London,UK
::::
::::
May
10 Unknown Venue,Dartford,UK
11 Unknown Venue,Bradford,UK
12 Kirklevington Country Club,Kirklevington,UK
18 Odeon Theatre,Weston-super-Mare,UK
25 Co-op Hall,Chesham,UK
June
[North American Tour / 1st Leg]
14 Fillmore East,New York City,NY,USA
⇒ 2 Shows
15 Fillmore East,New York City,NY,USA
⇒ 2 Shows
16 Daytop Village,Staten Island,NY,USA
18 Steve Paul's The Scene,New York Cityu,NY,USA
19 Steve Paul's The Scene,New York Cityu,NY,USA
20 Steve Paul's The Scene,New York Cityu,NY,USA
21 Steve Paul's The Scene,New York Cityu,NY,USA
22 Steve Paul's The Scene,New York Cityu,NY,USA
26 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
27 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
28 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
29 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
July
05 Grande Ballroom,Detroit,MI,USA
06 Grande Ballroom,Detroit,MI,USA
07 Fifth Dimension,Ann Arbor,MI,USA
09 La Cave,Cleveland,OH,USA
10 La Cave,Cleveland,OH,USA
11 La Cave,Cleveland,OH,USA
12 Catacombs Club,Houston,TX,USA
13 Catacombs Club,Houston,TX,USA
17 Louann's,Dallas,TX,USA
19 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
20 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
21 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
22 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
23 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
24 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
25 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
26 Shrine Exposition Hall,Los Angeles,CA,USA
27 Shrine Exposition Hall,Los Angeles,CA,USA
August
02 Shrine Exposition Hall,Los Angeles,CA,USA
03 Shrine Exposition Hall,Los Angeles,CA,USA
10 Kempton Park Racecourse,Sunbury-on-Thames,UK
⇒ [National Jazz & Blues Festival 1968]
September
06 The Manor House,London,UK
14 Norwich,UK
30 Folkets Hus,Stockholm,SWEDEN
October
01 Folkets Hus,Stockholm,SWEDEN
02 Folkets Hus,Stockholm,SWEDEN
03 Folkets Hus,Stockholm,SWEDEN
04 Rigoletto,Jönköping,SWEDEN
05 Pop-Club, Brøndby Strand,DENMARK
[North American Tour / 2nd Leg]
11 Kinetic Playground,Chicago,IL,USA
12 Alma College,Alma,MI,USA
13 Hullabaloo,Mentor,OH,USA
18 Fillmore East,New York,NY,USA
19 Fillmore East,New York,NY,USA
20 Alexandria Roller Rink,Alexandria,VA,USA
22 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
23 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
24 Boston Tea Party,Boston,MA,USA
25 Electric Factory,Philadelphia,PA,USA
26 Electric Factory,Philadelphia,PA,USA
31 Fillmore East,New York,NY,USA
November
01 Grande Ballroom,Detroit,MI,USA
02 Grande Ballroom,Detroit,MI,USA
03 Grande Ballroom,Detroit,MI,USA
05 Memorial Hall,Kansas City,KS,USA
08 Houston Music Hall,Houston,TX,USA
09 McFarlin Auditorium,University Park,TX,USA
10 Independence Hall,Baton Rouge,LA,USA
15 Thee Image Club,Sunny Isles Beach,FL,USA
16 Thee Image Club,Sunny Isles Beach,FL,USA
22 Grande Cleveland,Cleveland,OH,USA
23 Grande Cleveland,Cleveland,OH,USA
27 Eagles Auditorium,Seattle,WA,USA
29 Shrine Auditorium,Los Angeles,CA,USA
30 Shrine Auditorium,Los Angeles,CA,USA
December
05 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
06 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
07 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
08 Fillmore West,San Francisco,CA,USA
21 Roundhouse,London,UK
28 Curtis Hixon Convention Hall,Tampa,FL,USA
[関連記事]
「Newport Jazz Festival 1969 (Wardour-552)」
「Fillmore West December 1968 (Wardour-537)」
「BBC Sessions 1967-68 (Wardour-544)」
「Detroit November 1968 (Wardour-539)」
「Dallas 1968 (Wardour-506)」
「Grande Ballroom 1969 (Gift CDR)」
「Windsor 1967 (Bonus CDR)」
※) 『 Fillmore West 1968 (No Label) 』 付属のボーナス・アイテム
「Fillmore West 1968 (No Label)」
「Doin' That Crazy Thing : Dallas 1968 (No Label)」
「Definitive Boston Tapes 1968 (No Label)」
#2024-06-19