ディープ・パープル(Deep Puaple)のギタリストだった リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)が,ディープ・パープル(Deep Puaple)脱退後に結成した レインボー(Rainbow).
1976年にリリースされた,その 2nd アルバム 『 Rising (虹を翔る覇者) 』(タイトル的に 『 Rainbow Rising (虹を翔る覇者) 』 と呼ばれる場合あり) のラフ・ミックスを収録し,2003年に Langleyレーベルよりリリースされた 『 Rising Rough MIX Definitive Edition (Langley-220) 』 が 「 20th Anniversary Edition 」 と題して,2023年11月にリリースされました.
この時は,予約完売となりタッチの差で購入できなかったのですが,「 ★完売タイトルが新装ジャケで限定再入荷! 」 との事で,即行で予約・購入したもの.
収録されている音源は,『 Rising (虹を翔る覇者) 』 の仮ミックス・バージョンであり,言わずと知れた 故 コージー・パウエル(Cozy Powell)所有のカセット・テープ.
クリアなサウンドボード収録なので,初心者にも充分楽しめる内容です.
メーカー情報では
『数々の伝説を打ち立てた“コージー・テープ”の象徴であり、ブートレッグの基準を塗り替えてしまった『RISING ROUGH MIX』。そのプレミア・バージョンがリニューアル・アートワークで復刻。永久保存プレスCDでリリース決定です。
『RISING ROUGH MIX』と言えば、RAIBOWコレクターなら知らぬ者はいない伝説中の伝説名盤。故コージー・パウエルが秘蔵していたカセット・テープに残されていた『RISING』の仮ミックス・バージョンであり、まさに「もう1つのRISING」でした。その初登場は2002年まで遡るわけですが、その後も個性の異なる4バージョンをご紹介してきました。良い機会でもありますので、ここで伝説盤『RISING ROUGH MIX』の歴史を紐解いてみましょう。
●A:初登場版(2002年)
全世界を震撼させた初登場盤CD-R。“コージー・テープ”やLangleyレーベルの名声を一気に引き上げた初代盤です。
●B:DEFINITIVE EDITION(2003年★本作★)
初のプレスCDリリースが実現した二代目。“コージー・テープ”から再トランスファーが実施され、無加工の「Direct Masterバージョン」と、オフィシャル作品風に磨き込んだ「Digitally Remasteredバージョン」の両方を収録。マニア検証の結果、公式デモは本作を元にしていると言われています。
●C:HIDDEN MASTER(2011年)
『RISING』35周年に三度トランスファーされた盤。薄化粧リマスターの1種のみ。
●D:現行の最終版(2018年)
マスター・カセットの限界で最後の再生となった最終トランスファー版。イコライジングのないナチュラル・サウンドの1種のみ収録。
……と、このようになっており、現行で入手できるのは『D』。
それに対し、本作は二番目の『B』にあたります。それぞれにトランスファーの精度や仕上げのマスタリング指向に違いがあるわけですが、実は現在『B』に再評価の機運が高まっているのです。その最大の要因は「もう手に入らない」という稀少度にあるのですが、それだけでもない。理由は幾つかありますので、1つずつご紹介していきましょう。
【発掘間もないマスターの状態】
まず、マスターが若い時点でデジタル化されていること。大元の“コージー・テープ”は時期で記録するカセット・テープ。時間が経てば経つほど物性的な強度が弱くなりますし、磁性の消失や磁気移りの危険性も高まっていきます。特にデジタル化のために再生する度、物理的なダメージも受ける(あまり知られていませんが、一度の再生でベスト・サウンドが引き出せるとは限らず、数回の再生で1本分のトランスファーが構成される事も珍しくありません)。もちろん再生機材の精度は新機種も導入した後年の『C』『D』の方が高いわけですが、マスターの状態は『B』の方が良いわけです。
【当時可能な最高級トランスファー】
その一方、トランスファー精度も『A』より高い。マスター鮮度にこだわるなら発掘直後の『A』こそが究極なわけですが、この初回トランスファーはやや雑だったと言わざるを得ない。当時は“コージー・テープ”自体が海山でしたし、内容不明のカセット群をすべて高精度でデジタル化できていたわけでもありません。その一方で『B』は内容の重要度が確定された段階であり、永久保存プレス化を目指してプロ仕様の機材やスタジオも活用してのデジタル化を実施。時期的に『A』とほとんど変わらない1年後でありつつ、当時可能なあらゆる手段を駆使した高級トランスファーだったのです。
【Direct Master/Digitally Remasteredの2種収録】
本作は、2つの異なるサウンドで収録しているのもポイント。上記の工程でデジタル化した「Direct Master」版も素晴らしいわけですが、派手目に仕上げられた「Digitally Remastered」も人気なのです。現在の感覚ですとリマスター版の音圧はやや強すぎる気もしますが、ダイレクト版を同時収録したからこその大胆な仕上がりはオフィシャルの最終版にも負けていない。むしろ、ナチュラル志向の進んだ現代ではあり得ないパワーサウンドを好む方からの根強い支持もあるのです。
【公式デモの大元という新価値】
そんな本作は、リリース後に付加価値が上乗せされてもいます。それは「公式作品の大元」。現在では『RISING』の公式デラックス・エディションにもデモ版が収録されているわけですが、マニアの検証によるとどうやら『B』のテイクがベースになっているようです。『C』『D』が登場した後も、あくまで「公式作品の大元」なのは『B』。これこそ海外コレクターを中心に人気が高まり続けているポイントなのです。
オフィシャル最終版でもニューヨークMIX/ロサンゼルスMIXで異なっていた『RISING』。ラフミックスでも様々なバージョンが生まれました。本作はそんな中で入手しづらく、特に人気の高い『B』を復刻したプレス2CDなのです。マスター・カセットの限界から新たなトランスファーは望めないわけですが、だからこそ現在に至るまでのトランスファーはコンプリートしたい……そんなコレクター心理に応える復刻リリース。どうぞ、永久保存プレスCDでご堪能ください。
★『RISING ROUGH MIX』のプレミア・バージョンがリニューアル・アートワークで復刻リリース。公式デラエディにも採用された2003年トランスファー版で、発掘間もないマスター鮮度とプレス化前提だからこそのプロ仕様機材による精度を両立。無加工の「Direct Master Version」と、パワフルに磨き込まれた「Digitally Remastered Version」の2種を収録した人気盤の限定復刻です。
★前回 50セットは全て予約完売。この機会をお見逃しなく!!
★完売タイトルが新装ジャケで限定再入荷!
***20th Anniversary Edition』
Rising Rough MIX Definitive Edition (Langley-220)
Directly Copied From 7 1/2 IPS Magnetic Recording Tape on 7" Speed (I.D.label "Schneider") Belonged To Cozy Powell
[2 Version : Reel Direct & Remaster]
[Direct Master Version]
01. Tarot Woman
02. Run With The Wolf
03. Starstruck
04. Do You Close Your Eyes
05. Stargazer
06. Comin' Home(A Light In The Black)
[Digitally Remastered Version]
07. Tarot Woman
08. Run With The Wolf
09. Starstruck
10. Do You Close Your Eyes
11. Stargazer
12. Comin' Home(A Light In The Black)
TOTAL TIME (71:31)
[Direct Master Version]
Do You Close Your Eyes
Stargazer
[Digitally Remastered Version]
Do You Close Your Eyes
Stargazer
※) Youtube上にアップしたものを聴き比べて,差が判るか否か微妙ですが.
[参考]
[関連記事]
「Long Live Rock 'n' Roll : US 8 Track Tape (No Label)」
「Rising : US 8 Track Tape (No Label)」
「Rising & Long Live Rock 'n' Roll Japanese Original LP's (No Label)」
「Rising : Rugh Mix (Rising Arrow-061)」
#2023-12‐12 #限定再入荷