伝説の 3ピース・バンドのクリーム(Cream),そのプロデューサでもあった フェリックス・パパラルディ(Felix Pappalardi)の マウンテン(Mountain)繋がりなのか,同じく 3ピース・バンドの ウェスト・ブルース・アンド・レイング(West, Bruce and Laing)等で活躍し,ポール・マッカートニー(Paul McCartney)同様に歌えるベーシストでもあった ジャック・ブルース(Jack Bruce).
 その後もソロや,自身のバンドで活動を継続していましたが,残念なことに2014年10月25日(死因は肝臓の病気と言われている)に亡くなってしまいました.

 本商品は,ドイツの国営放送の一つでもある WDR(Westdeutscher Rundfunk Köln, WDR)のドキュメンタリー・プログラム 「 Swing In 」 で放映された,1971年当時の ジャック・ブルース(Jack Bruce)のドキュメンタリー番組の再放送(デジタル・マスター)収録し,Uxbridgeレーンルからリリースされた 『 Swing In 1971 (Uxbridge 1929) 』 です.

近年放映されたリマスター版なので映像が綺麗なのが有難いです.

 メーカー情報では
 『CREAM崩壊から3年が経ち、WEST, BRUCE AND LAINGの始動目前でもあった1971年のジャック・ブルース。シーンの中心で気を吐いていた彼の極上映像が登場です。
 そんな本作の正体は、ドイツのNHKとも言うべき公共放送局WDR(西部ドイツ放送)が製作したドキュメンタリー番組“SWING IN”。コレクター諸兄には有名な歴史的名番組ですが、本作はその最高峰クオリティを更新する最新版。ごく最近にWDRが公式に公開したデジタル・マスターをDVD化したものなのです。
 その映像美は「史上最高」「完全オフィシャル級」とだけご記憶いただき(他に表現のしようがありません)、早速内容を。
 この番組はブルースのインタビューと生演奏で構成されており、メインの撮影は「1971年9月27日」に行われました。その頃のブルースはどんな活動をしていたのか。まずは当時の様子をスケジュールで紐解いてみましょう。

 ●1971年
 ・4月24日:ロンドン公演
 《7月『HARMONY ROW』発売》
 ・7月18日+20日:欧州(2公演)
 *7月29日:ミデルブルフ公演
 *8月5日ー7日:ロンドン(6公演)
 ・8月:ロンドン(2公演)
 *8月19日ー12月:英国(32公演)←★ココ★
 ●1972年
 *1月ー2月12日:欧州(9公演)
 《1月:WEST, BRUCE AND LAING結成》
 《3月2日『LIVE CREAM VOLUME II』発売》
 ◇3月25日ー5月:北米(26公演)
 ・9月30日:ロンドン公演
 ◇10月20日ー12月15日:北米(17公演)
 《11月『WHY DONTCHA』発売》
 ※注:「*」印はJACK BRUCE & FRIENDS名義、「◇」印はWEST, BRUCE AND LAING、「・」印はその他の公演。

 これが1971年/1972年のジャック・ブルース。

 1972年1月にWEST, BRUCE AND LAINGが始動するわけですが、その直前の1971年は試行錯誤の時代。大半はJACK BRUCE & FRIENDS名義でしたが、他にもNUCLEUSやLARRY CORYELL BAND、JACK BRUCE TRIOなど、多彩なプロジェクトでライヴ活動を行っていました。そんな中で本作が撮影されたのは、そのメインである「英国」ツアーが始まって間もない序盤のタイミングでした。
 そんな時流が透けるインタビューやオフショットも『THINGS WE LIKE』のジャケットそのままでムード満点なのですが、最大の見どころは何と言っても生演奏。インタビューと同じ日にブルース独りの弾き語りで3曲披露したほか、別日には当時のバンドメンバーとのリハーサルで2曲演奏しています。その選曲も整理しておきましょう。

 ●ブルースの弾き語り
 ・ピアノ:Theme For An Imaginary Western/Folk Song
 ・アコギ:Rope Ladder To The Moon
 ●バンド演奏
 ・You Burned The Tables On Me/Politician

 ……と、このようになっています。

 インタビューが『THINGS WE LIKE』のジャケットなら弾き語りシーンは『SONGS FOR A TAILOR』のジャケットが動き出したようにカッコ良く、まだ28歳だったブルースの伸びやかな歌替えが素晴らしい。そして、バンド演奏の2曲は……スゴい。凄すぎる。何しろ、当時のメンバーはかのグレアム・ボンドにジョン・マーシャル、クリス・スペディングという布陣。英国ロックの重鎮達が動き、音を重ね合う姿が観られるのです。
 CREAMで音楽史を塗り替えつつ、栄光に拘らず次なる一手を探っていたジャック・ブルース。そんな当時の素顔と、彼を取り巻いていた英雄達を目撃できる歴史的な名作映像です。本家本元のWDRが蔵出ししてきた局マスターの映像美を余すこと亡くDVD化した1枚。どうぞ、存分にご堪能ください。

 WEST, BRUCE AND LAING結成前夜のジャック・ブルースを捉えた傑作ドキュメンタリー番組。
 ごく最近になってデジタル公開されたWDRマスターで最高峰更新の完全オフィシャル級クオリティです。貴重なインタビューやブルースの弾き語り3曲も美味しいですが、特にグレアム・ボンドやジョン・マーシャル、クリス・スペディングを率いた「You Burned The Tables On Me」「Politician」のライヴは必見です。』

Swing In 1971 (Uxbridge 1929)
 
 Film Documentary feat. Interview and Live Performance Recorded on 27th September 1971
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.29min.
 

   01. Rudolf The Red Nosed Reindeer (partial)
   02. You Burned The Tables On Me
   03. On The Way (Narration)
   04. Theme For An Imaginary Western
   05. Interview
   06. Politician
   07. Interview
   08. Ropeladder To The Moon
   09. Folk Song
   10. End Credit

 Jack Bruce : Vocal, Bass, Guitar, Piano
 Graham Bond : Organ
 John Marshal : Drums
 Chris Spedding : Guitar

 収録されている映像は貼り付けませんので,[参考] に貼り付けたものを参照して下さい

[参考]
 Youtube上にアップされている映像
 Swing In – Jack Bruce | 1972 | Rockpalast Doku
 

 Jack Bruce & Friends live | Essen 1980 | Rockpalast
 

 Jack Bruce live | Bochum 1983 | Rockpalast
 

 Jack Bruce live | Köln 1990 | Rockpalast
 

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#2023-05‐23