第二期 ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group),レインボー(Rainbow),マイケル・シェンカー・グループ(Michael Schenker Group:M.S.G.),エマーソン・レイク・アンド・パウエル(Emerson, Lake & Powell)等,その実力を買われ数多くのロック・バンドを渡り歩き,ロック・ドラム・ヒーローとして人気のあった, コージー・パウエル(Cozy Powell).

 レインボー(Rainbow)の音源では,彼の残したカセット・テープから収録された商品が,相応にリリースされ,個人的にも聴いていますが,今回,1979年10月にリリースされた,自身の 1st ソロ・アルバムで名作としても名高い 『 Over The Top (オーバー・ザ・トップ) 』 の関連音源が,ジャケットのリニューアルで,ZODIACレーベルから 『 Over The Top Session (ZODIAC 582) 』 としてリリースされたので,今更ではありますが,所有していなかったので購入したもの.

 当然,全編,サウンドボード録音なので,初心者でも楽しめます.

 メーカー情報では
 『数々の名作を生み出してきた“コージー・テープス”。そのコレクションでも伝説的な最高傑作が復刻。リニューアル・アートワークで登場です。
 その伝説盤とは、コージーの名作1stソロアルバム『OVER THE TOP』をテーマにした音源集。デモやリハーサル、ライヴなど、関連音源を総まとめにした超極上サウンドボード・アルバムです。本作は2010年にリリースされ、コージー・コレクションの象徴として君臨した大名盤。その内容は大きく5つに分けられます。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。

●DISC 1メイン『OVER THE TOP』セッション(1979年)
(9トラック・約49分)
 まず登場するのは、コージーのソロ最高作『OVER THE TOP』のレコーディング・セッション。本作が初公開になった「Over The Top」「El Sid」を軸としつつ、既発音源も細心マスタリングによる最高峰クオリティで永久保存されています。
 中でも一番の聴きどころが冒頭の「Over The Top」。完成版のようなストリングスや鐘の音がないのですが、それがかえってロック感を増強。渾身のドラムソロをスタジオ・テイクで聴けるだけでなく、EL&P型キーボード・トリオ・バージョンになっている。オフィシャル級サウンドとも相まって、本作を代表する珠玉の1テイクです。
 また、リマスターでオフィシャル級にアップグレードされた「Heidi Goes To Town」「Sweet Poison」「The Loner」のデモ・テイク群も絶品。それぞれ製作段階が異なり、ギターの重ねや有無によってそれぞれ味わいが大きく違っている。ギターがバーニー・マースデンなのもポイント。特に名曲「The Loner」はマースデンのギター入り「The Loner #1」とギターなしの「The Loner #2」を収録。前者は公式のクレム・クレムソンとも、後のゲイリー・ムーアとも異なるマースデン独特の泣きを楽しめますし、後者はドン・エイリーがキーボードが主役。公式の最終版とは違うキーボードのメロディが味わい深いバージョンです。

●DISC 1ボーナス『K2』セッション(1988年)
(3曲・約10分)
 そんなDISC 1の最後には、意外な大傑作ボーナスも収録。メインのOVER THE TOPセッションから9年後にリリースされたドン・エイリーの初ソロアルバム『K2』のデモです。「関係ないやん」という声も聞こえてきそうですが、実はこれがとんでもなく極上……と言いますか、下手をするほど本作で最大の大傑作テイクかも知れません。
 『K2』はその名の通り、世界第2位の名峰をテーマにしたコンセプト・アルバム。本作では、まだナレーションや効果音が入る前の「K2 Overture」からスタートするのですが、これがコージーとドンを大フィーチュア。緊張感ある演奏が前面に押し出され、3分22秒の大スペクタクル・トラックになっているのです。しかも、そこからインストバージョンの「Whiteout」へ展開する流れは圧巻。そのド迫力な仕上がりは、凝りすぎた最終版よりもダイナミックなくらいです。そして、雰囲気が一転する「Close To The Sky」でフィニッシュ。この曲はドンに神々しく荘厳なムードが素晴らしく、デモ・アルバムにありがちな「作りかけでショボい」イメージを軽々とひっくり返してくれます。

◆DISC 2前半:BBC用スタジオ・リハ(1980年)
(7トラック・約33分)
 DISC 1は「OVER THE TOPセッション」のスタジオ・アルバムでしたが、代わってのDISC 2はライヴ篇。コージーの他、ジャック・ブルース、クレム・クレムソン、ドン・エイリー、マックス・ミドルトンという超豪華メンバーで出演した“BBC IN CONCERT”にまつわる生演奏を史上最高峰クオリティで収録しています。
 前半はライヴ本番を控えた「リハーサル篇」。古くから有名な音源ではありますが、最高峰クオリティのコージー・テープ版を採用し、さらに細心マスタリングで磨き込んだもの。本作以前はヒスまみれでボケボケなマスターばかりでしたが、本作は「オフィシャル発掘級」と呼べる堂々たるサウンドに進化しています。
 そして、そのサウンドで繰り広げられる生演奏は超・苛烈。事実としてはスタジオでのリハーサルなのですが、「リハ」とは名ばかり。本番さながら……いや、下手をすると本番よりも遠慮なく暴れるアンサンブルが極上サウンドで脳みそに流し込まれるのです。

◆DISC 2後半:BBCイン・コンサート(1980年)
(5曲・約32分)
 さて、リハーサルに続くのは“BBC IN CONCERT”の本番。「1980年1月9日パリス・シアター」のステレオ・サウンドボード録音です。これまた「コージー・テープ+細心マスタリング」による史上最高峰版で、これまたオフィシャル級クオリティで伝説のラジオ番組を復刻しています。
 その極上サウンドで聴くと馴染み抜いた生演奏もまる違って感じられる。名手揃いのスーパー・バンドなわけですが、その全員が寄ってたかって弾きまくるバトルは、とんでもなくハイテンション。それこそDISC 1や公式作『OVER THE TOP』も軽々と凌駕しており、極上サウンドのお陰でその機微の機微まで鮮明に味わえる。その一方で「The Loner」は深い深い滋味と情感が溢れ出し、コージーも硬軟を使い分ける表情豊かなタッチを披露。パワーヒッターとして名を馳せた人ではありますが、むしろ豊かな歌心ドラマーだったことを(今さらのように)思い知らされます。

◆DISC 2ボーナス:再録版Dance With The Devil(1992年)
(1曲・約4分)
 そんなド級のDISC 2にも美味しいボーナス・トラックが追加収録されています。こちらはコージーの代表曲でもある「Dance With The Devil」。ただし、1972年のオリジナル版ではなく、1992年7月3日に製作された再録版です。やはりコージー・テープ・コレクションの傑作『BEST OF THE TAPES』の目玉でもあったテイクですが、本作はソースが異なる。その後になって発掘されたDATテープから起こされているのです。
 このDATテープ版は、段違いにハイクオリティ。本作でも最も音の良い完全オフィシャル級、このまま『THE DRUMS ARE BACK...』に追加収録できる出来映えです。

 以上、全25トラック・2時間8分53秒に及ぶ秘宝集です。『OVER THE TOP』の別バージョンとも言うべきデモ・アルバムと爆テンションのライヴ・アルバム、さらに細かく美味しいボーナスも盛りだくさん。そのすべてを史上最高峰クオリティで永久保存したプレス2CDです。オフィシャル作品と同等以上の名作を大量に生んできた“コージー・テープス”でも最高傑作の誉れを受けた超傑作。ここに堂々の復刻です。

★名作1stソロアルバム『OVER THE TOP』のデモ・アルバムをDISC 1、当時出演したBBC IN CONCERTのライヴアルバム(リハ&本番)をDISC 2に配したステレオ・サウンドボード集。ドン・エイリーの『K2』セッションや1992年の再録「Dance With The Devil」もボーナス収録し、すべてがオフィシャル級の史上最高峰クオリティ。「コージー・テープスの最高傑作」と呼ばれた超名盤です。』

Over The Top Session (ZODIAC 582)
 
 Recorded At Various Studio Session & Demos Compilation.
 All Taken From The Original Cassette Tapes Belonged To Cozy Powell

  Disc 1
   [Making Of "Over The Top" Album] (#)
   01. Over The Top 
   02. El Sid
   03. Heidi Goes To Town #1
   04. Heidi Goes To Town #2
   05. Sweet Poison #1
   06. Sweet Poison #2
   07. Sweet Poison #3
   08. The Loner #1
   09. The Loner #2
      [Bonus Track]
   [Don Airey's ”K2 Tales Of Triumph And Tragedy” Rough Mix & Demos] (+)
   10. K2 Overture
   11. Whiteout (Instrumental) (&)
   12. Close To The Sky
   TOTAL TIME (59:02)

  (#) : Studio Demos Recorded At Central Sound Studio, London, UK 1979
     Cozy Powell : Drums
     Jack Bruce : Bass
     Don Airey : Keyboards
     Max Middleton : Electric Piano
     Bernie Marsden : Guitar

 (+) : The Original Demo Tracks Recorded At Sarm Studios, London, UK 1988
     Taken from the original cassette tapes dated "21st June 1988" as handwritten on the tape box.
     Don Airey : Keyboards
     Cozy Powell : Drums
     Keith Airey : Guitar
     Laurence Cottle : Bass

 (&) : 人見元基ボーカル歌入れ前のインスト・ヴァージョン

  Disc 2
   [Studio Live Rehearsals]
   01. Killer
   02. Sweet Poison
   03. Theme One #1
   04. Theme One #2
   05. Tickets For Waterfall #1
   06. Tickets For Waterfall #2
   07. The Loner
   [BBC In Concert] (%)
   08. Opening
   09. Theme One
   10. Sweet Poison
   11. Member Introduction
   12. The Loner
   13. Tickets to Waterfall
   14. Killer
   [Bonus Track] (@)
   15. Dance With The Devil
   TOTAL TIME (69:51)

 (%) : Recorded Live at Paris Theatre, London, UK 09th January 1980
     Cozy Powell : Drums
     Jack Bruce : Bass & Vocal
     Clem Clemson : Guitars
     Don Airey : Keyboards
     Max Middleton : Electric Piano

 (@) : The Final Track Recorded At The Mill Recording Studio, Cookham, Berkshire, UK 1992
     Taken From The Master DAT Tapes Dated "03rd July 1992" As Handwritten On The Tape Box.

 Over The Top
 
 K2 Overture
 
 Killer
 
 Dance With The Devil
 

 本商品のリリース初週(一週間)に限って,1971年~1987年まで,英BBC放送でシリーズ化され放映されていた人気ビンテージ・ロックTVプログラム 『 The Old Grey Whistle Test : OWGT 』 のTV放送プロ・ショット映像を収録した 『 Old Grey Whistle Test 1980 (Ltd Bonus DVDR) 』 が付属しています.
 ブログをアップするのが遅いので,既にアイテムは付属していないと思いますが,悪しからず.

 しかも,この 『 The Old Grey Whistle Test : OWGT 』 への出演は,商品に収録されている 『 BBC In Concert 』 の前日なんですねぇ.

 メーカー情報では
 『本編プレス2CDは、英雄コージー・パウエルの名作『OVER THE TOP』にまつわる秘宝サウンドボードを最高峰クオリティで永久保存した決定盤。公式作と同等以上の名作を連発した“コージー・テープス”の最高傑作です。そのDISC 2は“BBC IN CONCERT”出演のライヴ・サウンドボードがメインとなっていましたが、当時コージー達が出演したのはラジオ番組だけではありませんでした。そこで、本編プレス2CDの「映像篇」ともなるプロショット作品がボーナス付属決定です。
 そんな本作が撮影されたのは「1980年1月8日BBCスタジオ」。そう、本編プレス2CDの“BBC IN CONCERT”の前日に収録されたマルチカメラ・プロショットです。このスタジオ・ライヴは、BBCの名物テレビ番組“OLD GREY WHISTLE TEST”のためのもの。メンバーも同じくコージー、ジャック、クレム・クレムソン、マックス・ミドルトン、ドン・エイリーでした。もちろん、こちらもマイムではなく、演奏テイクも明らかに“BBC IN CONCERT”異なる別ライヴです。
 本編プレス2CDも公式級サウンドボードでしたが、こちらもオフィシャル級の極上マスター。わずか2曲・9分の出演枠でしたが、要となる人気曲「Killer」「The Loner」を披露しています。
 そして、その生演奏こそが刮目モノ。職人気質ながら実力派のスーパー・プレイヤーがズラリとそろい、爆テンションのバトルを繰り広げる。主役のコージーはRAINBOW時代と同じレギュラー・グリップでジャジーに叩きまくり。ジャックもお馴染みの蹴り上げアクションを見せるなど、ノリにノッている。それにしても珍しいのは、MCをこなすコージーの姿。主役であり、なおかつインストしかプレイしない番組だからこそ観られるシーンです。
 わずか9分程度の映像ではありますが、本編プレス2CDと同等の熱演をマルチカメラのプロショットで見られる醍醐味は格別です。本作をご覧になれば、本編プレス2CDも公式『OVER THE TOP』も、一層色鮮やかに味わえるのです。本編プレス2CDの映像篇であり、イマジネーションを何倍にも豊かに変えてくれる傑作映像でもある1枚。どうぞ、併せて存分にお楽しみください。』

Old Grey Whistle Test 1980 (Ltd Bonus DVDR)
 
 Live At BBC Studio, London, UK
 08th January 1980
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 9min.
 

   01. Intro
   02. Killer
   03. The Loner

 Cozy Powell : Drums
 Jack Bruce : Bass
 Clem Clempson : Guitar
 Max Middleton : Keyboards
 Don Airey : Keyboards

 ※) Youtube にアップされている映像を
    [参考] に貼り付けておきます.

[参考]
 Over The Top Session (No Label)
 

 Youtube上の映像
 Cozy Powell - O.G.W.T. Jan 8 1980
 










#2023‐03‐15