レインボー(:Rainbow)が,1978年4月にリリースした,スタジオ録音での 3rd アルバム 『 Long Live Rock 'n' Roll (バビロンの城門) 』 の米国版 8トラック・テープ(8T-1-6143)をトランスファーし,2014年5月にリリースされた商品 『 Long Live Rock 'n' Roll : US 8 Track Tape (No Label) 』 が,ギフト・アイテムとして 50セットのみ登場しました.

 因みに,使用されたテープは,『 Rising : US 8 Track Tape (No Label) 』 同様に,故 コージー・パウエル(Cozy Powell)所有のものだそうです.

 当然,ジャケットやケースはギフト・アイテム向けに簡略化されるものと思いきや,商品そのままです.在庫処分も含めた大判振る舞いですねぇ.
 しかも,最近,商品そのもののギフト・アイテム化が多めに感じているのは私だけでしょうか.

 8 Track Tape 故に,収録時間の関係もあって,アナログ や CD とは異なりますが,それはそれで興味深いですね.

 メーカー情報では
 『コージー・パウエルが所有していたUS版オリジナル・8トラック・テープ・シリーズの3本目にして最終弾が本タイトルです。
 1978年リリースの「LONG LIVE ROCK 'N' ROLL」。こちらも例によって4つのプログラムに収録されているため、L.A. ConnectionとRainbow Eyesの分断収録。更にはKill The Kingの後にRainbow Eyesが聴けるというなかなかドラマチックな楽曲の流れを楽しむことができます。「LONG LIVE ROCK 'N' ROLL」アルバムそのものは合計収録時間が39分27秒で、8トラのジャケット裏にも記載されているとおり、それぞれ9分57秒の4つのプログラムに楽曲が収録されていることになります。
 トラック3のL.A. Connectionは1分55秒の収録で、最初のギターソロが始まったとたんにフェイドしてしまい、次のL.A. Connection (cont.) はギターソロから収録した3分のヴァージョンで、ノリの良い曲だけに聴いていて脱力感を伴う2ヴァージョンです。Kill The Kingの後にはThe Shed (Subtle)ではなく、Rainbow Eyesが収録されているのですが、ハードロックの権化のようなKill The Kingの直後にRainbow Eyesが間髪いれずスタートするというにもなかなか良いと思って思わず聞き入ってしまいます。そのRainbow Eyesは7分21秒もある曲だけに最後まで収録できず、5分26秒でフェイドアウトし、またエンドパートがフェイドインでスタートしますが(こちらは1分40秒のテイクになってしまっています。)、後半部分を一旦フェイドさせ、延々とリフレインさせるのはプログレ曲のコーダで良くある手法ですので、意外にもそれほど不自然な感じがなかったりします。ラストはパワフルなThe Shed (Subtle)とスピーディなSensitive To Lightですが、アルバムの終わりはスピード・チューンで軽快にフィニッシュしても良いのでは?と思ってしまったりしました。
 ということで、かなり凄い処理の聴ける「Rising」と違い、これならまだ許せると思ってしまう「LONG LIVE ROCK 'N' ROLL」8トラックヴァージョン。ここの収録されているヴァージョン、サウンドがベスト、というわけではありませんが、実際は、1977年リリースの素の音がリアルなサウンドで楽しめる本盤のサウンドは、多くのファンに好まれるところとなるのではないでしょうか。今に至るまで延々と続いている公式版の過剰なリマスター処理は、原音の質感や音色(特にシンバル系)を著しく歪めてしまっていると言っても過言ではありません。「こんな公式テイクがあったなんて!」とコレクター界に一石を投じたコージー・コレクションからの8トラ・レインボー・シリーズ。当時の音を想い起させる、懐かしい音色と独自の収録編集が楽しめるUSポリドール8トラ版「LONG LIVE ROCK 'N' ROLL」を是非、お楽しみ下さい!限定プレスCDでリリース決定です。

 ★beatleg誌 vol.169(2014年8月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 1978年にリリースされたRAINBOWのスタジオ録音としてはサード・アルバムの『LONG LIVE ROCK'N'ROLL』のアメリカでリリースされていた8トラック・カートリッジテープがダイレクトにピクチャー・ディスクでプレスCD化された。今回、CD化にあたって使用されたのは、2014年7月号でレビューした8トラック・カートリッジテープの『ON STAGE』同様、コージー・パウエルのオーディオ・ソフト・コレクションのひとつだ。今号でレビューしている『RISING 8 TRACK TAPE』収録の「A Light In The Black」のような大胆な編集がなされている曲はないが、8トラックのプログラムの特性上、曲順が異なるのは勿論のこと、曲によってはトラックごとの収録タイムを合わせる為に曲中でフェイド・イン、フェイド・アウトして曲自体が分断されているのは同様だ。曲順がオリジナルと異なるのは「Rainbow Eyes」でオリジナルの曲順が耳に馴染んでいるファンには新鮮に聴こえることだろう。
 ★オリジナル・リリースは2014年5月です。在庫残50セットを、特別にギフト・リリース。未聴のファンの方は、是非、この機会にゲットして下さい。
 
「PROGRAM ONE」
 Long Live Rock 'n' Roll - Lady Of The Lake - L.A. Connection 1分55秒のギターソロの頭でフェイドアウト
「PROGRAM TWO」
 L.A. Connection (cont.) ギターソロから収録した3分ヴァージョン - Gates Of Babylon
「PROGRAM THREE」
 Kill The King - Rainbow Eyes 5分26秒でフェイドアウト
「PROGRAM FOUR」
 Rainbow Eyes (cont.) エンドパートの1分40秒のみを収録 - The Shed (Subtle) - Sensitive To Light』

Long Live Rock 'n' Roll : US 8 Track Tape (No Label)
 
 US 1978 Polydor 8 Track Tape (8T-1-6143)
 Taken From The Original 8 Track Tape Belonged To Cozy Powell

   01. Long Live Rock 'n' Roll
   02. Lady Of The Lake
   03. L.A. Connection
   04. L.A. Connection (cont.)
   05. Gates Of Babylon
   06. Kill The King
   07. Rainbow Eyes
   08. Rainbow Eyes (cont.)
   09. The Shed (Subtle)
   10. Sensitive To Light
   TOTAL TIME (39:26)

 Ritchie Blackmore - Guitar
 Ronnie James Dio : Vocal
 Cozy Powell : Drums
 Bob Daisley : Bass
 David Stone : Keyboards

 L.A. Connection
 
 L.A. Connection (cont.)
 
 Sensitive To Light
 

[参考]
 実際の 8 Track Tape
 









[関連記事]
Rising : US 8 Track Tape (No Label)
 
Rising & Long Live Rock 'n' Roll Japanese Original LP's (No Label)
 
Rising : Rugh Mix (Rising Arrow-061)
 



#2023-02-21 #無料アイテム #2014-05