元 ザ・バーズ(The Byrds)の デヴィッド・クロスビー(David Crosby),元 バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)の スティーヴン・スティルス(Stephen Stills),元 ザ・ホリーズ(The Hollies)の グラハム・ナッシュ(Graham Nash) により結成され,後に,元 バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)の ニール・ヤング(Neil Young)が参加した クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young).
 
 偶々,店頭で見付けて,伝説の ウッドストック・フェスティヴァル(Woodstock Music and Art Festival)出演時の完全盤 『 Complete Woodstock 1969 (No Label) 』 となれば購入しない訳にはいきませんが,多分,クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)のブートを購入するのは初めてだと思います.

 1969年8月15日(金)から17日(日)にかけての 3日間(実質的には 15日午後から18日朝の 4日間)にかけ,米国ニューヨーク州サリバン郡ベセルのヤスガーズ・ファームで行われた ウッドストック・フェスティヴァル(Woodstock Music and Art Festival)は,約40万人の観客を動員し,ロック史上に残る大規模な野外コンサートで,クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)は,その最終日である 8月18日に出演しています.

 因みに,同日というか,ウッドストック・フェスティヴァル(Woodstock Music and Art Festival)のトリとして出演したのは ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)で,その時の完全音源も,2019年6月に 『 The Complete Woodstock 1969 (No Label) 』 としてリリースされています.

 全編,サウンドボード録音で,伝説のステージを聴けるので,ファンならば(ファンならずとも)必聴の 1枚だと思います.

 メーカー情報では
 『クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングにとって大一番であり、当時の音楽誌をして「ウッドストックの象徴」とまで言わしめた彼らのウッドストック・フェスティバルでのステージ。
 その模様は同フェスティバルの映画のサウンドトラックを兼ねた二種類のアルバムで垣間見られたものの、それでも完全収録からは程遠いものでした。また途中で雨に見舞われたせいでオーディエンス録音の存在というのも絶望的。というかオフィシャルにレコーディングされていたのだから、マルチトラックの完全版が存在するのは確定。
 さらには世界中のマニアの研究によって当日のセットリストも以前から判明しており、以降の彼らのステージの構成とはまったく違った独特の選曲に驚かされたものです。そうなるとなおさら全長版を聞いてみたくなるというもので、だからこそオフィシャルの小出しリリースにはフラストレーションしか溜まらなかった。さらにはニール・ヤングの「Sea Of Madness」がウッドストック当日のテイクではなく、何とフィルモアでのテイク(つまりウッドストックと無関係な)が採用され、とどめはサントラ採用テイク、例えばグレアム・ナッシュの「Marrakesh Express」にはアコースティックな演奏にリズム隊やリードギターがオーバーダビング、それもCSNYとは関係のないミュージシャンによって施されるという有様でした。

 こうなるとマニアでなくともCSNYのウッドストックの純正完全版を聞いてみたくなるというものですが、これがなかなか登場しない。遂に登場か?と思われたら実際は二週間後のグリーク・シアターを収録した内容であったりと、マニアは肩透かしを食らったものです。何よりマルチトラック録音となれば流出が難しい。そうしたもどかしい状態が何年も続いた挙句、フェスから50周年を記念した怒涛のボックスのリリースが実現、そこで遂にCSNYのウッドストック完全版がリリースされたのです。
 マニアにとって見果てぬ夢であったウッドストックの完全版が遂に…と色めきだったのもつかの間、そのボックスセットは極度に限定のリリースであり、なおかつ高価。お世辞にも簡単に手に入るとはとても言い難いものだった。それどころか我が国への上陸は希少数でしかなく、ウッドストック完全版がせっかくリリースされたというのに、ほとんどの人(特に日本人にとっては)聞くことができない状態に等しかったという。
 そこで今回は近年リリースながら幻のレアかつ怒涛のセットからCSNYのパートを抜粋。言うまでもなくマルチトラック録音ですからスーパー・ハイクオリティ。今から三年前にCSNY伝説のウッドストック完全版が最高の形でしれっとリリースされていたことに驚かれる方がほとんどではないでしょうか。長い間サントラやウッドストック25周年ボックスなどで小出しされ続けていたことを思えば隔世の感があります。

 映画でも印象的なシーンであった「Suite: Judy Blue Eyes」から幕を開けるステージはこれぞウッドストックそのもの。ヤングとスティーブン・スティルスの二人だけで演奏される「Mr. Soul」はサントラ以外のアイテムで聞けた貴重な演奏としてマニアにはおなじみでしたが、そこではモノラルだったのが今回はマルチトラックのハイクオリティ・ステレオ。おまけにヤングの「Wonerlin’」がCSNYのステージ、それもウッドストックで披露されていたというのも世界中のマニアを驚かせたものですが、それもこうして聞けるようになったのです。
 さらにダラス・テイラーとグレッグ・リーブスが加わってのバンドセットはこれまで聞かれなかった貴重な演奏のオンパレードで、長い間ベールに包まれていたライブ後半部分が遂に明るみとなりました。以降の彼らのライブでもバンドセットの幕開けとして定着するナッシュの「Pre-Road Downs」からして実に初々しい演奏ですし、一年後の「FOUR WAY STREET」のテイクとは別のグループであるかのようですらある。後にスティルスのセカンド・アルバムに収められる「Bluebird Revisited」は既にアレンジが完成しており、それをCSNYとしてライブ演奏しているのがとても貴重。なおかつ69年の彼らのライブを代表するレパートリーの一つでもありました。
 そして「Sea Of Madness」の正真正銘ウッドストックでのライブテイク。確かに映画のサントラに収められたフィルモアでのバージョンと比べるとラフな演奏なのは事実なのですが、クロスビーとナッシュがステージで説明していたように、これは彼らにとって二回目のライブ(いくら人気上昇中とはいえ、よく引き受けたものです…)。その粗削りな演奏こそが大きな魅力なのです。
 そんな初々しさ全開なウッドストックでの彼らのステージのすべてを、しかも完璧な音質で聞ける日がやってきました。それは後のライブアルバム「FOUR WAY STREET」にまったく引けを取らないクオリティ。
 大ベストセラーにつきセカンド・プレスにまで及んだジミ・ヘンドリックスの「THE COMPLETE WOODSTOCK 1969」と共に、1969年を象徴するイベントからの最高のドキュメント。
 これはもうマニアだけでなくすべての音楽ファンに推したい歴史的な一枚!』

Complete Woodstock 1969 (No Label)
 
 Live At Woodstock Festival, Bethel, NY, USA
 18th August 1969
 [STEREO SOUNDBOARD RECORDING]

   01. Intro
   02. Suite: Judy Blue Eyes
   03. Blackbird
   04. Helplessly Hoping
   05. Guinnevere
   06. Marrakesh Express
   07. 4 + 20
   08. Mr. Soul
   09. Wonderin'
   10. You Don't Have To Cry
   11. MC
   12. Pre-Road Downs
   13. Long Time Gone
   14. Bluebird Revisited
   15. Sea Of Madness
   16. Wooden Ships
   17. Find The Cost Of Freedom
   18. Encore
   19. 49 Bye-Byes
   TOTAL TIME (71:44)

 Suite: Judy Blue Eyes
 
 4 + 20
 
 Find The Cost Of Freedom
 

[参考]



























#2022-08-04