4月22日(金)は,野毛の外れにある老舗ライヴ・ハウス Jazz Spot Dolphy にて行われた,グレース・マーヤさんと 牧山純子さんによる 「 Dolphy Girl’s Duo Night 」 のライヴへ.
グレース・マーヤさんと 牧山純子さんは,デュオで九州ツアー(Early Valentines Tour)を 2月(2/4 Border 福岡,2/5 シネマテーク 佐賀,2/6 Jazz Spot Easel 佐世保)に行う予定だったのですが,残念ながらコロナ禍の関係で延期になってしまいました.
この時,このデュオの予定は首都圏には無く,まさか,この会場で,このデュオが実現されるとは思っていなかっただけに,ライヴが決まった時から非常に楽しみにしていたライヴでした.
当然,デュオを観るのも初めてです.
開場予定時間が 18時30分,開演予定時間が 19時30分と,コロナ禍でのまん延防止重点措置の解除に伴い通,常時間に戻っているので,ある程度時間に余裕をもって会場へ行くことができます.
何時ものルートで,JR京浜東北根岸線の 桜木町駅下車,野毛ちかみちから 野毛を抜けて,会場の Jazz Spot Dolphy へ.
会場である Jazz Spot Dolphy に到着したのは,18時30分少し回った頃でした.
壁に貼られていたものなので,過日の雨による湿気で歪んでます(苦笑)
重厚なドアを開け,会場内に入ると,最前列のテーブル席含め,既に 3名おり,受付をして空いている席を確保.
デュオと言うこともあってか,ピアノは何時もよりステージ中央寄りに移動していました.
そしてドリンクの注文!
代り映えせずに申し訳ありません(笑)
定刻を少し遅れてスタート.
まぁ,配信は始まっていますが,ステージが映っており,これから始まるのが判るので,問題は無いでしょう.
1st Set は,ニール・ヘフティ(Neal Hefti)/ボビー・トゥループ(Bobby Troup)作の ”Girl Talk” が,オープニングを飾り,グレース・マーヤさんのオリジナル ”Lighning”,映画の劇中歌から ”Chim Chim Che-ree”(『 メリー・ポピンズ (Mary Poppins) 』),”Moon River”(『 ティファニーで朝食を (Breakfast at Tiffany’s) 』) と,粗,MC無しに 4曲を演奏.
まぁ ”Girl Talk” は,このライヴでは,企画的に,きっと何処かで演奏されるだろうと思ってはいましたが,オープニングでしたね.
そして今まで,オリジナル・ソング・セクション的に,ある程度,纏めて演奏されていたオリジナル・ソングが,珍しく単曲で演奏されました.
そして,割と長めの MC と言うか,ガールズ・トークに突入.
目黒の ブルース・アレイ(Blues Alley Japan)で行われた,バースデー・ライヴで,オリジナルを何曲か聴いた時に,ヴァイオリンだとここはこう弾くんだろうなと思って聴いており,最後の 1曲に飛び入りで参加.
「 次の曲は? 」 の質問に,牧山純子さんが選曲した曲に纏わるエピソードも含めて話始めます.
ヨーロッパの小さな国である,スロベニアに出会い,スロベニア大使から 「 日本とスロベニアを音楽の架け橋で結んで下さい 」 と言われて,スロベニアで見た余りにも素晴らしい体験(景色,食事,人々の暖かさ 等)から,4曲を作曲.
1曲づつ 4曲やるのではなく,この 4曲("大地","水","空","風")をクラシック形式で纏めて組曲にしてみた.
「 "大地" は,地面から足の裏が凄いエネルギーを貰うイメージ 」
「 "水" は,世界遺産になっている鍾乳洞に行った時に感じたインスピレーション 」
「 "空" は,広く青い空のイメージ 」
「 "風" は,優しい風ではなく,力強い風のイメージ 」
そして,このスロベニア組曲が生まれてから「 クラシックとジャズの融合 」 と言われるようになったとも.
スロベニア組曲は,2016年5月が初演で,2016年6月がユーゴスラビアからの独立25周年と言うこともあって,初演の音源を送ったところ 「 是非,現地で演奏してみませんか 」 と言われ,2016年6月にスロベニアにお邪魔してから,コロナ禍になるまで毎年行っていた.
(独立して)生まれて未だ若い国なので,国名の付いた曲がなかった時で,それを作ったのが日本人と言うのが面白いですね.
また,スロベニアはイタリアの隣国でワインも美味しく,葡萄の葉に付く毛虫を薬で駆除するのは禁止されていることから,一つ一つ人間が見つけて駆除する必要があるが,牧山純子さんが現地で感じた風は,この葡萄の葉の毛虫を落としてしまうような強い風で,現地の人が 「 天からの恵みの風 」 と言っていたのに,強い感銘を受けて書いた曲が "風" なのだそうです.
だから 「 優しい風ではなく,力強い風 」 で,演奏も難しいとも.”風” は,スロベニア組曲 4曲の中で,最も演奏時間の長い曲.
「 マーヤはピアニストだと知ってはいたものの,ヴォーカリストとしてのイメージが余りにも強かった関係もあって,"風" を弾いては欲しいものの,負担になるのも嫌で,楽しく弾いて貰った方が良いと思い迷っていた.自宅に来た時に試しに曲を聴いて貰って,譜面を渡してたら,サラっと弾いてしまった 」 ので,一番難しい "風" を取り上げたようです.
因みに グレース・マーヤさんが自宅で曲の練習をしていたら,娘さんに 「 この曲良いわ,この曲教えて 」 と言われ,今はスタンダードではなく,牧山純子さんの曲を練習しているとのこと(笑)
やはり広角だとかなり歪みます(苦笑)
そして,何と,偶然にも,グレース・マーヤさんが,ピアノでヨーロッパに留学していた際に,大学で一緒だったのが,牧山純子さんの同級生と言うのを Facebook で知って驚いたとも.
そして,牧山純子さんのスロベニア組曲から ”風” が演奏されます.
1st Set 最後は,自身のオリジナル曲:”Answer”,”The Young Girl” を続けて演奏し,暫しのブレイクへ突入.
2nd Set は,久し振りと言うか,今となっては 「 World Tour 」 企画時しか演奏していないような感もある ”Dark Eyes” からスタートしましたが,今回の企画には合いそうな曲なので,選曲したのでしょうか.
続けて,グレース・マーヤさんの古くからのオリジナルで ”Sad Samba” ,牧山純子さんのオリジナルで 「 東日本大震災の後,音に気持ちを込めようと思って作った 」 とも言っていた ”こころのひかり”,グレース・マーヤさんの最近のオリジナル ”That Morning” を演奏.
言わば,オリジナル・ソング・セクションですね.
そして,何と,久し振りに サミー・フェイン(Sammy Fain)/アーヴィング・カハール(Irving Kahal)作で,ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)で有名な ”I'll Be Seeing You”.
この曲は,ストリングが非常に合います.
2nd Set 最後は,グレース・マーヤさんの割と新しめで,珍しく日本語詩と英語詩の両方が挿入されている ”Just Do It”,直近に作曲したオリジナルの ”Hold On” を演奏し,本編を終了しました.
アンコールを望むお客さんの手拍子から,ステージ上にそのまま留り,アンコールに応えて ジョン・レノン(John Lennon)作の ”Imagine” を演奏して,この日のライヴを締め括りました.
何年か振りかで聴く,牧山純子さんのヴァイオリンも良かったですし,ストリングとのデュオも最高でした.
そして,何年か前の Motion Blue YOKOHAMA での ライヴのように,是非,また ストリング・カルテットとの共演も期待したいところです.
[Member]
Grace Mahya : Piano, Vocal
Junko Makiyama : Violin
[Set List]
1st Set
01. Girl Talk
02. Lighning
03. Chim Chim Che-ree
04. Moon River
05. 風 (スロベニア組曲)
06. Answer
07. The Young Girl
2nd Set
01. Dark Eyes
02. Sad Samba
03. こころのひかり
04. That Morning
05. I'll Be Seeing You
06. Just Do It
07. Hold On
[Encore]
08. Imagine
[参考]
グレース・マーヤさんと 牧山純子さんは,デュオで九州ツアー(Early Valentines Tour)を 2月(2/4 Border 福岡,2/5 シネマテーク 佐賀,2/6 Jazz Spot Easel 佐世保)に行う予定だったのですが,残念ながらコロナ禍の関係で延期になってしまいました.
この時,このデュオの予定は首都圏には無く,まさか,この会場で,このデュオが実現されるとは思っていなかっただけに,ライヴが決まった時から非常に楽しみにしていたライヴでした.
当然,デュオを観るのも初めてです.
開場予定時間が 18時30分,開演予定時間が 19時30分と,コロナ禍でのまん延防止重点措置の解除に伴い通,常時間に戻っているので,ある程度時間に余裕をもって会場へ行くことができます.
何時ものルートで,JR京浜東北根岸線の 桜木町駅下車,野毛ちかみちから 野毛を抜けて,会場の Jazz Spot Dolphy へ.
会場である Jazz Spot Dolphy に到着したのは,18時30分少し回った頃でした.
壁に貼られていたものなので,過日の雨による湿気で歪んでます(苦笑)
重厚なドアを開け,会場内に入ると,最前列のテーブル席含め,既に 3名おり,受付をして空いている席を確保.
デュオと言うこともあってか,ピアノは何時もよりステージ中央寄りに移動していました.
そしてドリンクの注文!
代り映えせずに申し訳ありません(笑)
定刻を少し遅れてスタート.
まぁ,配信は始まっていますが,ステージが映っており,これから始まるのが判るので,問題は無いでしょう.
1st Set は,ニール・ヘフティ(Neal Hefti)/ボビー・トゥループ(Bobby Troup)作の ”Girl Talk” が,オープニングを飾り,グレース・マーヤさんのオリジナル ”Lighning”,映画の劇中歌から ”Chim Chim Che-ree”(『 メリー・ポピンズ (Mary Poppins) 』),”Moon River”(『 ティファニーで朝食を (Breakfast at Tiffany’s) 』) と,粗,MC無しに 4曲を演奏.
まぁ ”Girl Talk” は,このライヴでは,企画的に,きっと何処かで演奏されるだろうと思ってはいましたが,オープニングでしたね.
そして今まで,オリジナル・ソング・セクション的に,ある程度,纏めて演奏されていたオリジナル・ソングが,珍しく単曲で演奏されました.
そして,割と長めの MC と言うか,ガールズ・トークに突入.
目黒の ブルース・アレイ(Blues Alley Japan)で行われた,バースデー・ライヴで,オリジナルを何曲か聴いた時に,ヴァイオリンだとここはこう弾くんだろうなと思って聴いており,最後の 1曲に飛び入りで参加.
「 次の曲は? 」 の質問に,牧山純子さんが選曲した曲に纏わるエピソードも含めて話始めます.
ヨーロッパの小さな国である,スロベニアに出会い,スロベニア大使から 「 日本とスロベニアを音楽の架け橋で結んで下さい 」 と言われて,スロベニアで見た余りにも素晴らしい体験(景色,食事,人々の暖かさ 等)から,4曲を作曲.
1曲づつ 4曲やるのではなく,この 4曲("大地","水","空","風")をクラシック形式で纏めて組曲にしてみた.
「 "大地" は,地面から足の裏が凄いエネルギーを貰うイメージ 」
「 "水" は,世界遺産になっている鍾乳洞に行った時に感じたインスピレーション 」
「 "空" は,広く青い空のイメージ 」
「 "風" は,優しい風ではなく,力強い風のイメージ 」
そして,このスロベニア組曲が生まれてから「 クラシックとジャズの融合 」 と言われるようになったとも.
スロベニア組曲は,2016年5月が初演で,2016年6月がユーゴスラビアからの独立25周年と言うこともあって,初演の音源を送ったところ 「 是非,現地で演奏してみませんか 」 と言われ,2016年6月にスロベニアにお邪魔してから,コロナ禍になるまで毎年行っていた.
(独立して)生まれて未だ若い国なので,国名の付いた曲がなかった時で,それを作ったのが日本人と言うのが面白いですね.
また,スロベニアはイタリアの隣国でワインも美味しく,葡萄の葉に付く毛虫を薬で駆除するのは禁止されていることから,一つ一つ人間が見つけて駆除する必要があるが,牧山純子さんが現地で感じた風は,この葡萄の葉の毛虫を落としてしまうような強い風で,現地の人が 「 天からの恵みの風 」 と言っていたのに,強い感銘を受けて書いた曲が "風" なのだそうです.
だから 「 優しい風ではなく,力強い風 」 で,演奏も難しいとも.”風” は,スロベニア組曲 4曲の中で,最も演奏時間の長い曲.
「 マーヤはピアニストだと知ってはいたものの,ヴォーカリストとしてのイメージが余りにも強かった関係もあって,"風" を弾いては欲しいものの,負担になるのも嫌で,楽しく弾いて貰った方が良いと思い迷っていた.自宅に来た時に試しに曲を聴いて貰って,譜面を渡してたら,サラっと弾いてしまった 」 ので,一番難しい "風" を取り上げたようです.
因みに グレース・マーヤさんが自宅で曲の練習をしていたら,娘さんに 「 この曲良いわ,この曲教えて 」 と言われ,今はスタンダードではなく,牧山純子さんの曲を練習しているとのこと(笑)
やはり広角だとかなり歪みます(苦笑)
そして,何と,偶然にも,グレース・マーヤさんが,ピアノでヨーロッパに留学していた際に,大学で一緒だったのが,牧山純子さんの同級生と言うのを Facebook で知って驚いたとも.
そして,牧山純子さんのスロベニア組曲から ”風” が演奏されます.
1st Set 最後は,自身のオリジナル曲:”Answer”,”The Young Girl” を続けて演奏し,暫しのブレイクへ突入.
2nd Set は,久し振りと言うか,今となっては 「 World Tour 」 企画時しか演奏していないような感もある ”Dark Eyes” からスタートしましたが,今回の企画には合いそうな曲なので,選曲したのでしょうか.
続けて,グレース・マーヤさんの古くからのオリジナルで ”Sad Samba” ,牧山純子さんのオリジナルで 「 東日本大震災の後,音に気持ちを込めようと思って作った 」 とも言っていた ”こころのひかり”,グレース・マーヤさんの最近のオリジナル ”That Morning” を演奏.
言わば,オリジナル・ソング・セクションですね.
そして,何と,久し振りに サミー・フェイン(Sammy Fain)/アーヴィング・カハール(Irving Kahal)作で,ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)で有名な ”I'll Be Seeing You”.
この曲は,ストリングが非常に合います.
2nd Set 最後は,グレース・マーヤさんの割と新しめで,珍しく日本語詩と英語詩の両方が挿入されている ”Just Do It”,直近に作曲したオリジナルの ”Hold On” を演奏し,本編を終了しました.
アンコールを望むお客さんの手拍子から,ステージ上にそのまま留り,アンコールに応えて ジョン・レノン(John Lennon)作の ”Imagine” を演奏して,この日のライヴを締め括りました.
何年か振りかで聴く,牧山純子さんのヴァイオリンも良かったですし,ストリングとのデュオも最高でした.
そして,何年か前の Motion Blue YOKOHAMA での ライヴのように,是非,また ストリング・カルテットとの共演も期待したいところです.
[Member]
Grace Mahya : Piano, Vocal
Junko Makiyama : Violin
[Set List]
1st Set
01. Girl Talk
02. Lighning
03. Chim Chim Che-ree
04. Moon River
05. 風 (スロベニア組曲)
06. Answer
07. The Young Girl
2nd Set
01. Dark Eyes
02. Sad Samba
03. こころのひかり
04. That Morning
05. I'll Be Seeing You
06. Just Do It
07. Hold On
[Encore]
08. Imagine
[参考]