12月26日(日)は,希望ヶ丘 にある Jazz Live House CASK にて行われた ユーフォニアム(Euphonium)奏者の 海野百合香さんのリーダー・ライヴ 「 海野百合香 Quartet 」 へ.
 
 
 
 因みに Jazz Live House CASK は,諸般の事情により,2019年9月6日を以って閉店したのですが,2020年2月23日に再開して現在に至ります.
 
 急に強烈寒波が到来し,前日のクリスマスには,横浜でも小雪が舞っていたようで,この日も曇りでかなり寒い状況.
 この状況下で外で待つのも辛いので,開場時間ギリギリに到着できるように自宅を出ました.
 希望ヶ丘駅は,横浜駅相鉄線に乗り換え 20分弱.会場は駅から1分程度なので移動は楽です.

 

 受付をして,空いている席を確保. 
 この日は満席の為,「 相席をお願いします 」 との事でしたが,全然,問題はありません.

 
 
 そしてドリンク(昨日同様にワインのボトル(笑))とフード(ピザ)を注文.
 混んでいる関係から,当然ながら同時にはきません.
 
 
 基本,ミュージック・チャージは演者側に流れるので,
 ライヴ・ハウス側は,飲食代で経営しているようなもの.
 つまり,コーヒー1杯で 2 Set とかだと,正直,店側は辛く,
 閉店の危機に追いつめられる訳です.
 
 
 定刻になり,メンバーがステージに登場.
 1st Set のオープニングを飾ったのは,”Days Of Wine And Roses”(”酒とバラの日々”).

 

 2曲目はタイトルを 「 The Girl From 」 まで言った時は,てっきり ”The Girl From Ipanema” かと思いましたが,ポール・デスモンド(Paul Desmond)の 『 Bossa Antigua (ボッサ・アンティグア) 』 収録の ”The Girl From East 9th Street” でした(笑)
 このアルバムはギターと管楽器が上手くアレンジされていて,自身の好きなアルバムとも MC で言っていました.

 
 楽器の光の反射が顔に映ってしまってます  

 続けて ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)のアルバム 『 Night Lights (ナイト・ライツ) 』 収録のタイトル・チューン : ”Night Lights”.
 この ”Night Lights” では,自身が 「 新兵器 」 とも言っていたミュートを使用しての演奏.

 

 そして ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)の ”Oleo”.

 

 ここで,自身のオリジナル曲で ”Coffee Break”.
 この ”Coffee Break” は,休日の午後のゆったりとした時間の流れと暖かさを感じるような曲で,聴いていてほっこりします.

 

 最後は コール・ポーター(Cole Porter)の ”So In Love”.
 この ”So In Love” は,私的に今まで聴いたアーティストの演奏の中で,最もアップ・テンポで演奏されていた感もあり,少々,驚きましたが,これはこれで素晴らしかったです.

 

 2nd Set では,偶々,聴き(遊び)に来ていたピアニストの 伊藤駿介さんを,客席から呼び込みます.

 

 自身が,先日,都合 6日間に渡って行われていた 『 Yokohama Jazz Scrum 2021 』 を観に行った際に,伊藤駿介さんのピアノを聴いて,素晴らしいと思ったとの事でした.

 伊藤駿介さんを加えた,クインテット(Quintet)編成で オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)の ”Cakewalk” を演奏.

 

 ドビュッシー(Claude Achille Debussy)の ”子供の領分”(”Children's Corner”)にも同様の曲があるとも MC で言っていましたが,初めて知りました.
 因みに ”Cakewalk” とは,19世紀末にアメリカの黒人の間で誕生した踊りで,コンテストの優勝者にはケーキが与えられたことからこの名が付いたとも言われているようです.
 ピアノが入ると印象が変わります.

 次は,ギターの 野内遼介さんとのデュオで,キース・ジャレット(Keith Jarrett)のアルバム 『 The Melody at Night, Without You (メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー) 』 に収録されている チャンセラー・オルコット(Chauncey Olcott)作の ”My Wild Irish Rose”.
 
 美しいメロディーだけに,ギターとのデュオが映えます.

 ここで次のライヴの告知.
 次回のライヴは,1月16日(日)ジャズ喫茶ちぐさ で,2月3日(木)CASK でとの事.
 ※) 詳細は必ずお店に確認して下さいね.
 
 
 1st Set 同様に ポール・デスモンド(Paul Desmond)の 『 Bossa Antigua (ボッサ・アンティグア) 』 収録の ”O Gato”,ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)の 『 Night Lights (ナイト・ライツ) 』 収録の ”Festive Minor”.

 

 そして,デューク・ジョーダン(Duke Jordan)作曲の ”Glad I Met Pat” に続き,2nd Set 最後は,”Shine” を演奏.

 因みに ”Shine” 演奏前には 「 来年は自身の名刺代わりになるアルバム製作に取り掛かりたい 」 との MC もありましたので,来年も目が離せません.

 

 

 お客さんからのアンコールを望む手拍子に応えて,再度,客席に戻っていた 伊藤駿介さんを呼び込んで ”All The Things You Are” を演奏し,この日のライヴを締め括りました.

 
 顔は見えませんが,かろうじて全員の姿が(笑)
 
 この日も外は非常に寒かったのですが,私的にコロナ禍以来,初となる CASK さんの前と変わらない暖かな雰囲気と,ユーフォニアム(Euphonium)の柔らかな,そして暖かな響きに癒された一時でした.

 

 おまけ
 
 
 [Member]
  海野 百合香 : Euphonium  
  野内 遼介 : Guitar
  入船 裕次 : Bass
  森永 哲則 : Drums
 
  [Guest]
   伊藤 駿介 : Piano

 [Set List]
  1st Set
   01. Days Of Wine And Roses
   02. The Girl From East 9th Street
   03. Night Lights
   04. Oleo
   05. Coffee Break
   06. So In Love
 
  2nd Set
   01. Cakewalk
   02. My Wild Irish Rose (Duo)
   03. O Gato
   04. Festive Minor
   05. Glad I Met Pat
   06. Shine
     [Encore]
   07. All The Things You Are

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