エリック・クラプトン(Eric Crapton)は,1990年1月18日から2月10日にかけて行った,ロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)での 18公演に続き,約1年後の 1991年2月5日から3月9日にかけて同会場で 24公演を行っています.
 この 24公演のライヴ音源(一部1990年)をコンピレーション的に収録したオフィシャル・ライヴ・アルバム 『 24 Nights (24ナイツ) 』 が,1991年10月にリリースされたのは,ファンならばご存知の通り.

 この 24公演は,公演日によって 4人編成(4 Piece Band),ゲストを迎えてのブルースバンド編成(Blues Band),9人編成(9 Piece Band),オーケストラ編成(Orchestra)での演奏が行われており,この関係もあって当初アルバムには 『 Four Faces Of Eric Clapton 』 の仮タイトルが付けられていたようです.

 本商品は,上述の24公演からオーケストラ編成で行われたラスト 3公演(3月7日,8日,9日)のオーディエンス録音を収録し Beanoレーベルから 2013年にリリースされた 6枚組の 『 24 Nights Finale : The Last Orchestra Shows (Beano-075) 』 で,先日,前年に当たる1990年1月24日のロイヤル・アルバート・ホール公演のサウンドボード・マルチ・トラック・マスター録音を収録した 『 Royal Albert Hall 1990 6th Night : Multitrack Master (Beano-172) 』 を購入して紹介しましたが,その繋がりもあって,今回,店頭で見付けて購入したものです.

 オーケストラ編成の演奏も楽曲のアレンジ等が素晴らしく,何とも言えませんね.

 メーカー情報では
 『エリック・クラプトンがイギリスの興行界において前人未到の記録を達成した1991年のロイヤル・アルバート・ホール24夜連続公演。これはオフィシャルライブアルバム「24 Nights」としてリリースされましたが、それは4形態のショーの触りだけを集約して見せたに過ぎないものでした。
 今回当店がリリースする本盤は、その連続公演の有終の美を飾った「オーケストラ・ナイト」のラスト3日間(3月7日、8日、9日)を独占入手した極上のステレオ・オーディエンスマスターから完全収録したプレスの6枚組となります。
 7日公演の既発盤には2CD-Rタイトルがありましたが、ソースは同じテープトレード音源ながら、本盤のマスターの方が冒頭部分が長く、Layla Orchestra Introが頭から長く収められていますし、既発盤にあった「Holy Mother」前の曲間の欠落もありません。従って、本盤は既発盤とは同じソースながら、まったく異なるロウ・ジェネレーションマスターであることがお判りいただけるでしょう。
 音質は残響の具合から、恐らく座席がステージから少し遠かったと思われますが、先般当店がリリースしたボーナス・タイトル「ORCHESTRA NIGHT 1991 4TH & 5TH March」よりもはるかにクリアで良好な音質であるだけに、オーディエンス録音レベルでは、間違いなく高音質と断言できるものとなっています。2か所に見られるテープチェンジ部分も曲間につき、まったく問題ありません。
 8日公演につきましては、何の欠点も見当たらない極上の音質で全編が収録されています。しかも既発盤が一切ない日であることから、非常に価値ある初登場マスターであると言えます。もちろんこの日のマスターも、このたび独占入手したロウ・ジェネレーションマスターです。当店の既リリース盤「EXCELLENCE & ELEGANCE」に匹敵するサウンドクオリティと言えば、そのクオリティはお判りいただけるでしょう。
 9日公演につきましては、プレス盤のボックスセットに含まれていた既発盤がありましたが、オーケストラの弦楽器の方向やオーディエンス・ノイズの違いから、完全別の高音質マスターであることが判明しました。しかも音質は本盤の方がクリアで、音像は本盤の方が拡がりがあり、音に深みもあります。但し、このマスターはなぜかWhite Roomだけで音質が劣る部分を含んでいます。これだけが玉に瑕ですが、トータルでは既発盤を上回るクオリティの初登場マスターで、8日のマスターと同等の極上音質でこの日の壮大なパフォーマンスの全貌を楽しんでいただけます。
 ニューヨークを舞台に活躍し、映画のサントラを通してクラプトンと意気投合していたクラシック音楽家のマイケル・ケイメンが指揮するニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラをバックにクラプトンとバンドが演奏していく楽曲は、ブルースあり、オリジナルのヒット曲あり、映画のサントラあり、と多彩な構成となっていました。
 オーケストラバックでブルースが演奏されるというのも聴きものですが、この「オーケストラ・ナイト」の肝は二部に分かれたConcerto For Electric Guitarであったと言ってもいいでしょう。ケイメンがクラプトンのために書き下ろしたこのコンチェルトにおいては、当初のリハーサルでは譜面どおりに演奏するオーケストラと譜面が読めず、暗記した構成を自身のリズム感でプレイするクラプトンとの息が合わず苦労したという談話が残っていますが、それを見事に克服し、クラプトンが自身のキャリアのすべてを懸けて取り組んだこの一発勝負のパフォーマンスは、3日間ともミスのない素晴らしい出来となっています。
 エリック・クラプトンというアーティストの懐の広さと深さを実証した唯一無比の「オーケストラ・ナイト」。その千秋楽までの3日間をリアルに伝える本盤でこそ、その真髄がお判りいただけると思います。
 限定のプレスCDでのリリースとなりますので、今回も早めのオーダーをお願い致します。』

24 Nights Finale : The Last Orchestra Shows (Beano-075)
 
 Live At Royal Albert Hall,London,UK 07th, 08th & 09th March 1991
 [From Original Masters]

 [07th March 1991]
  Disc 1
   01. Layla Orchestral Intro
   02. Crossroads
   03. Bell Bottom Blues
   04. Holy Mother 5. I Shot The Sheriff
   06. Hard Times
   07. Can't Find My Way Home
   08. Edge Of Darkness
   09. Old Love
   10. Wonderful Tonight
   11. White Room
   TOTAL TIME (73:18)

  Disc 2
   01. Opening
   02. Concerto For Electric Guitar 1
   03. Concerto For Electric Guitar 2
   04. A Remark You Made
   05. Layla
   06. Sunshine Of Your Love
   TOTAL TIME (61:08)

 [08th March 1991]
  Disc 3
   01. Opening
   02. Layla Orchestral Intro
   03. Crossroads
   04. Bell Bottom Blues
   05. Holy Mother
   06. I Shot The Sheriff
   07. Hard Times
   08. Can't Find My Way Home
   09. Edge Of Darkness
   10. Old Love
   11. Wonderful Tonight
   12. White Room
   TOTAL TIME (73:56)

  Disc 4
   01. Opening
   02. Concerto For Electric Guitar 1
   03. Concerto For Electric Guitar 2
   04. A Remark You Made
   05. Layla
   06. Sunshine Of Your Love
   TOTAL TIME (61:54)

 [09th March 1991]
  Disc 5
   01. Opening
   02. Layla Orchestral Intro
   03. Crossroads
   04. Bell Bottom Blues
   05. Holy Mother
   06. I Shot The Sheriff
   07. Hard Times
   08. Can't Find My Way Home
   09. Edge Of Darkness
   10. Old Love
   11. Wonderful Tonight
   12. White Room
   TOTAL TIME (76:31)

  Disc 6
   01. Opening
   02. Concerto For Electric Guitar 1
   03. Concerto For Electric Guitar 2
   04. A Remark You Made
   05. Layla
   06. Sunshine Of Your Love
   TOTAL TIME (61:50)

 The National Philharmonic Orchestra Conducted by Michael Kamen
 Eric Clapton : Guitar & Vocal
 Phil Palmer : Guitar
 Nathan East : Bass
 Chuck Leavell : Keyboards
 Steve Ferrone : Drums
 Ray Cooper : Percussion
 Katie Kissoon : Backing Vocal
 Tessa Niles : Backing Vocal

 [07th March 1991]
 Layla Orchestral Intro
 
 Crossroads
 
 Sunshine Of Your Love
 

 [08th March 1991]
 Wonderful Tonight
 
 Concerto For Electric Guitar 1
 

 [09th March 1991]
 I Shot The Sheriff
 
 Layla
 

[参考]
1991 Tour Dates
 January
  31 Point Theatre, Dublin, Ireland
 
 February
  02 Point Theatre,Dublin,UK
  05 Royal Albert Hall,London,UK
  06 Royal Albert Hall,London,UK
  07 Royal Albert Hall,London,UK
  09 Royal Albert Hall,London,UK
  10 Royal Albert Hall,London,UK
  11 Royal Albert Hall,London,UK
  13 Royal Albert Hall,London,UK
  14 Royal Albert Hall,London,UK
  15 Royal Albert Hall,London,UK
  17 Royal Albert Hall,London,UK
  18 Royal Albert Hall,London,UK
  19 Royal Albert Hall,London,UK
  23 Royal Albert Hall,London,UK
  24 Royal Albert Hall,London,UK
  25 Royal Albert Hall,London,UK
  27 Royal Albert Hall,London,UK
  28 Royal Albert Hall,London,UK
 
 March
  01 Royal Albert Hall,London,UK
  03 Royal Albert Hall,London,UK
  04 Royal Albert Hall,London,UK
  05 Royal Albert Hall,London,UK
  07 Royal Albert Hall,London,UK
  08 Royal Albert Hall,London,UK
  09 Royal Albert Hall,London,UK
 
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Royal Albert Hall 1990 6th Night : Multitrack Master (Beano-172)
 


#2013-06