1972年2月16日オーストラリアはパースのスビアコ・オーバル公演を皮切りに,29日ブリスベンはブリスベン・フェスティバル・ホール公演まで,間にニュー・ジーランド公演を含んで 6公演が行われた,レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)初のオセアニア・ツアー.
 このツアーは,最終日の2月29日ブリスベン・フェスティバル・ホール公演以外は,全て野外公演として行われています.

 今回,編集を含めたマスタリングには定評のある Graf Zeppelinレーベルより 2月27日シドニー・ショーグラウンド公演のオーディエンス録音を収録した 『 No Longer Down Under : Live In Sydney 1972 (LZSC-227) 』 がリリースされました.
 メインに使用されているオーディエンス録音は,昨年頃から レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の貴重な音源や映像を公開し続けている The Dogs Of Doom(DoD)チームにより,今年に入って新たに公開された新オーディエンス録音ソース(Source 3)で,欠落部分等を他のオーディエンス録音ソース(Source 2, 1)を駆使(補填)することで,当日公演の過去最長版を収録しています.

 商品は,新オーディエンス録音ソース(Source 3)をメインに収録した 3枚(Disc 1 - 3),既存のオーディエンス録音ソース(Source 2)と,映像から取り出したサウンドボード録音ソースを収録にした 3枚(Disc 4 - 6)で計 6枚組としてリリースされていますが,価格は 3,800円と言う安さ!                                                  

 新たに発掘され Disc 1 ~ 3 に収録された新オーディエンス録音(Sourace 3)は,音像が遠目で,低音部の籠った感は否めず,またアコースティック・セットではオーディエンス・ノイズが気になる部分もありますが,正直,聴いていると自然と慣れてしまいます(笑)
 
 何といっても,今回発掘された新オーディエンス録音は,本公演の前半部分が収録され,初めて陽の目を見たという事でしょうね.

 メーカー情報では
 『★'72年豪州ツアーより待望のSydney公演の決定盤が怒濤の6枚組CDで登場!
 ★新ソース含む3つのAud音源を駆使し、過去最長収録を2バージョン収録(3CD+エクストラ3CD)!
 ★エクストラ・ディスクにはサウンドボード(6分ほどの断片)も収録!
 ★限定番号入り(フロントケースに添付)!

 ★収録概要
 Disc 1-3(今回のメインディスク): ソース3(新ソース)メイン
 Disc 4-6(エクストラ・ディスク): ソース2メイン+ボーナスにSB音源数分

 ★音源整理
 ソース1: 40分弱のモノAudで、1992年頃のBlack Cat盤で登場。本盤では最下位の補填ソース
 ソース2: 130分弱のモノAudで、2000年頃に登場した時には曲数も増えた事で話題に。今回Disc4-6のメイン
 ソース3: 近年登場した150分弱のモノAudで、初めてライブ序盤を収録。今回Disc1-3のメイン。
サウンドボード音源: 当時のプロショット映像からの音声で、6分ほどの断片。(Disc 6にボーナス収録)

 '72年豪州ツアーより2月27日Sydney公演の決定盤が登場!
 この公演は近年登場して話題となった新ソースを含め、3種類のAud音源が存在しますが、本盤ではそれらのうち音質ベストの2種類の音源(ソース3とソース2)をそれぞれメインに据え、過去最長収録の3CD×2バージョンの合計6CDセット!さらにプロショット映像からのサウンドボード音源もボーナス収録!'72シドニー公演の決定盤タイトルです。
 近年ライブ序盤を初登場させ話題となった新ソース(ソース3)がDisc1-3のメイン収録で、本タイトルの中核となり、Disc4-6のソース2メインパートはあくまでボーナス扱いのエクストラ・ディスクという、かなり強力で贅沢な仕様(ボーナスディスクだけで既発盤を軽く上回ってしまっている)。
 シドニー公演に特化して、ここまで徹底コンパイルされたタイトルとなると本盤が当然初めてとなります。

 Disc1-3のメインソースであるソース3は、最近も話題になった'69年アトランタ初音源や'69年11月のウインターランド新音源などを公開してきた「DoD」チームによる新規公開音源のひとつ。音的には、一聴するとそれなりのアナログ・チックなモノラル屋外録音と言ったところですが、十分鑑賞に堪えうるクオリティであり、むしろ既発のソース2がノイズリダクションの影響でギラギラしているのと対象的に、素直で素朴なソース3のアナログサウンドは耳に優しい。しかも既発ソースで長年まったく聞くことができなかったライブ序盤を収録していたことで、かなりの驚きを持って迎えられました。
 初登場となった楽曲はImmigrant Song、 Heartbreaker、 Since I've Been Loving You、 そしてカットアウトしますがCelebration Dayでして、これにて当日演奏された楽曲はめでたく全て登場したことになりました。

 今回はその新ソースのソース3とソース2をそれぞれメインに据え、欠落部を別ソースで補填することで、過去最長収録バージョンを2バージョン収録。あいにくカットアウトするCelebration Dayなどでは欠落が補填しきれない箇所もあるため、完全収録とはいきませんが、「過去最長の全曲収録」となります。
 またエクストラ・ディスクとなるDisc4-6のうち、序盤部分はご存じのとおりソース2には存在しないため、大部分がソース3での「まるごと収録」となっているパートもありますが、これも仕方のないところかと。

 なお、ソース3、ソース2ともに散見されるキュルルカット部の安易な削除は避け、違和感のない範囲で若干ながらスピードの補正がなされておりますが、例えばWhole Lotta Love出だしの箇所などは、その効果がてきめんで、かなり聞きやすくなっているのもポイントでしょう。

 また、ソース1(ネットではない)はソース3またはソース2でまかない切れない箇所に限っての使用とはなっておりますが、この音源も地味ながら、このシドニー公演にはなくてはならない重要な音源でして、今回はBron-Y-Aur Stompの後半部や、Rock And Rollイントロ部分などの中継ぎで地味に威力を発揮しています(その他編集詳細は下記トラックリストを参照下さい)

 Disc 6にボーナス収録されたサウンドボードはプロショット映像でおなじみのもので、Whole Lotta Loveの断片とRock And Rollを延べ6分収録。
 Rock And Rollは2003年の"DVD"に収録されたりしてましたが、ここでは延べ6分ながら、若干長い収録バージョンとなっております。過去にも何度かCD収録されているものですが、位相ズレやイマイチな音処理が施されてたりと、しっかりしたクオリティで収録されたものは今まで意外とありませんでした。

 限定ナンバリング入りで、ステッカーが添付された仕様。
 CDラベルはピクチャーディスクの永久仕様の愛蔵盤で登場です!』

No Longer Down Under : Live In Sydney 1972 (LZSC-227)
 
 Live At Showgrounds,Sydney,Australia 27th February 1972

 [Main Source : Source 3]
  Disc 1
   01. Introduction
   02. Immigrant Song
   03. Heartbreaker
   04. Black Dog
   05. Since I've Been Loving You
   06. Celebration Day
   07. Stairway To Heaven
   08. Going To California
   09. That's The Way
   10. Tangerine
   11. Bron-Y-Aur Stomp
   TOTAL TIME (60:11)

  Disc 2
   01. MC
   02. Dazed And Confused
   03. What Is And What Should Never Be
   04. Moby Dick
   TOTAL TIME (47:37)

  Disc 3
   01. MC
   02. Rock And Roll
   03. Whole Lotta Love
   04. Communication Breakdown
   05. Organ Solo
   06. Thank You
   TOTAL TIME (47:52)

 [Main Source : Source 2]
  Disc 4
   01. Introduction
   02. Immigrant Song
   03. Heartbreaker
   04. Black Dog
   05. Since I've Been Loving You
   06. Celebration Day
   07. Stairway To Heaven
   08. Going To California
   09. That's The Way
   10. Tangerine
   11. Bron-Y-Aur Stomp
   TOTAL TIME (60:13)

  Disc 5
   01. MC
   02. Dazed And Confused
   03. What Is And What Should Never Be
   04. Moby Dick
   TOTAL TIME (47:33)

  Disc 6
   01. MC
   02. Rock And Roll
   03. Whole Lotta Love
   04. Communication Breakdown
   05. Organ Solo
   06. Thank You
      [Extra Trax: Soundboard Recording]
   07. Whole Lotta Love (Partial)
   08. Rock And Roll
   09. Whole Lotta Love (Partial)
   TOTAL TIME (54:16)

 [Main Source : Source 3]
 Immigrant Song
 
 Since I've Been Loving You
 
 Tangerine
 
 Dazed And Confused
 
 [Main Source : Source 2]
 Tangerine
 
 What Is And What Should Never Be
 
 Rock And Roll
 
 [Soundboard Recording]
 Rock And Roll
 

[参考]
 詳細情報(メーカー情報より)
  [Source 3 / Disc 1 - 3]
  Disc 1
   01. Introduction
       ::::
   04. Black Dog
       ⇒ ★4:53-5:07曲間 Source 2 補填
   05. Since I've Been Loving You
       ⇒ ★7:20(曲間) キュルルカット
   06. Celebration Day
       ⇒ ★3:16でカットアウト
   07. Stairway To Heaven
       ⇒ ★カットイン
       ⇒ ★8:39-8:59エンディング Source 2 補填
   08. Going To California
       ⇒ ★5:17-5:20曲間 Source 2 補填
   09. That's The Way
       ⇒ ★5:25-5:31 Source 2 補填 / 6:35-6:43エンディングから曲間 Source 2 補填
   10. Tangerine
       ⇒ ★3:14-3:19曲間, 3:26-3:29曲間 Source 2 補填
   11. Bron-Y-Aur Stomp
       ⇒ ★2:49-3:43 Source 2 補填 / 3:43-4:00 Source 1 (音切れあり)補填

  Disc 2
   01. MC
   02. Dazed And Confused
       ⇒ ★22:47、 22:56キュルル / 23:18-23:36曲間 Source 2 補填
   03. What Is And What Should Never Be
       ⇒ ★3:19以降 Source 2 補填 / 4:11キュルル
   04. Moby Dick
       ⇒ ★出だし-0:37 Source 2 補填 / 17:21(エンディング付近)以降 Source 2 補填

  Disc 3
   01. MC
   02. Rock And Roll
       ⇒ ★0:00-0:02 Source 1 補填 / 0:02-0:11 Source 2 補填 / 3:36(曲間)以降 Source 2 補填
   03. Whole Lotta Love
       ⇒ ★0:00-0:01、 5:28-6:59、 15:40-15:51, 24:03-24:07 Source 2 補填 / 24:59(曲間)キュルル / 25:16(曲間)以降 Source 2 補填
   04. Communication Breakdown
       ⇒ ★0:58-1:10 Source 2 補填
   05. Organ Solo
       ⇒ ★出だしカットっぽいが詳細不明(他ソースないため)
   06. Thank You

  [Source 2 / Disc 4 - 6 : Bonus Disc] (#)
  Disc 4
   01. Introduction
       ⇒ ★丸ごと Source 3
   02. Immigrant Song
       ⇒ ★丸ごと Source 3
   03. Heartbreaker
       ⇒ ★丸ごと Source 3 / 6:20(曲間)以降 Source 2
   04. Black Dog
       ⇒ ★5:07(曲間)以降 Source 3
   05. Since I've Been Loving You
       ⇒ ★丸ごと Source 3
   06. Celebration Day
       ⇒ ★丸ごと Source 3 / 3:16 カットアウト
   07. Stairway To Heaven
       ⇒ ★出だし-0:29 Source 3 補填 / 8:46, 8:54ぞれぞれ曲間キュルル
   08. Going To California
       ⇒ ★5:21-5:23(曲間) Source 3 補填
   09. That's The Way
   10. Tangerine
       ⇒ ★3:14(曲間)キュルル
   11. Bron-Y-Aur Stomp
       ⇒ ★3:44-4:02 Source 1 / 4:02以降 Source 3 補填
  Disc 5
   01. MC
   02. Dazed And Confused
       ⇒ ★0:00-0:03 Source 3 補填 / 22:38-23:01(曲間) Source 3 補填
   03. What Is And What Should Never Be
       ⇒ ★4:12(曲間) キュルル
   04. Moby Dick
       ⇒ ★4:13-4:20, 7:33-8:45, 9:58-11:46 Source 3 補填
  Disc 6
   01. MC
   02. Rock And Roll
       ⇒ ★0:00-0:02 Source 1 補填
   03. Whole Lotta Love
       ⇒ ★イントロ出だしの音ヨレ補正
       ⇒ ★11:15-11:23 Source 3 補填 / 24:55-25:16(曲間) Source 3 補填
   04. Communication Breakdown
       ⇒ ★4:38-4:43, 4:52以降それぞれ曲間 Source 3 補填
   05. Organ Solo
       ⇒ ★0:00-0:06 Source 3 補填
   06. Thank You
       ⇒ ★5:28-5:42 Source 3 補填

 (#) : メインソースは既発でおなじみのギラギラしたAudソース(黒犬から始まるアレ)。よって、序盤などは丸ごと新ソースで占めるトラックもあり(曲目参照)

1972 Oceania Tour Dates
 February
  16 Subiaco Oval,Perth,AUSTRALIA
  19 Memorial Drive Park,Adelaide,AUSTRALIA
  20 Kooyong Stadium,Melbourne,AUSTRALIA
  25 Western Springs Stadium,Auckland,NEW ZEALAND
  27 Sydney Showground,Sydney,AUSTRALIA
  29 Brisbane Festival Hall,Brisbane,AUSTRALIA

 Sydney Australia Clips 27th Feburary 1972
 
 

[関連記事]
Auckland 1972 : 8mm Film (Gift DVDR)
 
Adelaide 1972 (No Label)
 


#2021-08-22