1970年4月3日,4日の 2日間にドイツはケルンのスポーツハレで開催された 『 Progressive Pop Festival 1970 』.
この 『 Progressive Pop Festival 1970 』 には,アーサー・ブラウン(Arthur Brown), バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト(Barclay James Harvest),チキン・シャック(Chicken Shack),コロシアム(Colosseum),ディープ・パープル(Deep Purple),イースト・オブ・エデン(East Of Eden),プロコルハルム(Procol Harum),ソフト・マシーン(Soft Machine),T・レックス(T. Rex),キンクス(The Kinks),ナイス(The Nice),イエス(Yes) 他,英国のトップ・グループが出演しパフォーマンスを行っています.
本商品は 『 Progressive Pop Festival 1970 』 の 初日(4月3日)に出演した イエス(Yes)のパフォーマンスのオーディエンス録音を収録し,Virtuosoレーベルから 2012年にリリースされた 『 Progressive Pop Festival 1970 (Virtuoso 141) 』 で,店頭で見付けて購入したもの.
既発ではメーカー情報にあるように Highlandレーベルから 1999年に 『 Every Little Thing (HL419) 』 としてリリースされているようですが,本商品はアップグレード盤に当たり,既発よりも若世代のテープを使用してのトランスファーのようです.
イエス(Yes)は,このフェスティヴァルの約1ヵ月前 (#) に,オーケストラと共演した 2nd アルバム 『 Time And A Word (時間と言葉) 』(7月リリース(#)) の録音を終了しており,この時の30分のパフォーマンスのセット・リストも,全て 2nd アルバム収録曲となっています.
(#) : 1969年12月~2月録音,1970年7月リリース説と,1969年11月~1月録音,1970年6月リリース説あり
音像も割と近く,各パートの出音のバランスも良い,高音質のオーディエンス録音と言えまづ.オーディエンス・ノイズも殆ど無く,オーディエンスの拍手自体が少し距離感があるようにも感じるので,関係者席等で収録されたものかも知れません.
確かに曲中を切り取れば,サウンドボード録音と言われても判らないかも.
メーカー情報では
『ディープ・パープル、プロコル・ハルム、ソフト・マシーン、ティラノザウルス・レックスら錚々たるバンドが参加した1970年4月ドイツはケルンで開催された「プログレッシヴ・ポップ・フェスティバル」より、イエスのステージを、聴いた誰もが超高音質サウンドボード音源と疑わないであろう、怒涛の極上サウンドで収録。
近年、いきなり登場した70年4月3日のライブの超高音質マスター・クオリティ・ヴァージョン。過去にもHLレーベルから「Every Little Thing」というタイトルでリリースされていましたが、その音質たるや3ランクはアップ。「PAの真ん前にマイクを設置して録音した」という音源説明がありますが、たしかにそうでもしなければ、こんな奇跡のサウンドは収録不可能でしょう。イエス初期のライブで、これを上回る魅力・内容を持った音源はないと断言できます。正直、これならば、オフィシャル・ブートレッグ盤としてリリースしても全く問題ないレベルです。誰が何と言おうと、今年を代表するイエス・ライブ盤。若きジョンの透明感溢れるストレートなボーカル、ジャージーかつスペーシーな演奏が上手くバンドにマッチしているピーター・バンクスの卓越したギタープレイ、鋭くも的確なオルガンさばきを聴かせるトニー・ケイ、その3人のパフォーマンスもそれぞれが非常に
魅力的なのですが、何と言っても凄いのは22歳のクリス・スクワイアと20歳のビル・ブラッフォードの放つ、若き2人の強烈なリズムワーク。この音源、幸いなことに、この2人のドラム&ベースが異様にクリアーに録音されているのです。
曲ごとに解説すると・・・
1. No Opportunity Necessary No Experience Needed
20歳のブラッフォード!躍動感溢れるハイ・テンションなドラミングが全編に亘り冴えわたっている。詰め込めるだけ詰め込むスネアの連打が圧巻。フル・ストロークの4符打ちが格好良すぎ。勢い余ってハイハットとスネアのコンビネーションが縺れる場面も!とにかく若さ溢れる疾走感抜群のドラミングは鳥肌もの!!
2. Then
イントロでのパラディドルを駆使した突っ込み気味のスリリングなスネア・ロールにノック・アウト間違い無し!中盤でのクリス・スクワイア、トニー・ケイ、ブラッフォードのインター・プレイが秀逸。(冒頭50秒目、テクニカルトラブルでドラムだけになるところも面白い!!この部分はブラッフォード・ファン必聴!)
3. Every Little Thing
ピーター・バンクスとブラッフォードが弾きまくる本編に入るまでの激しいインプロが最高!!とにかく一拍半、4譜打ち、様々なリズムを織り交ぜて構成されたアレンジは見事の一言。要所々のブレイク(キメ)も効果的
4. Astral Traveller
シンコペーションを多用したパーカッシブなリズム構成が見事!楽曲を引き立てている
5. Everydays
中盤からのスリリングな展開が素晴らしい。特に奔放なオブリガートで攻撃するクリス・スクワイアと、キレまくりのブラッフォードのプレイは必聴!!
曲間にカットが入る箇所もありますが、楽曲のカットは無し。本盤は、ディスク前半に「マスター・テープ・エディション」を、後半にはその「リマスター・エディション」を収録しています。
こちらはより深みのあるスケール感が楽しめる完成度の高いヴァージョンを収録。ここまで優れた音源2ヴァージョンは、コレクターならばどちらもゲットしておきたいところ。
ファン必携の超高音質1970年ケルン「プログレ・フェス」音源が待望のプレスCDで登場です。マスト&サプライズ!!!
★beatleg誌 vol.149(2012年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
ジョン・アンダーソン、ピーター・バンクス、トニー・ケイ、クリス・スクワイア、ビル・ブラッフォードのオリジナル・メンバーによるイエスの高音質音源が登場した。
1970年4月3日にケルンで行われた“Progressive Pop Festival”に出演した時の模様をオーディエンス録音したものであるが、元になっているファイルに添付されているテキスト・インフォメーションには「with unknown microphones placed on stage」と録音環境が記されていることからも分かるように、バンドが目の前で演奏しているかのような生々しさは驚きものである。
Highlandより1999年にリリースされた『Every Little Thing (HL419)』にてブートレッグでも日の目を見ていた公演ではあるが、それとの音質差はあまりにも著しいことは言うまでもないだろう。録音バランスによる影響もあるかもしれないが、特にクリス・スクワイアとビル・ブラッフォードによるリズム隊のグルーヴが凄まじく、この演奏には緻密さよりも勢いの方に耳が傾いてしまう感じである。
既にクリス・スクワイアとビル・ブラッフォードの力量がピーター・バンクスとトニー・ケイのそれを遥かに上回っていたということかもしれないが、それほど時を要せずしてスティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンを迎え入れるということが、バンドにとってどれだけ必然的であったのかを端的に記録したライヴ音源として捕らえても良いのかもしれない。というか、それを感じ取ることにこそ、この音源を聴く意義があるのではないだろうか。
「Master Tape Edition」と「Remastered Edition」の2ヴァージョンが収録されているが、後者はリマスタリングにてより強弱がはっきりした感じに仕上がっている。内容の素晴らしさを反映してプレス盤によるリリースである。
初回盤にはセカンド・アルバム『Time And A Word』の別ミックスを収録したCD-Rが付いていて、これも合わせて聴き物だ。』
Progressive Pop Festival 1970 (Virtuoso 141)
Live At Sporthalle,Koln,Germany 03rd April 1970
[Master Tape Edition]
01. No Opportunity Necessary No Experience Needed
02. Then
03. Every Little Thing
04. Astral Traveller
05. Everydays
[Remastered Edition]
06. No Opportunity Necessary No Experience Needed
07. Then
08. Every Little Thing
09. Astral Traveller
10. Everydays
TOTAL TIME (53:33)
Jon Anderson : Vocal
Peter Banks : Guitar, Vocal
Chris Squire : Bass, Vocal
Tony Kaye : Organ
Bill Bruford : Drums, Percussion
[Master Tape Edition]
Then
[Remastered Edition]
Then
Astral Traveller
本商品の初回納品分には,2010年前後に登場し,ファンを驚愕させた,2nd アルバム 『 Time And A Word (時間と言葉) 』 のスタジオ・アウトテイクを 16トラック,超高音質ステレオ・ライン録音で約78分間収録した 『 Time And A Word Demo & Outtakes (Bonus CDR) 』 が,ボーナス・アイテムとして付属しています.
私的に昨年購入したのですが,未だ付属していたので,そんなに売れてはいないのでしょうか(笑)
メーカー情報では
『セカンドアルバム「Time And A Word」のスタジオ・アウトテイクを16トラック、78分超高音質ステレオ・ライン録音で収録。
元々のアルバムが、かなりロウで生々しいサウンドバランスなのですが、それらの音パーツがよりリアルかつダイレクトな音の感触でミックスされています。
前回の「Close To The Edge Demos & Outtakes」同様に、マルチトラックスを使用した、ディフミックス集と思われます。故にヘッドホンで公式版と聴き比べれば一発で変わりますが、音のバランスや構成がファイナルとは全く違う(音色までもが)ので、非常に新鮮な感覚で「Another Side Of Time And A Word」に触れることができます。
Sweet Dreamsは通常公式版より30秒長いヴァージョンで、2分目の所で公式版は左チャネルが荒めのエフェクトでダ、ダ、ダと断続音のような音像になるのが、本テイクでは全く無く、ギターソロの後、2分20秒でボーカルパートに戻る部分も、延々とギターを中心としたインストパートが展開されます。(これはドイツの1970年初版に収録され2003年の公式リマスター版でボーナストラックで使用されたテイクに似ています。)
一曲目に収録されているNo Opportunity Necessary, No Experience Needed #1はオルガンのミックスが小さめで、2分30秒のワウを効かせたギターソロ等も公式よりも大きめでダイレクトなサウンドで収録されています。全体の音のバランスもファイナルとはかなり違うので興味深い音像で聴き切ることができます。
ごつごつしたサウンドで収録されたAstral Traveller等のハンドメイドな感触は迫力満点。公式でも聴ける変なエフェクトをかましたボーカルは、ここで聴ける「素」テイクでもそのままです。バンクスの特異なソロプレイは圧巻です。
Time And A Word #3はエディットヴァージョンで歌の2番を省略して、いきなりサビにいきます。ラストのThe Prophetなどは楽音がむき出しのようなよりダイレクトなサウンドで収録されており、ボーカルにもオフィシャルほどコーラス処理が強くかかっていないのですが、変にムーディな作風の公式版より、これのほうが良いのではと感じる出来栄えです。粗削りな感触を感じさせながらも、同時に緻密に計算された刺激的なアンサンブルプレイをより生々しいテイストで楽しめる78分。
オーケストラを導入し、後のバンドサウンドの核となる、シンフォニックな方向性を明示した、バンドの歴史上も重要なセカンドアルバムの、ファン必聴ディフミックス集。』
Time And A Word Demo & Outtakes (Bonus CDR)
Collection Of Outtakes & Alternate / Rough Mixes
[STEREO SOUNDBOARD RECORDING]
01. No Opportunity Necessary, No Experience Needed #1
02. Then #1
03. Everydays #1
04. Sweet Dreams
05. Clear Days #1
06. Astral Traveller #1
07. Time And A Word #1
08. No Opportunity Necessary, No Experience Needed #2
09. Then #2
10. Everydays #2
11. Dear Father
12. Clear Days #2
13. Astral Traveller #2
14. Time And A Word #2
15. Time And A Word #3
16. The Prophet
Jon Anderson : Vocal, Percussion
Peter Banks : Guitars, Vocal
Chris Squire : Bass, Vocal
Tony Kaye : Piano, Organ
Bill Bruford : Drums, Percussion
David Foster : Acoustic Guitars On "Time And A Word"
Time And A Word #1
Astral Traveller #2
[参考]
Every Little Thing (HL419)
#2020-11-28 #再入荷 #2012
この 『 Progressive Pop Festival 1970 』 には,アーサー・ブラウン(Arthur Brown), バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト(Barclay James Harvest),チキン・シャック(Chicken Shack),コロシアム(Colosseum),ディープ・パープル(Deep Purple),イースト・オブ・エデン(East Of Eden),プロコルハルム(Procol Harum),ソフト・マシーン(Soft Machine),T・レックス(T. Rex),キンクス(The Kinks),ナイス(The Nice),イエス(Yes) 他,英国のトップ・グループが出演しパフォーマンスを行っています.
本商品は 『 Progressive Pop Festival 1970 』 の 初日(4月3日)に出演した イエス(Yes)のパフォーマンスのオーディエンス録音を収録し,Virtuosoレーベルから 2012年にリリースされた 『 Progressive Pop Festival 1970 (Virtuoso 141) 』 で,店頭で見付けて購入したもの.
既発ではメーカー情報にあるように Highlandレーベルから 1999年に 『 Every Little Thing (HL419) 』 としてリリースされているようですが,本商品はアップグレード盤に当たり,既発よりも若世代のテープを使用してのトランスファーのようです.
イエス(Yes)は,このフェスティヴァルの約1ヵ月前 (#) に,オーケストラと共演した 2nd アルバム 『 Time And A Word (時間と言葉) 』(7月リリース(#)) の録音を終了しており,この時の30分のパフォーマンスのセット・リストも,全て 2nd アルバム収録曲となっています.
(#) : 1969年12月~2月録音,1970年7月リリース説と,1969年11月~1月録音,1970年6月リリース説あり
音像も割と近く,各パートの出音のバランスも良い,高音質のオーディエンス録音と言えまづ.オーディエンス・ノイズも殆ど無く,オーディエンスの拍手自体が少し距離感があるようにも感じるので,関係者席等で収録されたものかも知れません.
確かに曲中を切り取れば,サウンドボード録音と言われても判らないかも.
メーカー情報では
『ディープ・パープル、プロコル・ハルム、ソフト・マシーン、ティラノザウルス・レックスら錚々たるバンドが参加した1970年4月ドイツはケルンで開催された「プログレッシヴ・ポップ・フェスティバル」より、イエスのステージを、聴いた誰もが超高音質サウンドボード音源と疑わないであろう、怒涛の極上サウンドで収録。
近年、いきなり登場した70年4月3日のライブの超高音質マスター・クオリティ・ヴァージョン。過去にもHLレーベルから「Every Little Thing」というタイトルでリリースされていましたが、その音質たるや3ランクはアップ。「PAの真ん前にマイクを設置して録音した」という音源説明がありますが、たしかにそうでもしなければ、こんな奇跡のサウンドは収録不可能でしょう。イエス初期のライブで、これを上回る魅力・内容を持った音源はないと断言できます。正直、これならば、オフィシャル・ブートレッグ盤としてリリースしても全く問題ないレベルです。誰が何と言おうと、今年を代表するイエス・ライブ盤。若きジョンの透明感溢れるストレートなボーカル、ジャージーかつスペーシーな演奏が上手くバンドにマッチしているピーター・バンクスの卓越したギタープレイ、鋭くも的確なオルガンさばきを聴かせるトニー・ケイ、その3人のパフォーマンスもそれぞれが非常に
魅力的なのですが、何と言っても凄いのは22歳のクリス・スクワイアと20歳のビル・ブラッフォードの放つ、若き2人の強烈なリズムワーク。この音源、幸いなことに、この2人のドラム&ベースが異様にクリアーに録音されているのです。
曲ごとに解説すると・・・
1. No Opportunity Necessary No Experience Needed
20歳のブラッフォード!躍動感溢れるハイ・テンションなドラミングが全編に亘り冴えわたっている。詰め込めるだけ詰め込むスネアの連打が圧巻。フル・ストロークの4符打ちが格好良すぎ。勢い余ってハイハットとスネアのコンビネーションが縺れる場面も!とにかく若さ溢れる疾走感抜群のドラミングは鳥肌もの!!
2. Then
イントロでのパラディドルを駆使した突っ込み気味のスリリングなスネア・ロールにノック・アウト間違い無し!中盤でのクリス・スクワイア、トニー・ケイ、ブラッフォードのインター・プレイが秀逸。(冒頭50秒目、テクニカルトラブルでドラムだけになるところも面白い!!この部分はブラッフォード・ファン必聴!)
3. Every Little Thing
ピーター・バンクスとブラッフォードが弾きまくる本編に入るまでの激しいインプロが最高!!とにかく一拍半、4譜打ち、様々なリズムを織り交ぜて構成されたアレンジは見事の一言。要所々のブレイク(キメ)も効果的
4. Astral Traveller
シンコペーションを多用したパーカッシブなリズム構成が見事!楽曲を引き立てている
5. Everydays
中盤からのスリリングな展開が素晴らしい。特に奔放なオブリガートで攻撃するクリス・スクワイアと、キレまくりのブラッフォードのプレイは必聴!!
曲間にカットが入る箇所もありますが、楽曲のカットは無し。本盤は、ディスク前半に「マスター・テープ・エディション」を、後半にはその「リマスター・エディション」を収録しています。
こちらはより深みのあるスケール感が楽しめる完成度の高いヴァージョンを収録。ここまで優れた音源2ヴァージョンは、コレクターならばどちらもゲットしておきたいところ。
ファン必携の超高音質1970年ケルン「プログレ・フェス」音源が待望のプレスCDで登場です。マスト&サプライズ!!!
★beatleg誌 vol.149(2012年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
ジョン・アンダーソン、ピーター・バンクス、トニー・ケイ、クリス・スクワイア、ビル・ブラッフォードのオリジナル・メンバーによるイエスの高音質音源が登場した。
1970年4月3日にケルンで行われた“Progressive Pop Festival”に出演した時の模様をオーディエンス録音したものであるが、元になっているファイルに添付されているテキスト・インフォメーションには「with unknown microphones placed on stage」と録音環境が記されていることからも分かるように、バンドが目の前で演奏しているかのような生々しさは驚きものである。
Highlandより1999年にリリースされた『Every Little Thing (HL419)』にてブートレッグでも日の目を見ていた公演ではあるが、それとの音質差はあまりにも著しいことは言うまでもないだろう。録音バランスによる影響もあるかもしれないが、特にクリス・スクワイアとビル・ブラッフォードによるリズム隊のグルーヴが凄まじく、この演奏には緻密さよりも勢いの方に耳が傾いてしまう感じである。
既にクリス・スクワイアとビル・ブラッフォードの力量がピーター・バンクスとトニー・ケイのそれを遥かに上回っていたということかもしれないが、それほど時を要せずしてスティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンを迎え入れるということが、バンドにとってどれだけ必然的であったのかを端的に記録したライヴ音源として捕らえても良いのかもしれない。というか、それを感じ取ることにこそ、この音源を聴く意義があるのではないだろうか。
「Master Tape Edition」と「Remastered Edition」の2ヴァージョンが収録されているが、後者はリマスタリングにてより強弱がはっきりした感じに仕上がっている。内容の素晴らしさを反映してプレス盤によるリリースである。
初回盤にはセカンド・アルバム『Time And A Word』の別ミックスを収録したCD-Rが付いていて、これも合わせて聴き物だ。』
Progressive Pop Festival 1970 (Virtuoso 141)
Live At Sporthalle,Koln,Germany 03rd April 1970
[Master Tape Edition]
01. No Opportunity Necessary No Experience Needed
02. Then
03. Every Little Thing
04. Astral Traveller
05. Everydays
[Remastered Edition]
06. No Opportunity Necessary No Experience Needed
07. Then
08. Every Little Thing
09. Astral Traveller
10. Everydays
TOTAL TIME (53:33)
Jon Anderson : Vocal
Peter Banks : Guitar, Vocal
Chris Squire : Bass, Vocal
Tony Kaye : Organ
Bill Bruford : Drums, Percussion
[Master Tape Edition]
Then
[Remastered Edition]
Then
Astral Traveller
本商品の初回納品分には,2010年前後に登場し,ファンを驚愕させた,2nd アルバム 『 Time And A Word (時間と言葉) 』 のスタジオ・アウトテイクを 16トラック,超高音質ステレオ・ライン録音で約78分間収録した 『 Time And A Word Demo & Outtakes (Bonus CDR) 』 が,ボーナス・アイテムとして付属しています.
私的に昨年購入したのですが,未だ付属していたので,そんなに売れてはいないのでしょうか(笑)
メーカー情報では
『セカンドアルバム「Time And A Word」のスタジオ・アウトテイクを16トラック、78分超高音質ステレオ・ライン録音で収録。
元々のアルバムが、かなりロウで生々しいサウンドバランスなのですが、それらの音パーツがよりリアルかつダイレクトな音の感触でミックスされています。
前回の「Close To The Edge Demos & Outtakes」同様に、マルチトラックスを使用した、ディフミックス集と思われます。故にヘッドホンで公式版と聴き比べれば一発で変わりますが、音のバランスや構成がファイナルとは全く違う(音色までもが)ので、非常に新鮮な感覚で「Another Side Of Time And A Word」に触れることができます。
Sweet Dreamsは通常公式版より30秒長いヴァージョンで、2分目の所で公式版は左チャネルが荒めのエフェクトでダ、ダ、ダと断続音のような音像になるのが、本テイクでは全く無く、ギターソロの後、2分20秒でボーカルパートに戻る部分も、延々とギターを中心としたインストパートが展開されます。(これはドイツの1970年初版に収録され2003年の公式リマスター版でボーナストラックで使用されたテイクに似ています。)
一曲目に収録されているNo Opportunity Necessary, No Experience Needed #1はオルガンのミックスが小さめで、2分30秒のワウを効かせたギターソロ等も公式よりも大きめでダイレクトなサウンドで収録されています。全体の音のバランスもファイナルとはかなり違うので興味深い音像で聴き切ることができます。
ごつごつしたサウンドで収録されたAstral Traveller等のハンドメイドな感触は迫力満点。公式でも聴ける変なエフェクトをかましたボーカルは、ここで聴ける「素」テイクでもそのままです。バンクスの特異なソロプレイは圧巻です。
Time And A Word #3はエディットヴァージョンで歌の2番を省略して、いきなりサビにいきます。ラストのThe Prophetなどは楽音がむき出しのようなよりダイレクトなサウンドで収録されており、ボーカルにもオフィシャルほどコーラス処理が強くかかっていないのですが、変にムーディな作風の公式版より、これのほうが良いのではと感じる出来栄えです。粗削りな感触を感じさせながらも、同時に緻密に計算された刺激的なアンサンブルプレイをより生々しいテイストで楽しめる78分。
オーケストラを導入し、後のバンドサウンドの核となる、シンフォニックな方向性を明示した、バンドの歴史上も重要なセカンドアルバムの、ファン必聴ディフミックス集。』
Time And A Word Demo & Outtakes (Bonus CDR)
Collection Of Outtakes & Alternate / Rough Mixes
[STEREO SOUNDBOARD RECORDING]
01. No Opportunity Necessary, No Experience Needed #1
02. Then #1
03. Everydays #1
04. Sweet Dreams
05. Clear Days #1
06. Astral Traveller #1
07. Time And A Word #1
08. No Opportunity Necessary, No Experience Needed #2
09. Then #2
10. Everydays #2
11. Dear Father
12. Clear Days #2
13. Astral Traveller #2
14. Time And A Word #2
15. Time And A Word #3
16. The Prophet
Jon Anderson : Vocal, Percussion
Peter Banks : Guitars, Vocal
Chris Squire : Bass, Vocal
Tony Kaye : Piano, Organ
Bill Bruford : Drums, Percussion
David Foster : Acoustic Guitars On "Time And A Word"
Time And A Word #1
Astral Traveller #2
[参考]
Every Little Thing (HL419)
#2020-11-28 #再入荷 #2012