11月9日(土)は,市営地下鉄ブルーライン仲町台駅近くの Tommy's By The Park で行われた 『 Saturday Afternoon Jazz Live 』 へ.
 
 Tommy's By The Park は,2014年3月に大手企業を定年退職した 和田知行さんが2014年6月にオープンさせたジャズ喫茶で,1ヵ月~ 2ヵ月程度に 1回の頻度で 『 Saturday Afternoon Jazz Live 』 を開催しており,この日はピアノの 堀秀彰さん,ベースの 高瀬裕さんによるデュオ.

 16時30分開場,17時00分開演という早い時間設定もありがたいですね.
 以前,この店のマスターとライヴ会場でお会いした時に聴いたのですが,ベースの 高瀬裕さんは,お店の近くにお住まいのようです.

 

 既に開場時間前には10名前後の待ち行列があり,それに並び会場を待ちます.

 
 
 ほぼ定刻通りに開場.
 受付をし空いている席へ着席.
 
 丁度,ピアノの後ろの関係で演奏中の 堀秀彰さんは後ろ姿のみ(笑)
 
 開演時刻になり,マスターの和田さんが簡単なお二人の紹介をして 1st Set へ突入.
 因みに 高瀬裕さんは 「 隣町なので,ベースを持って自宅から歩いてきた 」 との紹介もありました.
 
 1st Set は,ミュージカル映画 『 Oklahoma! (オクラホマ!) 』 の劇中歌で "The Surrey With The Fringe On Top"("ザ・サレイ・ウィズ・ザ・フリンジ・オン・トップ"/"飾りのついた四輪馬車")がオープニングを飾り,堀秀彰さんが奥さんに贈ったオリジナル曲: "But She Likes Waltz"("バット・シー・ライクス・ワルツ")が演奏されます.
 "But She Likes Waltz" 演奏終了後に,この曲ができるまでの過程が語られました.奥さん的には,この曲より次に奥さんの為に作った ワルツが好みだったらしくこのタイトルが付いているとの事.
 

 少し古いスタンダード "Frankie And Johnny" に続いて,高瀬裕さんのオリジナルで "The Days with Dylan"("ザ・デイ・ウィズ・ディラン")
 タイトル中にある 「 Dylan 」 は,既に亡くなってしまった 高瀬裕さんの愛犬の名前なんだだそうで,近くの公園で良く遊ばせていたようです.

 MCではスタンダードについても話をしていましたが,
 当たり前と言えば当たり前ですが,映画音楽をジャズ・ミュージシャンが演奏し,曲が受け継がれて演奏していくことでスタンダードになったりもするんですねぇ.
 特に古い映画音楽がスタンダードとして演奏され続けているケースは多々あります.

 そしてディズニー映画 『 Snow White And The Seven Dwarfs (白雪姫) 』 の劇中歌で誰でもが知っているであろう "Someday My Prince Will Come"("サムデイ・マイ・プリンス・ウィルカム"/"いつか王子様が")を演奏し 1st Set を締め括りました.
 
 この "Someday My Prince Will Come" は,演奏前に MC でも言っていましたが ビル・エヴァンス(Bill Evans)がモントルー・ジャズ・フェスティヴァルで演奏(『 At The Montreux Jazz Festival 』に収録)したもののカヴァーで,3拍子と 4拍子が交互に現れる難度の高い演奏.

 暫しのブレイクを挟んでの 2nd Set は,季節柄 "Autumn Leaves"("オータム・リーブス"/"枯葉").
 この "Autumn Leaves" は,殆ど原形をとどめない程アレンジされており,中間部のピアノ・ソロも素晴らしい演奏でした.
 
 

 以降はこの時の MC でも言っていたように 最新アルバム 『 Christmas Time (クリスマス・タイム) 』 からの曲が演奏.
 ジューリー・スタイン(Jule Styne)作曲のクリスマス・スタンダード・ナンバー: "Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!"("レット・イット・スノー")
 この曲は私的にライヴでは余り聴いたことは無いのですが,確か映画 『 Die Hard (ダイ・ハード) 』 の最後の場面で流れる劇中歌.

 続けて伝統的なクリスマス・キャロルの一つ "The Coventry Carol"("ザ・コヴェントリー・キャロル")
 

 最後はクリスマスの定番曲 "Jingle Bells"("ジングル・ベル")で 2nd Setを締め括り,お客さんのアンコールを望む手拍子からそのままアンコールへ突入.
 アンコールも後半の流れから ロバート・ウェルズ(Robert Wells)/メル・トーメ(Mel Torme)作曲の "The Christmas Song"("ザ・クリスマス・ソング")を演奏.

 後半に演奏されたクリスマス・ソングは,何れも 11月20日リリースの最新アルバム 『 Christmas Time (クリスマス・タイム) 』 に収録されています.

 お二人の演奏を個々には聴いていたのですが,デュオでの演奏は今回が初めてでした.
 堀さんが 「 最も信頼を置くベーシスト 」,「 高校生のころジャズ・ピアノを演奏し出し,ライヴ・ハウスで初めてセッションしたのが 高瀬裕さんだった 」 と MC で言っていましたが,,それ以来なので演奏歴もかなり長いこのデュオの演奏は素晴らしかったです.
 最新アルバム 『 Christmas Time (クリスマス・タイム) 』も先行ゲットできたし,間も無く 「 Plays Christmas Songs 」 ツアーが始まるようなので,そちらも楽しみです.
 このツアー会場として神奈川県では 12月6日(金)に 新子安しぇりる が唯一組み込まれてます.

 [Member]
  堀 秀彰 : Piano
  高瀬 裕 : Bass

 [Set List]
  1st Set
   1. The Surrey With The Fringe On Top
   2. But She Likes Waltz
   3. Frankie And Johnny
   4. The Days with Dylan
   5. Someday My Prince Will Come

  2nd Set
   1. Autumn Leaves
   2. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
   3. Wonderful Christmastime
   4. The Coventry Carol
   5. Jingle Bells
     [Encore]
   6. The Christmas Song


[参考]

Christmas Time
クリスマス・タイム



Sky
スカイ



Traveler
トラベラー



At Montreux Jazz Festival by Bill Evans




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