1966年12月12日~14日の 3日間でロスアンゼルスにて録音,翌1967年8月に Mainstream Recordsレーベルからリリースされたバンド名義のタイトル 『 Big Brother & The Holding Company (ファースト・レコーディング) 』 が ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の実質的なファースト・アルバムですが,今回商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場した 『 KQED TV 1967 : Japanese Broadcast (Gift DVDR) 』 の映像は,米国KQED TV の 30分番組 「 Come Up The Years 」 用に収録され,日本の放送局が放送したヴァージョンを収録したものです.
 因みに 収録日は 1967年4月25日とありますので,何と 1st アルバム 『 Big Brother & The Holding Company (ファースト・レコーディング) 』 がリリースされる 4ヵ月前,モンタレー・ポップ・フェスティバル(Monterey Pop Festival)の 2ヵ月前なのですが,TV番組に特集されるという事は,この時点でかなりの知名度があったという事なのでしょうか.

 メーカー情報では
 『BIG BROTHER & THE HOLDING COMPANYのシンガーとしてシーンに飛び出した1967年のジャニス・ジョップリン。そんな初期の極上プロショットをフィーチュアしたテレビ特番がギフト・リリース決定です。
 そんな本作に収められているのは米国KQED TV製作の番組“COME UP THE YEARS”。その日本放送バージョンです。この映像は灼熱のスタジオ・ライヴとインタビューを組み合わせた30分番組。収録されたのは「1967年4月25日サンフランシスコ」でのこと。当時はデビュー作『BIG BROTHER & THE HOLDING COMPANY』は完成していたものの、まだリリース前。
 それどころかジャニスが注目を集めた“モントレー・ポップ・フェスティバル”の約2ヶ月前であり、まさに黎明期の刹那をマルチカメラ・プロショットで見られるのです。
 この映像自体は定番のひとつでもありますが、本作のクオリティは格別。
 近年になって某放送協会の番組“黄金の洋楽ライブ”で放映されたバージョンであり、デジタル放送ならではの劣化ナシの映像はまさにマスター・クオリティ。モノクロながら完全オフィシャル級の映像美で楽しめる。そのクオリティに加え、もう1つ嬉しいのが日本語字幕。この番組は6曲のスタジオ・ライヴの合間にメンバーのインタビューもフィーチュア。バンド名の由来や音楽への想い、親世代との葛藤を繰り返す当時の世相を語っており、その内容がビビッドに伝わるのです。
 主に話すのはピーター・アルヴィンですが、その合間合間にジャニスも言葉を挟む。「みんな(ビッグブラザーが)誰かって聞くのよ。答えたくない」とウンザリしたり、「フォーク歌手でブルースを歌ってたの。ほとんどがカントリーブルースだった。昔はボーリング場でウェイトレスもやってたわ」と経歴を話したり。決して言葉数が多くはないものの、その一言一言は実にジャニスらしく「夢中になれる音楽って感じるし、楽しいの。それがすべてだわ。いろんな事を肌で感じて夢中になるのよ」「子供たちも表現したいのよ」と感性だけを愛していた生き様が透けるのです。
 そして、その言葉が繋ぐのは想いの丈が溢れ出る熱いスタジオ・ライヴ。彼らのライヴと言えば1968年の物がメインですが、本作はグッと初期。
 「Coo Coo」ではジャニスだけでなくジェイムズもマイクに向かい、「Blow My Mind」ではピーターとワイルドに歌う。
 さらにはペールギュントの「山の魔王の宮殿にて」をサイケデリックにカバーする。もちろん、そうは言っても主役はやはりジャニス。彼女が歌い出すだけで一気に空気が変わり、凡百のサイケデリック・ロックとはまったく違う世界に染め変わる。
 デビュー作の「Down On Me」「Light Is Faster Than Sound」も披露しますが、やはり圧巻なのはビッグ・ママ・ソーントンの「Ball And Chain」。その歌声はどこまでも芳醇かつディープで、24歳の魂が震える咆哮が轟く。本作の約2ヶ月後に“モントレー・ポップ・フェスティバル”で伝説を築くことになるナンバーですが、本作でも劣らぬ情念の歌声をたっぷりと聴かせてくれるのです。

 27歳で世を去った不世出のジャニス・ジョップリン。彼女が今まさに羽ばたかんとしていた1967年の姿を目撃できるプロショットです。後の女声シンガーに……いえ、すべてのシンガーに影響を与え、「ロック」の感情表現を別次元に引き上げてしまったジャニスの歌声。そして、あどけなさの残るその表情。どうぞ、マルチカメラ・プロショットでじっくりとご堪能ください。』

KQED TV 1967 : Japanese Broadcast (Gift DVDR)
 
 US TV "Come Up The Years"
 Live Filmed At KQED TV, The PBS Station,San Francisco,CA,USA 25th April 1967
 PRO-SHOT B&W NTSC Approx.31min.
 

   1. Down On Me
   2. Interview (Part 1)
   3. Cuckoo
   4. Interview (Part 2)
   5. In the Hall of the Mountain King
   6. Interview (Part 3)
   7. Blow My Mind
   8. Interview (Part 4)
   9. Ball And Chain
   10. Interview (Part 5)
   11. Light Is Faster Than Sound
   12. Interview (Part 6)
   TOTAL TIME (30:36)

 Janis Joplin : Vocal
 Sam Andrew : Guitar,Vocal
 James Gurley : Guitar,Vocal
 Peter Albin : Bass
 Dave Getz : Drums

 収録されている映像の一部
  [VTS_01_2]
 

[参考]



















 
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#2019-07-30