ピンク・フロイドは，アルバム 『 Animals (アニマルズ) 』 のリリースに合わせて，リリース日に当たる 1977年1月23日ドイツはドルトムントのウェストファーレンハレ公演を皮切りに，1977年のツアーを開始し，3月1日ミュンヘンでのオリンピアハレ公演まで，ドイツ，スイス，オランダ，ベルギー，フランスを回る欧州ツアーを行い，その後，イギリス国内，北米ツアーを行ないます．
このツアーは，「 In The Flesh Tour 」 と呼ばれ，第一部では，アルバム 『 Animals (アニマルズ) 』 の全曲が，また第二部では，前アルバム 『 Wish You Were Here (炎 ~あなたがここにいてほしい~) 』 の全曲が演奏され，アンコールとして 『 The Dark Side Of The Moon (狂気) 』 収録の "Money" か，"Us And Them" が演奏される，バンドにとって大規模なツアーでした．
本 CD は，3月15日英国ロンドンはウェンブリーのエンパイヤ・プール公演を皮切りに，3月31日スタッフォードのスタフォードシャー・カウンティー・ショーグラウンドのニュー・ビンディー・ホール公演まで行われた英国ツアーから，公演初日に当たる 3月15日のエンパイヤ・プール公演をオーディエンス録音にて収録した 『 Wembley 1977 March 15 Master (LEM 007) 』 で，2010年に20枚のみ限定リリースされたものの価格変更＆再発売盤です．
既発では，アナログ時代にリアルタイム（1970年代後半）でリリースされた 『 Giant Barn Dance (PF3077) 』，『 30KW P.A. (PF3077) 』，The Impossible Recordworksレーベルから 『 Knobs (IMP 2-15) 』，
Toasted Recordsレーベル／Beacon Island Records レーベルから 『 Knobs (2S 907) 』，1990年代に入りCD時代にも Microphone Records レーベルから『 Knobs (MPH 016/2) 』 がありますが，音質的な問題なのか，エア・ポケット的に現在でも多くのタイトルがリリースされている訳ではありません．
若干距離があり，篭った感のある音質であり，売れるか否か判らなかったのでしょうか．2010年当時20枚限定でしかリリースされなかったのも頷けます．
このツアーが始まった初期の欧州ツアーや，英国ツアーは，バンド的に余裕がありますし，また観客的にもじっくり聴いているので，北米ツアー時のように爆竹を鳴らしたり，騒然としておらず，この日もバンドは気持ち良く，素晴らしい演奏を展開しており，一部のマニア間で名演と称されているのも判ります．
この英国ツアーは，3月15日～19日がウェンブリーのエンパイヤ・プール，3月28日～31日がスタフォードシャー・カウンティー・ショーグラウンドのニュー・ビンディー・ホールと，公演地としては 2箇所のみで行われているのも非常に興味深いですね．
メーカー情報では
『「In The Flesh」ツアー初日、「アニマルズ」に伴うロンドン・ウェンブリー5日連続公演の初日、3月15日のライブを極上レベルの高音質オーディエンス録音で完全収録。
過去よりアナログブート盤「The Knobs」でお馴染みのライブですが、「The Knobs」およびその盤起こしCDはSheepのイントロでカットがあり、その部分を別公演で補っていたり、 Have A CigarからWish You Were Hereへの繋ぎのSEがカットされていたりしましたが、本盤は全てノンカットで収録されています。
同日最高音質テイクと評されている「WEMBLEY 1977 MARCH 15 MASTER」（マスターカセットテープ・コピーと専門サイトにも記述あり）をピッチ調整及び適度にリマスター。
「The Knobs」より明らかに高音質で収録されており、冒頭のSheepの音の良さに聴き手は大いに驚くことでしょう。
Shine On You Crazy Diamondのイントロのギターソロやアコースティックパートなどは特に音が良いのですが、ベースがやや割れ気味という欠点も確認されます。
しかし、音の鮮度の良さもあり、ヘヴィなパートでも聞き苦しいと言ったことは全くなく、ライブ録音慣れしている人なら迷わずＡランクを付けるだろうと思われる非常にクオリティの高い音源です。
この日の Pigs は冒頭、歌詞をBig manと歌うところをいきなり3番の「Hey You!」からスタートしています。またちょうど12分目ではお馴染みの公演回数を指すロジャーの「Twenty-One!!」の絶叫も聴けます。
ディープなマニア間では、「ツアー中、最高の名演」と評されている歴史的なライブであり、既にヨーロッパ・ツアーをこなしているだけあり、バンドもドライブのかかった鋭く整理された演奏を聴かせており、各所で「これは凄い」と唸る名演の数々を聴くことができます。
マニア間でも指摘されている通り、この日のロジャーは終始、相当な興奮状態にあるらしく、活き活きとしたパフォーマンスを披露しています。対するギルモアのボーカルもこの日のギタープレイ同様に、非常に伸びやかでコントロールが効いており、好調ぶりが伺われます。
Wish You Were Hereのロジャーのボーカルのハモリも一風変わっていて興味深いパフォーマンスが聴けます。音の良さもあるのですが、とにかくShine On You Crazy Diamondの冒頭のギターソロが見事で全てのファンは必聴です。更に後半のPart 6-9もギルモアとホワイトの絡みが圧巻で、これまた信じられない位に見事な演奏に触れることができます。
アンコールMoneyも9分に及ぶ熱演で、中盤の緩急を効かせた創造性に満ちたキレの良いギターソロは聴きごたえ満点です。
専門誌のバックナンバーにも「1977年欧州ツアー前半における最高の名演」と記されているとおりのパフォーマンスを過去最高のマスター・サウンドで堪能できる決定版。
好評LEMから初のクラシックフロイド・タイトルが登場です。
★2010年に20セット限定でリリースされた高品質タイトルが 8年ぶりに再リリース決定です。』
Wembley 1977 March 15 Master (LEM 007)
Live At Wembley Empire Pool,Middlesex,London,UK 15th March 1977
Disc 1
1. Sheep
2. Pigs On The Wing (Part 1)
3. Dogs
4. Pigs On The Wing (Part 2)
5. Pigs (3 Different Ones)
Disc 2
1. Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar
4. Wish You Were Here
5. Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)
6. Money
Welcome To The Machine
Dogs
[参考]
Giant Barn Dance (PF3077)
30KW P.A. (PF3077)
Knobs (IMP 2-15)
Knobs (2S 907)
Knobs (MPH 016/2)
European Tour Dates
January
23 Westfalenhalle,Dortmund,Germany
24 Westfalenhalle,Dortmund,Germany
26 Festhalle,Frankfurt,Germany
27 Festhalle,Frankfurt,Germany
29 Deutschlandhalle,Berlin,Germany
30 Deutschlandhalle,Berlin,Germany
February
01 Stadthalle,Vienna,Austria
03 Hallenstadion,Zurich,Switzerland
04 Hallenstadion,Zurich,Switzerland
17 Sportpaleis Ahoy,Rotterdam,The Netherlands
18 Sportpaleis Ahoy,Rotterdam,The Netherlands
19 Sportpaleis Ahoy,Rotterdam,The Netherlands
20 Sportpaleis,Antwerp,Belgium
22 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
23 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
24 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
25 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
27 Olympiahalle,Munich,Germany
28 Olympiahalle,Munich,Germany
March
01 Olympiahalle,Munich,Germany
UK Tour Dates
15 Empire Pool,Wembley,London,UK
16 Empire Pool,Wembley,London,UK
17 Empire Pool,Wembley,London,UK
18 Empire Pool,Wembley,London,UK
19 Empire Pool,Wembley,London,UK
20 Empire Pool,Wembley,London,UK
⇒ [Rescheduled To 15 March]
28 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
29 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
30 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
31 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
North American Tour
April
22 Miami Baseball Stadium,Miami,FL,USA
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[関連記事]
「Frankfurt 1977 2nd Night (Sigma 176)」
「Antwerp 1977 (Gift CDR)」
「3rd Night In Stafford (Gift CDR) 」
「Berlin 1977 （Windmill 028)」
「Animals Aux Abattoirs (Sigma 98)」
「Definitive & Longest：Paris 1977」
「Stafford 1977 (Sigma 91)」
「Definitive Paris Final (Sigma 76)」
「European Animals (HLP-075)」
「Zurich 1977 (Sirene-271)
このツアーは，「 In The Flesh Tour 」 と呼ばれ，第一部では，アルバム 『 Animals (アニマルズ) 』 の全曲が，また第二部では，前アルバム 『 Wish You Were Here (炎 ~あなたがここにいてほしい~) 』 の全曲が演奏され，アンコールとして 『 The Dark Side Of The Moon (狂気) 』 収録の "Money" か，"Us And Them" が演奏される，バンドにとって大規模なツアーでした．
本 CD は，3月15日英国ロンドンはウェンブリーのエンパイヤ・プール公演を皮切りに，3月31日スタッフォードのスタフォードシャー・カウンティー・ショーグラウンドのニュー・ビンディー・ホール公演まで行われた英国ツアーから，公演初日に当たる 3月15日のエンパイヤ・プール公演をオーディエンス録音にて収録した 『 Wembley 1977 March 15 Master (LEM 007) 』 で，2010年に20枚のみ限定リリースされたものの価格変更＆再発売盤です．
既発では，アナログ時代にリアルタイム（1970年代後半）でリリースされた 『 Giant Barn Dance (PF3077) 』，『 30KW P.A. (PF3077) 』，The Impossible Recordworksレーベルから 『 Knobs (IMP 2-15) 』，
Toasted Recordsレーベル／Beacon Island Records レーベルから 『 Knobs (2S 907) 』，1990年代に入りCD時代にも Microphone Records レーベルから『 Knobs (MPH 016/2) 』 がありますが，音質的な問題なのか，エア・ポケット的に現在でも多くのタイトルがリリースされている訳ではありません．
若干距離があり，篭った感のある音質であり，売れるか否か判らなかったのでしょうか．2010年当時20枚限定でしかリリースされなかったのも頷けます．
このツアーが始まった初期の欧州ツアーや，英国ツアーは，バンド的に余裕がありますし，また観客的にもじっくり聴いているので，北米ツアー時のように爆竹を鳴らしたり，騒然としておらず，この日もバンドは気持ち良く，素晴らしい演奏を展開しており，一部のマニア間で名演と称されているのも判ります．
この英国ツアーは，3月15日～19日がウェンブリーのエンパイヤ・プール，3月28日～31日がスタフォードシャー・カウンティー・ショーグラウンドのニュー・ビンディー・ホールと，公演地としては 2箇所のみで行われているのも非常に興味深いですね．
メーカー情報では
『「In The Flesh」ツアー初日、「アニマルズ」に伴うロンドン・ウェンブリー5日連続公演の初日、3月15日のライブを極上レベルの高音質オーディエンス録音で完全収録。
過去よりアナログブート盤「The Knobs」でお馴染みのライブですが、「The Knobs」およびその盤起こしCDはSheepのイントロでカットがあり、その部分を別公演で補っていたり、 Have A CigarからWish You Were Hereへの繋ぎのSEがカットされていたりしましたが、本盤は全てノンカットで収録されています。
同日最高音質テイクと評されている「WEMBLEY 1977 MARCH 15 MASTER」（マスターカセットテープ・コピーと専門サイトにも記述あり）をピッチ調整及び適度にリマスター。
「The Knobs」より明らかに高音質で収録されており、冒頭のSheepの音の良さに聴き手は大いに驚くことでしょう。
Shine On You Crazy Diamondのイントロのギターソロやアコースティックパートなどは特に音が良いのですが、ベースがやや割れ気味という欠点も確認されます。
しかし、音の鮮度の良さもあり、ヘヴィなパートでも聞き苦しいと言ったことは全くなく、ライブ録音慣れしている人なら迷わずＡランクを付けるだろうと思われる非常にクオリティの高い音源です。
この日の Pigs は冒頭、歌詞をBig manと歌うところをいきなり3番の「Hey You!」からスタートしています。またちょうど12分目ではお馴染みの公演回数を指すロジャーの「Twenty-One!!」の絶叫も聴けます。
ディープなマニア間では、「ツアー中、最高の名演」と評されている歴史的なライブであり、既にヨーロッパ・ツアーをこなしているだけあり、バンドもドライブのかかった鋭く整理された演奏を聴かせており、各所で「これは凄い」と唸る名演の数々を聴くことができます。
マニア間でも指摘されている通り、この日のロジャーは終始、相当な興奮状態にあるらしく、活き活きとしたパフォーマンスを披露しています。対するギルモアのボーカルもこの日のギタープレイ同様に、非常に伸びやかでコントロールが効いており、好調ぶりが伺われます。
Wish You Were Hereのロジャーのボーカルのハモリも一風変わっていて興味深いパフォーマンスが聴けます。音の良さもあるのですが、とにかくShine On You Crazy Diamondの冒頭のギターソロが見事で全てのファンは必聴です。更に後半のPart 6-9もギルモアとホワイトの絡みが圧巻で、これまた信じられない位に見事な演奏に触れることができます。
アンコールMoneyも9分に及ぶ熱演で、中盤の緩急を効かせた創造性に満ちたキレの良いギターソロは聴きごたえ満点です。
専門誌のバックナンバーにも「1977年欧州ツアー前半における最高の名演」と記されているとおりのパフォーマンスを過去最高のマスター・サウンドで堪能できる決定版。
好評LEMから初のクラシックフロイド・タイトルが登場です。
★2010年に20セット限定でリリースされた高品質タイトルが 8年ぶりに再リリース決定です。』
Wembley 1977 March 15 Master (LEM 007)
Live At Wembley Empire Pool,Middlesex,London,UK 15th March 1977
Disc 1
1. Sheep
2. Pigs On The Wing (Part 1)
3. Dogs
4. Pigs On The Wing (Part 2)
5. Pigs (3 Different Ones)
Disc 2
1. Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar
4. Wish You Were Here
5. Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)
6. Money
Welcome To The Machine
Dogs
[参考]
Giant Barn Dance (PF3077)
30KW P.A. (PF3077)
Knobs (IMP 2-15)
Knobs (2S 907)
Knobs (MPH 016/2)
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European Tour Dates
January
23 Westfalenhalle,Dortmund,Germany
24 Westfalenhalle,Dortmund,Germany
26 Festhalle,Frankfurt,Germany
27 Festhalle,Frankfurt,Germany
29 Deutschlandhalle,Berlin,Germany
30 Deutschlandhalle,Berlin,Germany
February
01 Stadthalle,Vienna,Austria
03 Hallenstadion,Zurich,Switzerland
04 Hallenstadion,Zurich,Switzerland
17 Sportpaleis Ahoy,Rotterdam,The Netherlands
18 Sportpaleis Ahoy,Rotterdam,The Netherlands
19 Sportpaleis Ahoy,Rotterdam,The Netherlands
20 Sportpaleis,Antwerp,Belgium
22 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
23 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
24 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
25 Pavillion de Paris,Porte de Pantin,Paris,France
27 Olympiahalle,Munich,Germany
28 Olympiahalle,Munich,Germany
March
01 Olympiahalle,Munich,Germany
UK Tour Dates
15 Empire Pool,Wembley,London,UK
16 Empire Pool,Wembley,London,UK
17 Empire Pool,Wembley,London,UK
18 Empire Pool,Wembley,London,UK
19 Empire Pool,Wembley,London,UK
20 Empire Pool,Wembley,London,UK
⇒ [Rescheduled To 15 March]
28 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
29 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
30 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
31 New Bingley Hall,Staffordshire County Showground,Stafford,UK
North American Tour
April
22 Miami Baseball Stadium,Miami,FL,USA
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[関連記事]
「Frankfurt 1977 2nd Night (Sigma 176)」
「Antwerp 1977 (Gift CDR)」
「3rd Night In Stafford (Gift CDR) 」
「Berlin 1977 （Windmill 028)」
「Animals Aux Abattoirs (Sigma 98)」
「Definitive & Longest：Paris 1977」
「Stafford 1977 (Sigma 91)」
「Definitive Paris Final (Sigma 76)」
「European Animals (HLP-075)」
「Zurich 1977 (Sirene-271)