1976年12月の初来日での模様を収録した,オフィシャル・ライブ・アルバム 『 On Stage (レインボー・オン・ステージ) 』 を,1977年にリリースしたレインボーは,1977年9月25日スウェーデンはストックホルムのコンサートホール公演を皮切りに 「 On Stage Tour 」 と銘打ったアルバム・リリース・ツアーを開始し,1976年12月の初来日から,ほぼ一年後の1978年1月に,ツアーの一環として,2度目の来日を果たします.

 本映像は,再来日の約 4ヶ月前 「 On Stage Tour 」 初日に当たる1977年9月25日スウェーデンはストックホルムのコンサートホール公演と,6公演目に当たる10月1日デンマークはコペンハーゲンのファルコナー・シアター公演の映像を 8mmで収録した 『 Europe Tour 1977 : 8mm (Gift DVDR) 』 で,LIGHTHOUSE で商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムです.

 8mm映像と言う事で,音は後からダビング・シンクロさせているのですが,ストックホルムのコンサートホール公演(9月25日)の ” Man On The Silver Mountain”,”16th Century Greensleeves #1” は,別公演の音源を使用している関係もあるのか,映像と音のシンクロは今一です.方や ”16th Century Greensleeves #2” と,コペンハーゲンのファルコナー・シアター公演(10月1日)は,同日のオーディエンス音源をシンクロさせており,映像と音が合っていますので,観ていて違和感は感じません.
 何れにしても,映像自体が殆ど残っていないツアーであり,26分間と言えども,貴重な映像なので発掘された事に感謝です.

 メーカー情報では
 『ボブ・デイズリー&デヴィッド・ストーンを迎えたロニー時代後期。
 その貴重なオーディエンス・ショットを集成した映像集がギフト・リリース決定です。

 猫も杓子もコンサート撮影する昨今ですが、そもそも客席撮影が一般化するのはビデオが普及する80年代になってから。それ以前の70年代には8ミリフィルムが定番で、数も極めて限られています。

 そんな中で“デイズリー/ストーン時代のRAINBOW”を捉えたオーディエンス映像は2つのみ。「1977年9月25日ストックホルム公演」と「1977年10月1日コペンハーゲン公演」です。
 本作は、その2つの8ミリフィルムから生まれた3種の映像をコンパイルした貴重映像集なのです。それでは、各映像を詳しくご紹介していきましょう。

 【1977年ストックホルム公演(+ミュンヘン公演SBD)】
 まず登場するのは「1977年9月25日ストックホルム公演」のフィルム。
 デイズリー/ストーンが加入した1発目のコンサートでもありました。近年になって発掘され、世界中のマニアが「こんな映像が実在したのか!」と震撼した衝撃映像です。
 ただし、発掘されたフィルムは音声なしのサイレント。この映像では大定番の「1977年10月20日ミュンヘン公演」のサウンドボード音声を被せられています。当時の8ミリは撮影時間が短く、数十秒から数分のものがほとんど。
 この映像ではミュンヘン公演の「Man On The Silver Mountain」「16th Century Greensleeves」に合わせて再構築されたライヴ・クリップ仕立てなのです。
 そうして甦ったライヴ映像は、いわゆる“オーディエンス・ショット”とは次元の違う素晴らしさ。とにかくリッチーを中心にしたメンバーのドアップ接写がたっぷりで、フィルムの経年劣化もまるで見られない。
 特に「Man On The Silver Mountain」は映像と音声のマッチングも素晴らしく、短い映像を組み合わせていることもあり、まるでマルチカメラのプロショットのような見応えなのです。

 【1977年ストックホルム公演(+当日AUDサウンド)】
 続いて登場するのは今回の目玉映像。上記と同じ「1977年ストックホルム」の8ミリ映像なのですが、最近になって公開されたファンメイド・バージョンの「16th Century Greensleeves」です。
 使用されている映像は同じものの、重ねられた音声が異なり、なんとストックホルム公演そのもののオーディエンス録音なのです。
 しかも、単に音声が当日なだけではありません。シンクロさせた編集が極めて巧みで、その完成度は上記のミュンヘンSBDバージョンを上回る。もちろん、8ミリはショウ全体から細切れ撮影されているので現場の正確な記録ではないのですが、その事実を忘れるほど見事な仕上がりになっている。
 「16th Century Greensleeves」1曲ではあるのの、その5分間に相当な手間と情熱が注ぎ込まれた傑作映像です。

 【1977年コペンハーゲン公演】
 最後は「1977年10月1日コペンハーゲン公演」の8ミリ映像。これは当時でも珍しい音声入りの8ミリでして、まさしく現場そのものを正確に記録したヴィンテージ・ショットです。
 ショウ全編から数十秒ずつ撮影された映像で、合計で13分強。ショウの名場面をハイライトで見ていく感覚です。そして、そのクオリティが素晴らしい。画質的にはストックホルム公演には及ばないものの、プロショットばりのドアップ接写は同じですし、何よりも現場音を伴ったリアリティは圧倒的。
 サウンドも普通以上のオーディエンス録音で、もし長尺録音だったらプレスCDはおろか、ツアー代表作になってもおかしくないレベルです。
 それ以上に絶品なのがカメラワーク。録りっぱなしのビデオとは異なり、8ミリは「どのシーンを録るか」も重要になるわけですが、そのセレクトは完璧にリッチー中心主義。ロニーが「Danger!」を「Power!」と間違える「Kill The King」などもありますが、ほとんどはギターソロ。リッチー間近の絶好ポジションからドアップで捉えつつ、「ここで美味しいフレーズ!」というシーンが次から次へと流れ出るのです。
 そして、圧巻は何と言ってもギタークラッシュ! ボトルの水を観客にばら巻き、サンバーストのストラトいたぶり壊す。数々のオーディエンス録音でも興奮するシーンですが、それが現場音と特等席視点で映し出される……。観ているだけで震えが止まらない衝撃映像です。

 以上、約26分間の秘宝映像です。
 ミュンヘンのプロショットとは違うリアリティと現場感。単に貴重なコレクションというだけでなく、客席撮影だからこその醍醐味に溢れ、40年の時空を飛び越えさせてくれる傑作映像集です。どうぞ、この機会にじっくりとお楽しみください。』

Europe Tour 1977 : 8mm (Gift DVDR)
 
 Live At Konserthus,Stockholm,SWEDEN 25th September 1977
 Live At Falkoner Teatret,Copenhagen,DENMARK 01st October 1977
 COLOUR NTSC Approx. 26min.
 

  [25th September 1977]
   Dubbed Audio Source : Munich,Germany 20th October 1977 [SBD]
   1. Man On The Silver Mountain
   2. 16th Century Greensleeves #1

 Dubbed Audio Source: Stockholm, Sweden 25th September 1977 [AUD]
   3. 16th Century Greensleeves #2

  [01st October 1977]
   4. Intro.
   5. Over The Rainbow
   6. Kill The King 1
   7. Kill The King 2
   8. Mistreated
   9. Guitar Solo (Mistreated)
  10. 16th Century Greensleeves Intro.
  11. Guitar Solo (16th Century Greensleeves)
  121. Long Live Rock 'n' Roll
  13. Guitar Solo - Lazy
  14. Guitar Solo (Still I'm Sad)
  15. Guitar Crash (Do You Close Your Eyes)
  TOTAL TIME (25:37)

 Ritchie Blackmore : Guitar
 Ronnie James Dio : Vocals
 Cozy Powell : Drums
 Bob Daisley : Bass  
 David Stone : Keyboards

 収録されている映像の一部
 [Europe Tour 1977 : 8mm (VTS_01_1)]
 

[参考]
On Stage Tour Date
 1977
  September
   25 Konserthus,Stockholm,SWEDEN
   26 Scandinavium,Gothenburg,SWEDEN
   27 Chateau Neuf,Oslo,NORWAY
   28 Nidaroehallen,Trondheim,NORWAY
   30 Idraettens Hus,Vejle,DENMARK

  October
   01 Falkoner Teatret,Copenhagen,DENMARK
   02 Vejlby Risskov Hallen,Aarhus,DENMARK
   04 Congresgebouw,Prinz Willem Alexanderzaal,The Hague,NETHERLANDS
   06 Grugahalle,Essen,GERMANY
   08 Sporthalle,Cologne,GERMANY
   10 Stadthalle,Bremen,GERMANY
   11 Ebertshalle,Ludwigshafen,GERMANY
   12 Messegelände,Frankfurt,GERMANY
   13 Sportshalle,Stuttgart,GERMANY
   14 Sportshalle,Hannover,GERMANY
   15 Deutschlandhalle,Berlin,GERMANY
   16 Congresszentrum,Hamburg,GERMANY
   18 Stadthalle Theatre,Vienna,AUSTRIA
   20 Olympiahalle,Munich,GERMANY
   21 Messehalle K,Nurnberg,GERMANY
   22 Rhein-Main-Halle,Wiesbaden,GERMANY
   23 Eulachhalle,Winterthur,SWITZERLAND
   25 Palais Du Sport,Lyon,FRANCE
   27 Porte de Pantin Pavillion,Paris,FRANCE
   28 Palais d' Exposition,Colmar,FRANCE
   31 City Hall,Newcastle,UK

  November
   01 City Hall,Newcastle,UK
   03 Guildhall Lockley Grand Hall,Preston,UK
   04 Empire Theatre,Liverpool,UK
   05 Empire Theatre,Liverpool,UK
   07 Capitol,Aberdeen,UK
   09 Apollo,Glasgow,UK
   11 Rainbow Theatre,London,UK
   12 Rainbow Theatre,London,UK
   13 Rainbow Theatre,London,UK
   14 Rainbow Theatre,London,UK
   16 New Theatre,Oxford,UK
   17 Granby Halls,Leicester,UK
   18 Bingley Hall,Stafford,UK
   20 Apollo,Manchester,UK
   21 Apollo,Manchester,UK
   22 Capitol Theatre,Cardiff,UK

 1978
  January
   11 Shi Kokaido,Nagoya,JAPAN
   12 Kenritsu Taiikukan,Hiroshima,JAPAN
   13 Kenritsu Taiikukan,Kumamoto,JAPAN
   14 Kyuden-Kinen Taiikukan,Fukuoka,JAPAN
   16 Koseinenkin-Kaikan,Osaka,JAPAN
   17 Koseinenkin-Kaikan,Osaka,JAPAN
   18 Kaikan Daiichi Hall,Kyoto,JAPAN
   20 Koseinenkin-Kaikan,Osaka,JAPAN
   21 Budokan,Tokyo,JAPAN
   22 Budokan,Tokyo,JAPAN
   24 Koriyama Shimin-Kaikan,Koriyama,JAPAN
   27 Nakajima Sports Centre,Sapporo,JAPAN
   28 Budokan,Tokyo,JAPAN
   29 Kenmin Kaikan,Akita,JAPAN
   31 Kenmin Kaikan,Niigata,JAPAN

  February
   01 Shi Kanko Kaikan,Kanazawa,JAPAN
   03 Budokan,Tokyo,JAPAN