1976年12月2日東京体育館での来日初日公演を皮切りに行われた,レインボーの初来日公演から,2公演目と 5公演目に当たる,12月5日 と 9日の大阪厚生年金会館の演奏をオーディエンス録音で収録し,初来日直後の1977年にリリースされた高音質で有名な 2枚組アナログ・ブート 『 Catch The Rainbow (BR 1214) 』.
 今回,Rainbow関連の専門レーベル:Rising Arrowレーベルからリリースされたのは,このミント状態のアナログ・ブートからハイエンド機器により落とした 『 Catch The Rainbow (Rising Arrow-058) 』 です.

 元々は,ギフト・アイテム(:CDR)として希望者に配布されていたものを,2週間後にプレスし商品化 (*)した 『 Catch The Rainbow (No Label) 』 .
 既に完売しているタイトルであり,今回ジャケットも新たに Rising Arrowレーベルからのリリースされた 『 Catch The Rainbow (Rising Arrow-058) 』 は,当時購入できなかったファンには嬉しいのでは無いでしょうか.

 (*) メーカー情報によると 5年前にプレス化(私が購入したのはブログから 2014年6月前後なので再入荷盤なのか,メーカー情報に誤りがあるのか!?)

 元のアナログが 2公演分ミックスして,1公演分を作り出しており,当時のアナログ・ブートでは良くありがちな編集ですが,でも音の良いアナログ・ブートが CD時代に蘇るのは一ファンとして感慨深いものがあります.

 最近の録音と比較すると,全体的に音が篭っている感もありますが,録音された年代を考えれば,非常に高音質で各パートのバランスも良く収録されています.

 来日物だけに人気があります.
 実質,告知後半日で50枚って...
 「 1/17 ★レインボー「CATCH THE RAINBOW」のナンバー入りシール・ステッカー付きは予約完売致しました。お問合せ多数の為、急遽30セット(No.51~80)を用意させて頂きました。
 「 1/21 ★レインボー「CATCH THE RAINBOW」のナンバー入りシール・ステッカー付きは完売致しました。お問合せ多数の為、急遽20セット(No.81~100)を用意させて頂きました。ナンバー入りステッカー付に限り、ボーナス・タイトル「ROCK ON」をお付け致します。

 メーカー情報では
 『「RAINBOW最古の海賊盤」とも言われる伝説のアナログ盤『CATCH THE RAINBOW(BR 1214)』。
 その史上最高峰盤がRising Arrowレーベルから復刻です。
 とにかく、この録音ほど“伝説”の二文字が似合うアルバムはありません。今なお、英国ロックファンの魂に刻み込まれたRAINBOW初来日ではありますが、その約1ヶ月後には登場したという最古の2枚組LP。データ的に最初だっただけでなく、凄まじいハイクオリティ・サウンドを誇り、『ON STAGE』以前から知るファンにとって「RAINBOWのライヴ盤」とは、このアナログ2枚組と同義でさえありました。
 オリジナル盤はわずか200枚(100枚説もあり)という極プレスでしたが、本作は国内コアマニアが奇跡的に所蔵していたミント・クオリティ盤をハイエンド機材でデジタル化した超極上品なのです。
 そんな伝説盤に封じ込まれているのは「1976年12月5日+9日:大阪厚生年金会館」公演。2つの大阪公演オーディエンス録音から1回分のフルショウ仕立てにしたライヴアルバムなのです。
 やや複雑な中身ですので、まずは一歩ずつ。

 ツアー日程からショウのポジションを確認しておきましょう。
   ・12月2日:東京都体育館
   ・12月5日:大阪厚生年金会館 【本作】
   ・12月7日:名古屋市公会堂
   ・12月8日:大阪厚生年金会館
   ・12月9日:大阪厚生年金会館 【本作】
   ・12月10日:京都会館
   ・12月13日:九電記念体育館
   ・12月14日:広島市公会堂
   ・12月16日:日本武道館

 以上の全9公演。
 大阪厚生年金会館では合計3公演あったわけですが、本作はその1回目と3回目から編まれています。

 その中身はを整理しますと……
   ●ディスク1:アナログA面(12月9日)
     「Over The Rainbow」
     「Kill The King」「Mistreated」
     「Sixteenth Century Greensleeves」
   ●ディスク1:アナログB面(12月5日)
     「Catch The Rainbow」
     「Lazy」
     「Man On The Silver Mountain」
     「Blues」
     「Man On The Silver Mountain (reprise)」
   ●ディスク2:アナログC面(12月9日)
     「Keyboard Intro.」
     「Stargazer」
     「Still I'm Sad incl. Keyboard Solo」
   ●ディスク2:アナログD面(12月9日+5日)
     「Drum Solo」
     「Still I'm Sad (reprise)」(12月9日)
     「Do You Close Your Eyes」「Over The Rainbow」(12月5日)

 ……と、このようになっています。
 おおよそアナログ片面ごとに「12月9日」と「12月5日」が交互に並んでいますが、チョット違うのはD面。C面から引き続いて「12月9日」のテイクなのですが、この日はリッチーが演奏に不満(一体コレのどこが!?)でアンコールがなかった。そのため、アンコール部分が「12月5日」となっています。

 とまぁ、データ的な話をご理解頂いたところで、肝心要。
 何よりも驚異的なのはクオリティ! とにかく凄い。素晴らしすぎる。「12月5日」も「12月9日」も「まるでサウンドボード」を地で行く超極上サウンドなのです。
 その後、両日とも発掘が進み、当店でも『HAIL TO THE KING(12月5日)』や『MORE HEAVY STRUCK(12月9日)』をご紹介してきましたが、そのいずれとも違いながら頂上に君臨するサウンド。
 特に12月9日分は、名盤音誉れ高き『SHADOW OF THE WIZARD』でさえ、軽く凌駕してしまうのです。
 しかも、本作はその史上最高峰盤。実のところ、20年以上前にもアナログ起こしCDはありましたが、残念ながらアナログのコンディションが悪かった。本作は、ミント・クオリティでしかあり得ない艶やかなノイズレス・サウンド。しかも、テープより遙かに経年劣化に強いLPだけに、まさに当時そのままの鮮度が保たれているのです。
 「この2録音の完全版が聴きたい」という夢も叶わぬまま42年の時間が経ってしまいましたが、もし大元カセットが発掘されたとしても、ここまでの鮮度は望めないでしょう……。本作では伝説アナログに全霊の敬意を込め、ピッチの調整以外、一切の手が加えられていません(もしアナログ盤と違いを感じられるとしたら、それはハイエンド機材とミント盤の威力です)。
 そのサウンドで描かれるショウは……もはや、言葉にする必要はないでしょう。全公演が発掘された現在となっては、両公演の名演ぶりは殊に有名。実のところ、両公演ともリッチーは不満だったそうですが、「これで不満なら、どうやったら満足するのさ?」という熱演が吹き出す。特に「12月5日」のアンコールは苛立ちが怒りに転化した狂気のギタークラッシュが爆発。徹底的にいたぶりブチ壊す凄まじい瞬間を超極上サウンドで味わえます。

 実のところ、本作は5年前に登場した輸入盤と同内容です。
 当時盤をお持ちの方にとっては無用のアルバムですが、ここまでの超名盤が廃盤なのはロック文化の損失。あってはならないことです。
 だからこそのRising Arrowレーベルからのレギュラー復刻に踏み切りました。大名盤に相応しい永久保存プレス2CD。どうぞ、この機会に“本物の伝説”に触れてください。』

Catch The Rainbow (Rising Arrow-058)
 
 Live At Koseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN 05th & 09th December 1976

 Disc 1
  [09th December 1976]
  1. Over The Rainbow
  2. Kill The King
  3. Mistreated
  4. 16th Century Greensleeves
  [05th December 1976]
  5. Catch The Rainbow
  6. Lazy
  7. Man On The Silver Mountain
  8. Blues
  9. Man On The Silver Mountain (Reprise)
  TOTAL TIME (51:41)

 Disc 2
  [09th December 1976]
  1. Keyboard Intro.
  2. Stargazer
  3. Still I'm Sad (incl. Keyboard Solo)
  4. Drum Solo
  5. Still I'm Sad (reprise) 
  [05th December 1976]
  6. Do You Close Your Eyes
  7. Over The Rainbow
  TOTAL TIME (51:22)

 Ritchie Blackmore : Guitar
 Ronnie James Dio : Vocals
 Cozy Powell : Drums
 Jimmy Bain : Bass
 Tony Carey : Keyboards

メーカー情報にも記載されていますが,既発 『 Catch The Rainbow (No Label) 』 に貼り付けてある音源を参照下さい.

 今回,その初回限定ナンバー入りステッカー付き限って,初来日時代の伝説ラジオ番組 『 Rock On (Speciaal Bonus CDR) 』 が付属しています.
 このボーナス・アイテムも,既発 『 Catch The Rainbow (No Label) 』 リリース時と同様のボーナス・アイテムです.

 メーカー情報では
 『本編プレス2CDは、アンダーグラウンド・サイドの“初来日のリアルタイム”を伝える伝説の超極上盤です。
 しかし、RAINBOW初来日はオーバーグラウンドでも数々の伝説を残しました。本作はその1つ。
 当時のFM特番を超極上サウンドでエアチェックしたラジオ・アルバムです。

 本作に収められているのは深夜のFM番組“ROCK ON”。
 初来日から約5ヶ月後となる「19774月28日(午前1時)」に関東圏で放送されたものです。
 この放送の最大のポイントは、世界初公開だった「1976年12月8日+9日:大阪厚生年金会館」公演のサウンドボード・ライヴが聴けること。番組の中でも触れられますが、当時はまだ『ON STAGE』も制作中であり、数曲とは言え、初来日サウンドボードには衝撃が走りました。とは言っても通しフル・ライヴではありません。番組はDJがRAINBOWやリッチー・ブラックモアの経歴を解説しながらさまざまな曲をかける構成で、通常スタジオアルバムのトラックも放送されました。

 ここで、番組の構成を簡単に整理しておきましょう。

   《番組オープニング・パート》
   《12月8日のサウンドボード・ライヴ》
    「Still I'm Sad」
   《アルバムテイク・パート》
    「Black Sheep Of The Family」
    「16th Century Greensleeves」
    「Highway Star」
    「Do You Close Your Eyes」
    「Tarot Woman」
   《12月8日のサウンドボード・ライヴ》
    「Keyboard Solo」
    「Stargazer」
   《12月9日のサウンドボード・ライヴ》
    「Purple Haze/Lazy / Man On The Silver Mountain」
   《番組エンディング・パート》

 ……と、このようになっています。
 もちろん、衝撃の番組だけに数々のブートレッグにも収録されてきたわけですが、本作はその最高峰クオリティ盤。録音者したのはロック放送に情熱を注ぐ記録マニアで、WHITESNAKEの『BBC ENCORE SPECIAL』やJUDAS PIRESTの『GOLDEN LIVE STAGE』でも話題となった人物。当時のハイエンド機材を揃え、受信状況にも万全を尽くして録音されています。
 実際、本作から流れ出るサウンドはリアルタイムで放送を聴いているような鮮度と絶品のクリアさで、ヒスノイズもほとんど気にならない受信状態。放送原盤をそのままコピーしたような安定感で、その後に登場した各種プレスCDさえも軽ーく凌駕する。もしこのままプレスCD化されたとしても、何の違和感も不思議もない最高のサウンドなのです。
 しかも、そのサウンドのままCMやDJも丸ごと60分番組を完全録音しているのが嬉しい。これまでの既発では頭欠けやフェイド処理されていましたが、本作はDJまでノーカットの無編集。どのテイクもイントロ/アウトロが既発より長く、リッチーのギターが「カチッ」と音を立てたり、フェイドも番組仕様の自然さで聴けるのです。
 それ以上なのが、CMやDJそのもの。開始早々「エフエムー♪25時♪」のジングルとCMが流れるのですが、これが凄いインパクト。演歌スレスレのブルースが流れつつ、“太陽に吠えろ”さながらの渋声で「ラガーシャツと言えば、ジョン・デンバー、ジャクソン・ブラウン、トム・ウェイツ。古くはビーチボーイズのフィーリングと考えている人に、この曲を贈ります」と語る。その曲というのが……
「♪一生、答えが出ないならいっそ一度で止めとこか。一緒には行けない夢ん中。命の後先、曲がりくねって、いろは坂♪」
 ……とコブし全開で熱唱し、一気に演歌エリアへ振り切る。そこで先の渋声が「ラガーシャツと言えば、アウトドアと考えている人に、真のラガーを贈ります。日本のブルースでも唸りながらブッシュパンツにラガーを着るのも良いものです」と締める。もう、目眩しかしない70年代臭です(と言いますか、何のCM?)。
 その後、上記の番組構成に従ってDJがナレーションを挟んでいく。その1つひとつが時代感満点。ニュースキャスターのような落ち着いた声で「DEEP PURPLE。解散後既に10ヶ月を迎えようとしています」「ジャパン・ライヴアルバムなんですが、発売がだいぶ長引いているようでして、現在トラックダウンの段階」「今回放送しているテイクが必ずしもレコード化されるとは判らない(結局『ON STAGE』は別テイクでした)」等々。さらにリッチーのセッション時代や結成の敬意もELFから解説。
 さらにはジミー・ベインが脱退して自分のバンドを結成する事、後任ベースが加入したこともニュースとして語られる。その端々で「ジョン・ボ“ン”ナム」と言ったり、マーク・クラークが「アラン・クラーク」だったり。そして、極めつけなのが「Stargazer」を紹介する名調子。

 「ステージのホリゾントに燦然と輝く七色のレインボー。そしてその前で汗を飛ばす5人のメンバー達。コージー・パウエルの大迫力のドラム、そしてギターフリーク、リッチー・ブラックモアの心臓を揺るがす大パワーのギター。武道館でのラストコンサートでは、最前列のファンが興奮のあまり、喧嘩を始める一幕もありました。ミストゥリーテッド、16世紀のグルーンスリーヴス、そしてドゥ・ユー・クローズ・ユア・アイでリッチーが持っていたギターを壊すと、あの広い武道館を埋め尽くした一万を超える観客の興奮も頂点に達しました。日本でのステージの感激をもう一度、スターゲイザー!」

 ……冒頭の和製ブルースにも負けない、この時代感。これこそ、1977年。まさしく、オーバーグラウンドのラジオ放送が真空パックした時代の薫りなのです。
 クリアで自然な大阪サウンドボード、抜群にもほどがあるクオリティ、そして40年の時間を飛び越えるタイムカプセル感……。すべてが圧倒的。本放送を聴いていた方には最高のノスタルジアを、そしてその後のファンの方には新鮮なタイムワープ体験ををくれる1枚。ボーナス・タイトルでありながらクオリティはプレスCD級、そしてボーナス・タイトルだからこその醍醐味に溢れた最高傑作。ディスクを再生すれば、そこはもう1977年4月28日。60分間の時間旅行、どうぞお楽しみください!』

Rock On (Speciaal Bonus CDR)
 
 Live At Koseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN 08th & 09th December 1976
 [STEREO SBD]
 Broadcasted On 28th April 1977 (FM TOKYO)

  1. CM
  2. DJ Intro
  3. Still I'm Sad [1976/12/08]
  4. DJ Talks
  5. Black Sheep Of The Family
  6. 16th Century Greensleeves
  7. DJ Talks
  8. Highway Star (Deep Purple)
  9. DJ Talks
  10. Do You Close Your Eyes
  11. Tarot Woman
  12. DJ Talks
  13. Keyboard Solo [1976/12/08]
  14. Stargazer [1976/12/08]
  15. DJ Talks
  16. Purple Haze / Lazy / Man On The Silver Mountain [1976/12/09]
  17. CM
  18. DJ Talks
  19. CM
  20. DJ Talks
  21. Constipated Duck (Jeff Beck)

こちらも,既発 『 Catch The Rainbow (No Label) 』 と同様のボーナス・アイテムですので,そちらに貼り付けてある音源を参照下さい.

[参考]
1976 JAPAN Tour Dates
 December
  02 Tokyo Taiikukan , Tokyo,JAPAN
  05 Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
  07 Nagoya-Shi Kokaido,Nagoya,JAPAN
  08 Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
  09 Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
  10 Kyoto Kaikan,Kyoto,JAPAN
  13 Kyuden Kinen Kaikan,Fukuoka,JAPAN
  14 Hiroshima-Shi Kokaido,Hiroshima,JAPAN
  16 Nihon Budokan,Tokyo,JAPAN (Afternoon Show)
  16 Nihon Budokan,Tokyo,JAPAN (Evening Show)

 Catch The Rainbow (BR 1214)
 
 Catch The Rainbow (No Label)
 

On Stage
レインボー・オン・ステージ




Live In Japan
ライヴ・イン・ジャパン




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