1976年12月,レインボーの初来日公演から,2公演目と 5公演目に当たる,12月5日 と 9日の大阪厚生年金会館の演奏を収録したもので,先般ギフト(:CDR)で配布されていたものを,プレスにして商品化したものです.

 元音源は,有名な 2枚組のアナログ・ブート「Catch The Rainbow」で,この音源はバランスも良い音源です.そして今回はコンディションの良いアナログ・ブート落としで,リリースです.元のアナログが 2公演分ミックスして,1公演分を作り出しており,当時のアナログ・ブートでは良くありがちな編集ですが,でも音の良いアナログ・ブートが CD時代に蘇るのは一ファンとして感慨深いものがあります.

 最近の録音と比較すると,全体的に音が篭っている感もありますが,録音された年代を考えれば,非常に高音質です.

 メーカー情報では
 『1977年に極少数プレスされた、1976年大阪公演を収録した、激レア 2枚組ブートレッグLP「CATCH THE RAINBOW」を原盤より完全収録。
 マニア中のマニアが保管していた殆どミント状態のコンディション抜群のレコードをダイレクトにディスク化。2週間前にギフト・リリースしたところ、そのクオリティの高さがマニア間で大評判を呼び、「こんなに凄い音源は即プレスCD化するべきだ!」、「ここまで針パチが無いのは凄い。是非、プレスCDで持っていたい」と、日本中のお客様から数多くのリクエストを頂きました。そこで日本中の、いや世界中の熱心なレインボー・コレクターのリクエストに応え、急きょ、プレスCD化でのリリースを決定致しました。
 20年近く前に、盤のコンディションの悪いレコードよりCD化されたタイトルが存在していたようですが、市場からはとっくに消えており、しかも既発はノイズがひどかったということで、今回のミント盤からのCD化はファン、コレクターにとって、高い価値を有した1枚になるのではないでしょうか。前回のギフト・リリース時の説明でも書きましたが、本盤の驚きは音質でなんと、全編に渡ってサウンドボード級のオーディエンス録音で収録されているのです。

 構成としては70年代の海賊盤にありがちなのですが、2公演(この場合12月5日と9日の大阪公演)を合体構成し、独自の内容を造り上げているわけですが、この2公演の音源は過去にCD化されている音源とどれも異なり、なおかつ音質が大変優れているのです。構成としては、レコードのA面に当たる Over The Rainbow から Sixteenth Century Greensleeves までが12月5日で、続くB面の Catch The Rainbow から Man On The Silver Mountain までは12月9日。レコードC面は12月9日の Stargazer から Still I'm Sad のドラムソロ導入部まで、D面はドラムソロのスタート手前から Still I'm Sad (Reprise) まで。9日の公演はアンコールなしでここで終了してしまうのですが、終演後の歓声部分(トラックでいう6:04で)に、今度は5日のアンコール歓声~ Do You Close Your Eyes ~ Over The Rainbow を繋ぐという構成が為されており、疑似フルトラックヴァージョンを造り上げているわけです。
 37年前のレコード製作時には、メーカーにはこの12月5日と9日の公演をフルに録音したテープがあったはずですが、できればこれを聴いてみたいと思うのは、いまやレインボー・ファンに共通した夢と言えるでしょう。とにかく、大げさではなく音質が本当に良いので、ファンの皆様は大いに驚かれると思います。(実際、店で再生していても、多くのお客様が音質に驚かれていました。)5日音源は Bondage の「Straight To The Sky」、Rising Arrowの「Hail To The King」、9日音源は Rising Arrow の「More Heavy Struck」、「Shadow Of The Wizard」といった既発がありますが、そのどれともマスターは異なります。しかも、音質はこれらの既発を上回る驚きのサウンドで収録されており、更にレコードですのでテープ劣化が無いことから、相当とんでもない音がスピーカーからギンギンに飛び出してきます。当店が触ったのは若干高かったピッチを修正(半音の10から15%くらい)したくらいで、音も全然いじっていません。それでここまで凄いのは驚異的と言えます。特に9日の音源は、巷で評価の高い「Shadow Of The Wizard」を完璧に凌駕するスーパーサウンドで収録されています。このレコードをお持ちの方でも、ここまで盤質の良いものはそうないはずですし、それをハイエンドな機材で再生したテイクをダイレクトにプレスCD化した本作は、間違いなく、全てのファン必携と言っても過言ではないと思います。』

Catch The Rainbow (No Label)
 
 Live At Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 5th & 9th December 1976
 Taken From Bootleg 2LPs "Cath The Raibow"

 Disc 1
  1. Over The Rainbow
  2. Kill The King
  3. Mistreated
  4. Sixteenth Century Greensleeves
  5. Catch The Rainbow
  6. Lazy
  7. Man On The Silver Mountain
  8. Blues
  9. Man On The Silver Mountain (Reprise)
  TOTAL TIME (51:41)

  1-4 Live At Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 9th December 1976
  5-8 Live At Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 5th December 1976

 Disc 2
  1. Keyboard Intro.
  2. Stargazer
  3. Still I'm Sad incl. Keyboard Solo
  4. Drum Solo
  5. Still I'm Sad (Reprise) 
  6. Do You Close Your Eyes
  7. Over The Rainbow
  TOTAL TIME (51:22)

  1-5 Live At Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 9th December 1976
  6-7 Live At Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 5th December 1976

 Ritchie Blackmore:Guitar
 Ronnie James Dio:Vocals
 Cozy Powell:Drums
 Jimmy Bain:Bass
 Tony Carey:Keyboards

 Kill The King 
 
 Catch The Rainbow 
 
 Stargazer 
 
 Do You Close Your Eyes 
 

 本CD「Catch The Rainbow (No Label)」の初回ナンバー入りステッカー付きには,初来日 4公演目,5公演目に当たる,1976年12月8日 と 9日の大阪厚生年金会館の模様をラジオ番組「Rock On」(:1977年4月28日放送)からエア・チェックした,約1時間収録したボーナス・タイトル「Rock On (Special Bonus CDR)」が付属しています.
 CM部分を含めて完全収録なので,こういう音源を聴いていると,完全に当時にトリップしてしまいますね.

 メーカー情報では
 『過去にギフト・タイトルして、レインボー・ファンにセンセーショナルな話題を提供したビッグ・タイトルが、「CATCH THE RAINBOW」のボーナス・タイトルとして久々に再登場致します。
 リリース当時、日本中のレインボー・マニアを驚愕させた逸品。1977年4月28日(午前1時)に関東圏で放送されたラジオ放送での音楽番組を、CM や DJ も含めて60分丸ごと、原盤級のスーパー・サウンドでエアチェック。当時の懐かしい空気とともに、何と RAINBOWの'76年初来日より、12月8日の大阪厚生年金会館の模様も過去最上級(それも各種のプレスCDタイトルを凌ぐ)極上音質で楽しめます! 
 リアルタイムでこの番組を聴いていた人も、そうでない人も、鮮烈な驚きを覚えるであろう一本です!
 本音源は、ラジオ番組で RAINBOW およびリッチー・ブラックモアの特集が行われた時のもので、録音者は古くからの WHITESNAKE マニアを驚喜させた「BBC ENCORE SPECIAL」と同一(過去にギフトリリースされ好評だった JUDAS PIREST の「GOLDEN LIVE STAGE」も本テーパーによる録音です)。これだけで当時の放送を素晴らしいサウンドで収めているのは想像に難くないというもの。リアルタイムで放送を聴いているような音の鮮度とクリアネスは絶品で、ヒスノイズもほとんど気にならない受信状態は、原盤をコピーしたような安定感。もしこのままプレスCD化されたとしても、何の違和感も不思議も無い最高のテイクです。

 期待に胸を膨らませ、ディスクを再生してみましょう。
 いきなり飛び出してくるのはラジオのジングルと、余りにも個性的過ぎるブルース調CMテーマソング! RAINBOWを聴こうとして最初に飛び出すのがこの曲というのも驚きでしょう。そして番組がスタート。小気味良いBGMに載せ、冒頭ではDJが滑らかで落ち着いた口調で「DEEP PURPLE。解散後既に十ヶ月を迎えようとしています」というコメントし、聴き手を35年前へと誘います。
 番組冒頭で聴ける「RAINBOWの日本でのライヴの未発表テープを始め、リッチー・ブラックモアの地を揺るがすギターワークを堪能してもらおうと思います」というDJのアナウンスどおり、この番組では'76年の RAINBOW 初来日ツアーより、12月8日の大阪厚生年金会館のライヴ音源が放送されます(関東圏の人は、おそらくこの放送で初めて大阪公演のラジオ放送テイクを聴いたのだと推測されます)。同日のラジオ音源といえば、「TIME STANDING STILL」など多くの既発タイトルで聴かれてきました。本音源はそのエアチェックの大元になった番組と思われます。頭欠けや不自然なフェイドインが無い大阪公演のFMソース、というだけで、RAINBOWファンは思わず色めき立ってしまうでしょう。
 1曲目にオンエアされる「Still I'm Sad」からして、過去のいかなるFMソースをも凌駕する音質の良さ。イントロ・アウトロも既発より長く入っています(イントロでギターが"カチッ"と言う音は初登場。ラストのオルガンもフェイドしていません)。Still I'm Sad の後は再び DJ のトークとなります。ここでは RAINBOW の状況に触れているのが非常に興味深いポイント。後に「ON STAGE」となるライヴ・アルバムについて、放送時点でトラック・ダウンが行われている事や、6月中旬ごろに2枚組でリリースされる、という情報などは、当時のファンが耳をそばだてて聞いた事でしょう。また、「今回、お送りしているテープは全世界未発表のもの。今回放送しているテイクが必ずしもレコード化されるとは判らない」という部分も聞き逃せません(結果として「ON STAGE」ではこれらのテイクは用いられませんでした)。このコメントにハッとして、当時大きな驚きと感動を覚えながら聴いた人も多いでしょう。
 その後はしばらくアルバムからの選曲がオンエアされます。これらの曲間ではDJがリッチーのバイオグラフィーに触れ、RAINBOW結成に至るいきさつ、およびELFについても解説しています。

 番組の後半、再び大阪公演テイクを放送する前に、DJが名調子を聞かせます。
 「ステージのホリゾントに燦然と輝く七色のレインボー。そしてその前で汗を飛ばす 5人のメンバー達。コージー・パウエルの大迫力のドラム、そしてギターフリーク、リッチー・ブラックモアの心臓を揺るがす大パワーのギター。武道館でのラストコンサートでは、最前列のファンが興奮のあまり、喧嘩を始める一幕もありました。ミストゥリーテッド, 16世紀のグルーンスリーヴス、そしてドゥ・ユー・クローズ・ユア・アイでリッチーが持っていたギターを壊すと、あの広い武道館を埋め尽くした一万を超える観客の興奮も頂点に達しました。日本でのステージの感激をもう一度、スターゲイザー!」

 このアナウンスに続いて聴ける「Keyboard Solo」も、冒頭が既発よりも(若干ですが)長めに収録されていて、自然なフェイドインで演奏へと入ります。「Stargazer」も当然ながら素晴らしい音質で、聴き手を感激させる事でしょう。
 「Stargazer」の後は再びDJのアナウンス。バンドの最新情報として、ジミー・ベインが脱退して自分のバンドを結成する事、後任としてマーク・クラーク(放送では"アラン・クラーク"と誤っています)が加入した事を報じています。このアナウンスのバックではすでにライヴテイクが流れています。リッチーが爪弾く「White Christmas」から「Purple Haze」・「Lazy」そして「Man On The Silver Mountain」へと流れる演奏は、12月9日の大阪公演のテイクです。
 「Man On The Silver Mountain」の後は、番組冒頭で流れたあのCMが再び流れ、番組からのお知らせやCM(ビートルズの"マジカル・ミステリー・ツアー"の8mmソフトのコマーシャルなど)などを経て、本録音は終了します。

 クリアで自然な'76年大阪公演の放送テイク、全体を通じて抜群の音質、そして37年前の空気を蘇らせる放送内容・・・本作は一本で三回は聴き手を感嘆させる破格のテイクです。当時この番組を聴いていた人には最高のノスタルジアを、そして後追いのファンの方には新鮮な体験をお約束します。本作はボーナス・タイトルでありながらプレスCD級、そしてCDRでのボーナス・タイトルでなければリリースできない、全てがスペシャルなアイテムです! ディスクを再生すれば、そこはもう1977年4月28日。当時のリスナーになった気持ちで、60分間限りの時間旅行をどうぞお楽しみください!』

Rock On (Special Bonus CDR)
 
 Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 8th & 9th December 1976 STEREO SBD
 Broadcasted on 28th April 1977 (FM TOKYO)

  1. CM
  2. DJ Intro.
  3. Still I'm Sad
    [Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 08th December 1976]
  4. DJ Talks
  5. Black Sheep Of The Family
  6. Sixteenth Century Greensleeves
  7. DJ Talks
  8. Highway Star (Deep Purple)
  9. DJ Talks
  10. Do You Close Your Eyes
  11. Tarot Woman
  12. DJ Talks
  13. Keyboard Solo
    [Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 08th December 1976]
  14. Stargazer
    [Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 08th December 1976]
  15. DJ Talks
  16. Purple Haze - Lazy - Man On The Silver Mountain
    [Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 09th December 1976]
  17. CM
  18. DJ Talks
  19. CM
  20. DJ Talks
  21. Constipated Duck (Jeff Beck)

 DJ Intro. 
 
 Still I'm Sad 
  [Koseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN 08th December 1976]
 
 DJ Talks 
 
 Stargazer 
  [Koseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN 08th December 1976]
 

[参考]
 1976 Japan Tour
  Dec
   02(木) 東京都体育館
   05(日) 大阪厚生年金会館
   07(火) 名古屋市公会堂
   08(水) 大阪厚生年金会館
   09(木) 大阪厚生年金会館
   10(金) 京都会館
   13(月) 福岡九電記念体育館
   14(火) 広島市公会堂
   16(木) 日本武道館 [昼の部(追加公演)]
   16(木) 日本武道館 [夜の部]

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