先日,ザ・オールマン・ブラザーズ・バンド(:The Allman Brothers Band)の初来日初日:1991年1月9日の中野サンプラザ公演をオーディエンス収録した 『 Tokyo 1st Night 1991 (ZION-113) 』 がリリースされ,余りの音の良さに驚いたのは言うまでもありません.

 そして今回,前作に次いで,2度目の来日公演から東京公演初日:1992年1月19日の東京厚生年金会館公演(東京初日)をオーディエンス収録した 『 Tokyo 1st Night 1992 (ZION-115) 』 がリリースされました.

 ザ・オールマン・ブラザーズ・バンド(:The Allman Brothers Band)は,1991年7月にリリースされた新作 『 Shades of Two Worlds 』 のレコ発ツアーの一環で 『 Shades Of Two Worlds Japan Tour 1992 』 として,初来日時の倍の 10公演を行っています.
 この内 5公演は東京公演で,会場として全て東京厚生年金会館が選ばれています.
 この時は公演日程として土日が含まれていた事もあり,私もリアル・タイムに,1月25日の東京厚生年金会館でライブを観る事ができました.

 1971年10月にデュエイン・オールマン(:Duane Allman)が亡くなり,1972年11月にベリー・オークリー(:Berry Oakley)が亡くなり,2017年1月にブッチ・トラックス(:Butch Trucks)が亡くなり,同5月にザ・オールマン・ブラザーズ・バンドの砦であったグレッグ・オールマン(:Gregg Allman)が亡くなり....
 2000年5月にディッキー・ベッツ(:Dickey Betts)が去り,2014年10月でデレク・トラックス(:Derek Trucks)やウォーレン・ヘインズ(:Warren Haynes)が去り,グレッグ・オールマンが亡くなってしまった今となっては,生存していたバンド結成当時のオリジナル・メンバー中心の 2度の来日公演は本当に貴重で,しかもオーディエンス録音が,この音質で残されていた事に本当に感謝です.

 本CDは音像も近く,各楽器もかなりオンで収録されており,前作同様に本当に高音質です.
 何時もの短いジャム的な流れから,1曲目の "Statesboro Blues" のイントロが飛び出した瞬間鳥肌物で,やはり真のライブ・バンドと言う感じ.

 前作 『 Tokyo 1st Night 1991 (ZION-113) 』 と,今回の 『 Tokyo 1st Night 1992 (ZION-115) 』 は,お勧めです.

 メーカー情報では
 『先日リリースされ、大好評を賜った名作『TOKYO 1991 1ST NIGHT(Zion-113)』。その続編とも言うべき、世界初登場の銘品が再び登場です。

 『TOKYO 1991 1ST NIGHT』は、歴史的なTHE ALLMAN BROTHERS BANDの初来日を記録したライヴアルバムの大傑作でしたが、本作はその翌年。2度目の来日となる“SHADE OF TWO WORLDS JAPAN TOUR 1992”の一幕を収めた極上オーディエンス・アルバムなのです。まずは、当時を振り返るためにもライヴスケジュールから見ていきましょう。

   ・1月17日:広島厚生年金会館
   ・1月19日:東京厚生年金会館 【本作】
   ・1月20日:大阪厚生年金会館   
   ・1月22日-25日:東京厚生年金会館(4公演)
   ・1月28日:札幌市民会館
   ・1月30日:仙台イズミティ21
   ・2月1日:名古屋市民会館

 これが2度目のジャパンツアーの全容です。

 初来日は東京・神戸・大阪での5公演だったのですが、その好評を受けた翌年には札幌や仙台公演まで実現。倍増の10公演で列島を縦断したのです。東京では厚生年金会館で「1公演+4連続公演」というスケジュールで、本作に収められた「1月19日」は1回だけ日程の離れた初日でした。

 そんな本作のサウンドは、まさに最高のオーディエンス・サウンド。
 実は、大好評真っ最中の『TOKYO 1991 1ST NIGHT』と同じ録音家のコレクションでして、あの大傑作とほぼ同じクオリティなのです。
 その録音家は80年代から関東で名手として知られ、当店でも数々の名作プレスアルバムを手がけた方。本作は、その秘蔵コレクションから世界初公開された1本なのです。
 『TOKYO 1991 1ST NIGHT』をお聴きになった方なら、もうこれだけでご注文されていることでしょう。そのサウンドは、名手コレクションの中でも特級。もちろん、生々しい喝采や現場感にこそオーディエンス録音の証が刻まれてはいますが、その鮮やかな楽音/歌声は客録離れしている。ドラムはスネアの一発までも真っ直ぐに届き、舞い踊るギターは極太なのに繊細。コーラス・ハーモニーは1人ひとりの1単語まで分かるほど。会場音響もあるにはありますが、それもクリアに透き通り、濁りや曇りがまったく感じられず、いっそ匂い立つような艶やかさを醸し出している。『TOKYO 1991 1ST NIGHT』は“中野サンプラザ”、本作は“東京厚生年金会館”と会場ごと違うわけですが、まさに“姉妹作”となる素晴らしいサウンドなのです。

 サウンドの極上ぶりが似ていても、本作は別公演・別ツアー。
 ショウの味わいはまったく異なります。何よりも鮮烈なのは、初来日の後にリリースにされた『SHADE OF TWO WORLDS』のレパートリー。『TOKYO 1991 1ST NIGHT』では前作『SEVEN TURNS』がフィーチュアされましたが、それが入れ替えられ、アルバム8曲中5曲を大盤振る舞いしてくれる。新曲だけでなく「Melissa」「Seven Turns」「Going Down the Road Feelin' Bad」「I'm Your Hoochie Coochie Man」「Revival」と、初来日では聴けなかった名曲群が盛りだくさん。ふと気づけば『TOKYO 1991 1ST NIGHT』との被りは15曲中5曲のみで、えらくフレッシュなのです。

 世界初公開のハイクオリティ・サウンドで話題となった『TOKYO 1991 1ST NIGHT』。まさに、あの名作の“続き”。同じクオリティでありながら、セットも表情も異なるパート2です。奇跡の初来日から2年連続となった1992年。当時は、そのまま来日が定番化するかとも思われましたが、残念ながらこれが最後。二度とTHE ALLMAN BROTHERS BANDが日本に戻ることなくディッキー・ベッツが去り、グレッグ・オールマンも還らぬ人となってしまいました。
 二度とは戻らないけれど、確実に二度はあった“ライヴ・イン・ジャパン”。その現場を名録音家が丹精込めて真空パックした頂点記録の姉妹作です。初来日の『TOKYO 1991 1ST NIGHT』と、最後の来日となった本作。2つの奇跡、どうぞ併せてお楽しみください。』

Tokyo 1992 1st Night (ZION-115)
 
 Live At Koseinenkin Kaikan,Tokyo,JAPAN 19th January 1992
 From Original Masters

 Disc 1
  1. Introduction
  2. Statesboro Blues
  3. End of the Line
  4. Blue Sky
  5. Nobody Knows
  6. Low Down Dirty Mean
  7. Melissa
  8. Come On in My Kitchen
  9. Seven Turns
  10. Going Down the Road Feelin' Bad
  11. I'm Your Hoochie Coochie Man
  TOTAL TIME (75:35)

 Disc 2
  1. Kind Of Bird
  2. Get on With Your Life
  3. In Memory of Elizabeth Reed
  4. Band Introductions
  5. Revival
  6. Whipping Post
  TOTAL TIME (66:23)

 Gregg Allman : Organ, Keyboards, Guitar, Vocals
 Dickey Betts : Guitar, Slide Guitar, Vocals
 Warren Haynes : Guitar, Slide Guitar, Vocals
 Allen Woody : Bass, Background Vocals
 Butch Trucks : Drums, Percussion
 Jai Johanny "Jaimoe" Johanson : Drums, Percussion
 Marc Quinones :Drums, Percussion

 Statesboro Blues
 
 Blue Sky
 
 Melissa
 
 In Memory Of Elizabeth Reed
 

[参考]
 1992 JAPAN Tour Dates
  January
   17 Hiroshima Kouseinenkin Kaikan,Hiroshima,JAPAN
   19 Tokyo Kouseinenkin Kaikan,Tokyo,JAPAN
   20 Osaka Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
   22 Tokyo Kouseinenkin Kaikan,Tokyo,JAPAN
   23 Tokyo Kouseinenkin Kaikan,Tokyo,JAPAN
   24 Tokyo Kouseinenkin Kaikan,Tokyo,JAPAN
   25 Tokyo Kouseinenkin Kaikan,Tokyo,JAPAN
   28 Sapporo Shimin Kaikan,Hokkaido,JAPAN
   30 Sendai Izumity 21,Miyagi,JAPAN

  February
   01 Nagoya Shimin Kaikan,Aichi,JAPAN

 私が参戦した際のチケット
 

 Tokyo 1991 1st Night (ZION-113)
 

Brothers And Sisters



Seven Turns



Shades of Two Worlds




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