1971年8月19日カナダはブリティッシュコロンビア州バンクーバーのパシフィック・コロシアム公演皮切りに,9月17日ハワイはホノルルのシビック・オーディトリアム公演まで 1ヶ月間行われる,レッド・ツェッペリンの1971年初来日公演直前の北米ツアー.
本音源は,その北米ツアーのウォーム・アップ・ギグ的な位置付けとして,8月7日,8日に 2夜連続で行われた,スイスはモントルーのモントルー・カジノ公演から,初日(:8月7日)の公演をオーディエンス収録した 『 Montreux 1971 Day 1 (Gift CDR) 』です.
この日の音源は,既発として Empress Valley Supreme Discレーベルから 2005年に 『 Casino Royale EVSD 378/379 』,Graf Zeppelinレーベルから 2009年に 『 Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) 』,Taranturaレーベルから 2010年に 『 Casino (TCD-103-1,2) 』 として,また本ギフト・アイテムと同時期にジャケット/タイトル/製品番号は変わっていないですが,最新のリマスター等を施して,Graf Zeppelinレーベルから 2016年12月に 『 Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) 』 がリリースされています.
時期的には 4枚目のリリースの 3ヶ月前ですが,そのアルバムから既にライヴでは定番化していた "Black Dog","Stairway To Heaven","Going To California" が演奏されています.
音像は若干遠目ですが,ロバート・プラントのヴォーカルが全面に出ており,逆にヴォーカル以外のパートは若干小さ目.よってバランス的には悪いのですが,ヴォーカルが全面に出ている分,聴きやすい音源だと思います.
マスター起因による劣化(:既発と一緒)の関係で,"Stairway To Heaven" では,導入部からテープの伸びやヨレ等に伴うと思わる,若干の音程揺れ,6分33秒~6分52秒(特に最後の 4秒間)や,数か所のドロップ・アウト.また "Celebration Day" の 0分23秒~0分28秒部分や,1分36秒のドロップアウト 等があるものの,この時期の勢いある演奏を聴く事ができるのは有り難いところ. 特に,音源として残っている最古の "Celebration Day" は,当然の事ながら,オリジナル・キーで歌われており,またジミー・ペイジの即興的なリフを導入部として始まる "Whole Lotta Love" は,中間部のテルミン・パートでの,ロバート・プラントと観客とのコール&レスポンス,後半のロックン・ロール・メドレー等,聴きどころは多くあります.
メーカー情報では
『幾多の既発盤を産み出した1971年ZEPの名音源、8月7日のモントルー初日公演の過去最長・最高音質版を収録。昨年秋にネットを介して登場した同公演決定版。
プラントのベスト・パフォーマンスと言われている絶好調の歌声が全編に渡って堪能できます。
イントロが既発より長く、Since I've Been Loving You も冒頭からしっかり入っています。
Stairway To Heaven の6:20~6:40テープ劣化、8:14付近でやや不安定になったり、Celebration Day の一部で明らかなテープ劣化が確認出来るのは既発同様。
アップした外人コレクターの製作コメントでは「とにかくヒスノイズの少ない、最良テイクからの Better Transer。イコライズやノイズ・リダクションと言ったものは一切かけていません。左右のバランスを整え、ピッチの狂いがあった Going To California から Whole Lotta Love までのスピードコレクションを行い、クリック・ポップ・ノイズといった幾多の問題点を改善したベスト・ヴァージョン。
Immigrant Song の欠落も補填済み。This is the best quality, most complete version of this show available to date.(現存する中で、もっとも長く、ベストなクオリティで収録)」と書いてありますが、その文章通りの、鮮度抜群・ジェネ若の、史上最良のヴァージョンを楽しむことができます。
ここまで良く出来たタイトルゆえ、当店では不要なイコライズ処理はあえて避けましたが、全体的にピッチが若干高めでしたので、全編に渡って正確に補正、ゆえにディスク単位では原音に対し、それぞれ20秒~30秒長くなっています。
ご存知の通り、1971年のオーディエンス録音としては最良の一つと言えるものですので、どのレベルのファンでも存分に楽しむことができます。全てのファン必携と断言できる、お薦めタイトルです。
(コンサートの内容は下記の「Live File」の文章でご確認ください。)
8月7日のモントルー公演。
やはりロバート・プラントのヴォーカルが凄まじく、この日の「Black Dog」も見事だが、ジミー・ペイジが新たな試みを模索しているようなギターソロも注目だ。
「Stairway To Heaven」のギター・ソロへの移行部では、ロバート・プラントが雄叫びを入れるという珍プレイも記録されている。
アコースティック・セットの2曲を挟んで「Celebration Day」が SG・Wネックで演奏されているようだ。 同年5月のコペンハーゲンでは「Communication Breakdown」の途中で即興的に演奏されているが、キチンとした形で演奏されたものとしては、最古のライヴテイクとなる。演奏慣れしていないためか、ジミー・ペイジがサビに入るタイミングを間違えているが、ロバート・プラントはしっかりサビの旋律に入ろうとしている。
「Whole Lotta Love Medley」にインクルードされた「That's Alright Mama」の長いインプロヴィゼーションからロバート・プラントが「Ramble On」を歌い出すところは「さあ、何に行くか」と迷っている様子が非常にスリリングだ。』
Montreux 1971 Day 1 (Gift CDR)
Live At Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND 07th August 1971
Disc 1
1. Introduction
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Since I've Been Loving You
5. Black Dog
6. Dazed And Confused
7. Stairway To Heaven
TOTAL TIME (54:42)
Disc 2
1. Going To California
2. That's The Way
3. Celebration Day
4. What Is and What Should Never Be
5. Whole Lotta Love
(medley incl.
Let that Boy Boogie,
That's Alright Mama,
Ramble On,
Gamblers Blues,
I'm a Man,
Honey Bee)
6. Weekend
TOTAL TIME (47:09)
Immigrant Song
Since I've Been Loving You
Stairway To Heaven
Going To California
Celebration Day
[参考]
1971 Tour Dates
March
05 Ulster Hall,Belfast,UK
06 National Boxing Stadium,Dublin,UK
09 Leeds University,Leeds,UK
10 Kent University Rutherford College,Canterbury,UK
11 Southampton University (The Old Refectory Student Union Building),Southampton,UK
13 Bath Pavillion,Bath,UK
14 Trentham Gardens,Stoke-on-Trent,UK
18 Mayfair Ballroom,Newcastle,UK
19 Manchester University,Manchester,UK
20 The Belfry,Sutton Coldfield,UK
21 Boat Club,Nottingham,UK
23 Marquee,London,UK
April
01 Paris Cinema Theatre,London,UK
May
03 K.B. Hallen,Copenhagen,DENMARK
04 Fyns Forum,Odense,DENMARK
10 Liverpool University,Liverpool,UK
July
05 Vigorelli Velodrome,Milan,ITALY
August
07 Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND
08 Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND
19 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,CANADA
21 The Forum,Inglewood,CA,USA
22 The Forum,Inglewood,CA,USA
23 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
24 Memorial Auditorium (Dallas),Dallas,TX,USA
26 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA
27 Convention Arena (Municipal Aud),San Antonio,TX,USA
29 Municipal Auditorium (LA),New Orleans,LA,USA
31 Sports Stadium,Orlando,FL,USA
September
01 Hollywood Sportatorium,Hollywood,CA,USA
03 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
04 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,Canada
05 Chicago International Amphitheatre,Chicago,IL,USA
07 Boston Garden,Boston,MA,USA
09 Hampton Roads Coliseum,Hampton,VA,USA
10 Onondaga War Memorial,Syracuse,NY,USA
11 War Memorial Auditorium,Rochester,NY,USA
12 Community Theatre,Berkeley,CA,USA
14 Community Theatre,Berkeley,CA,USA
16 Civic Auditorium (Honolulu),Honolulu,HI,USA
17 Civic Auditorium (Honolulu),Honolulu,HI,USA
:::
Casino Royale EVSD 378/379
Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) [2009年]
Casino (TCD-103-1,2)
Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) [2016年]
[関連記事]
「L.A. Forum 1971 (No Label)」
本音源は,その北米ツアーのウォーム・アップ・ギグ的な位置付けとして,8月7日,8日に 2夜連続で行われた,スイスはモントルーのモントルー・カジノ公演から,初日(:8月7日)の公演をオーディエンス収録した 『 Montreux 1971 Day 1 (Gift CDR) 』です.
この日の音源は,既発として Empress Valley Supreme Discレーベルから 2005年に 『 Casino Royale EVSD 378/379 』,Graf Zeppelinレーベルから 2009年に 『 Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) 』,Taranturaレーベルから 2010年に 『 Casino (TCD-103-1,2) 』 として,また本ギフト・アイテムと同時期にジャケット/タイトル/製品番号は変わっていないですが,最新のリマスター等を施して,Graf Zeppelinレーベルから 2016年12月に 『 Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) 』 がリリースされています.
時期的には 4枚目のリリースの 3ヶ月前ですが,そのアルバムから既にライヴでは定番化していた "Black Dog","Stairway To Heaven","Going To California" が演奏されています.
音像は若干遠目ですが,ロバート・プラントのヴォーカルが全面に出ており,逆にヴォーカル以外のパートは若干小さ目.よってバランス的には悪いのですが,ヴォーカルが全面に出ている分,聴きやすい音源だと思います.
マスター起因による劣化(:既発と一緒)の関係で,"Stairway To Heaven" では,導入部からテープの伸びやヨレ等に伴うと思わる,若干の音程揺れ,6分33秒~6分52秒(特に最後の 4秒間)や,数か所のドロップ・アウト.また "Celebration Day" の 0分23秒~0分28秒部分や,1分36秒のドロップアウト 等があるものの,この時期の勢いある演奏を聴く事ができるのは有り難いところ. 特に,音源として残っている最古の "Celebration Day" は,当然の事ながら,オリジナル・キーで歌われており,またジミー・ペイジの即興的なリフを導入部として始まる "Whole Lotta Love" は,中間部のテルミン・パートでの,ロバート・プラントと観客とのコール&レスポンス,後半のロックン・ロール・メドレー等,聴きどころは多くあります.
メーカー情報では
『幾多の既発盤を産み出した1971年ZEPの名音源、8月7日のモントルー初日公演の過去最長・最高音質版を収録。昨年秋にネットを介して登場した同公演決定版。
プラントのベスト・パフォーマンスと言われている絶好調の歌声が全編に渡って堪能できます。
イントロが既発より長く、Since I've Been Loving You も冒頭からしっかり入っています。
Stairway To Heaven の6:20~6:40テープ劣化、8:14付近でやや不安定になったり、Celebration Day の一部で明らかなテープ劣化が確認出来るのは既発同様。
アップした外人コレクターの製作コメントでは「とにかくヒスノイズの少ない、最良テイクからの Better Transer。イコライズやノイズ・リダクションと言ったものは一切かけていません。左右のバランスを整え、ピッチの狂いがあった Going To California から Whole Lotta Love までのスピードコレクションを行い、クリック・ポップ・ノイズといった幾多の問題点を改善したベスト・ヴァージョン。
Immigrant Song の欠落も補填済み。This is the best quality, most complete version of this show available to date.(現存する中で、もっとも長く、ベストなクオリティで収録)」と書いてありますが、その文章通りの、鮮度抜群・ジェネ若の、史上最良のヴァージョンを楽しむことができます。
ここまで良く出来たタイトルゆえ、当店では不要なイコライズ処理はあえて避けましたが、全体的にピッチが若干高めでしたので、全編に渡って正確に補正、ゆえにディスク単位では原音に対し、それぞれ20秒~30秒長くなっています。
ご存知の通り、1971年のオーディエンス録音としては最良の一つと言えるものですので、どのレベルのファンでも存分に楽しむことができます。全てのファン必携と断言できる、お薦めタイトルです。
(コンサートの内容は下記の「Live File」の文章でご確認ください。)
8月7日のモントルー公演。
やはりロバート・プラントのヴォーカルが凄まじく、この日の「Black Dog」も見事だが、ジミー・ペイジが新たな試みを模索しているようなギターソロも注目だ。
「Stairway To Heaven」のギター・ソロへの移行部では、ロバート・プラントが雄叫びを入れるという珍プレイも記録されている。
アコースティック・セットの2曲を挟んで「Celebration Day」が SG・Wネックで演奏されているようだ。 同年5月のコペンハーゲンでは「Communication Breakdown」の途中で即興的に演奏されているが、キチンとした形で演奏されたものとしては、最古のライヴテイクとなる。演奏慣れしていないためか、ジミー・ペイジがサビに入るタイミングを間違えているが、ロバート・プラントはしっかりサビの旋律に入ろうとしている。
「Whole Lotta Love Medley」にインクルードされた「That's Alright Mama」の長いインプロヴィゼーションからロバート・プラントが「Ramble On」を歌い出すところは「さあ、何に行くか」と迷っている様子が非常にスリリングだ。』
Montreux 1971 Day 1 (Gift CDR)
Live At Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND 07th August 1971
Disc 1
1. Introduction
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Since I've Been Loving You
5. Black Dog
6. Dazed And Confused
7. Stairway To Heaven
TOTAL TIME (54:42)
Disc 2
1. Going To California
2. That's The Way
3. Celebration Day
4. What Is and What Should Never Be
5. Whole Lotta Love
(medley incl.
Let that Boy Boogie,
That's Alright Mama,
Ramble On,
Gamblers Blues,
I'm a Man,
Honey Bee)
6. Weekend
TOTAL TIME (47:09)
Immigrant Song
Since I've Been Loving You
Stairway To Heaven
Going To California
Celebration Day
[参考]
1971 Tour Dates
March
05 Ulster Hall,Belfast,UK
06 National Boxing Stadium,Dublin,UK
09 Leeds University,Leeds,UK
10 Kent University Rutherford College,Canterbury,UK
11 Southampton University (The Old Refectory Student Union Building),Southampton,UK
13 Bath Pavillion,Bath,UK
14 Trentham Gardens,Stoke-on-Trent,UK
18 Mayfair Ballroom,Newcastle,UK
19 Manchester University,Manchester,UK
20 The Belfry,Sutton Coldfield,UK
21 Boat Club,Nottingham,UK
23 Marquee,London,UK
April
01 Paris Cinema Theatre,London,UK
May
03 K.B. Hallen,Copenhagen,DENMARK
04 Fyns Forum,Odense,DENMARK
10 Liverpool University,Liverpool,UK
July
05 Vigorelli Velodrome,Milan,ITALY
August
07 Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND
08 Montreux Casino,Montreux,SWITZERLAND
19 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,CANADA
21 The Forum,Inglewood,CA,USA
22 The Forum,Inglewood,CA,USA
23 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
24 Memorial Auditorium (Dallas),Dallas,TX,USA
26 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA
27 Convention Arena (Municipal Aud),San Antonio,TX,USA
29 Municipal Auditorium (LA),New Orleans,LA,USA
31 Sports Stadium,Orlando,FL,USA
September
01 Hollywood Sportatorium,Hollywood,CA,USA
03 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
04 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,Canada
05 Chicago International Amphitheatre,Chicago,IL,USA
07 Boston Garden,Boston,MA,USA
09 Hampton Roads Coliseum,Hampton,VA,USA
10 Onondaga War Memorial,Syracuse,NY,USA
11 War Memorial Auditorium,Rochester,NY,USA
12 Community Theatre,Berkeley,CA,USA
14 Community Theatre,Berkeley,CA,USA
16 Civic Auditorium (Honolulu),Honolulu,HI,USA
17 Civic Auditorium (Honolulu),Honolulu,HI,USA
:::
Casino Royale EVSD 378/379
Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) [2009年]
Casino (TCD-103-1,2)
Montreux Casino 1971 (LZSC-002A/B) [2016年]
[関連記事]
「L.A. Forum 1971 (No Label)」