1976年12月に初来日を果たした Blackmore's Rainbow は,12月2日の東京体育館を皮切りに,12月16日の日本武道館まで,追加公演(:12月16日[昼の部])を含めて,10公演を行っています.

 そして,12月16日日本武道館における最終公演(:[夜の部])の演奏を中心に,オフィシャルのライブ・アルバム 『 On Stage (レインボー・オン・ステージ) 』 が,1977年にリリースされたのはご存知の通り.
 (当初 『 On Stage (レインボー・オン・ステージ) 』 は,12月16日の公演を収録と言われたものの,コアなファンの分析等により,”Still I'm Sad" がヨーロッパ・ツアーの音源等,複数の公演を収録,手を加えている事が判明)
 元々,このツアーでは 『 On Stage (レインボー・オン・ステージ) 』 収録用に,何公演かサウンド・ボード収録がされているのですが,それはディープ・パープル(:Deep Purple)の 『 Live In Japan (ライヴ・イン・ジャパン) 』(『 Made In Japan 』)の成功があったから,レインボーも知名度を上げる為に,日本公演のライブ・アルバムのリリースを,考えたものと推測されます.

 本CDは,1976年初来日最終公演(12月16日夜の部)のオリジナル・オーディエンス音源 2ソースを収録し,2010年に Rising Arrowレーベルから 『 Branded To Kill (Rising Arrow-042) 』 のタイトルで限定リリースされ,即完売になった商品の来日40周年記念として,40枚限定で,2016年12月に再入荷したものです.
 2010年は,私的にブート収集を中断していた時期なので,このような形でリリースされるのは嬉しい限り.しかも使用しているオーディエンス・ソースは,このCDでしか聴く事はできません.

 当然,この日の音源も過去から,かなりリリースさされており,有名どころでは,欠落部はあるもののドラムの Cozy Powell 所有のカセットのSBD音源を元にした 『 When Evening Falls (Langley-284) 』,欠落部をAUD音源で補填した 『 The End Of Raising (Darker Than Blue 041/42) 』,『 When Evening Falls (Rising Arrow 007) 』,AUD音源では 『 雷神 - Risin (Tarantura TCDRAINBOW 1) 』,『 Rising Falls (Rising Arrow 046) 』等です.

 流石に2010年リリース時の名盤!
 店頭に並ぶ訳も無く,告知日翌日には予約完売
 「12/14 ★レインボー「BRANDED TO KILL: 40th Anniversary Edition」は予約完売致しました。

 Source#1 の方は,かなりバランスも良く,多少の音割れは否めませんが,非常に臨場感のある音です.Source#2 の方は,音像が遠目で,オーディエンス・ノイズが多少大き目であり,正直,Disc 1,2 のみで良いような気もしますが,これはこれで記録として.(笑)

 オリジナル・リリース時(:2010年)のメーカー情報では
 『ハードロック史に燦然と輝くRAINBOWの1976年初来日ツアーより、最終日の12月16日武道館公演・夜の部から、またしても歴史的な音源が発掘されました!
 RAINBOWが'76年ツアーの総決算を見事に飾った本公演については、今さら多くの説明を必要としないほど、RAINBOWファンだけでなく全てのハードロックファンにとって「特別なライヴ」として知れ渡っています。このショウの模様は「Sixteenth Century Greensleeves」など、オフィシャル・レコーディングの一部が用いられた公式ライヴ作品「ON STAGE」だけでなく、アンダーグラウンドのライヴ音源もアナログ時代から各種のオーディエンス録音が存在し、バンドが放った最高最上の輝きに憧れを抱いている多くのファンの渇望を満たし続けてきました。昨今もなお優れた音源の登場は続き、大変すぐれたオーディエンス録音のほか、今や同日の代名詞と言うべき「WHEN EVENING FALLS」や「THE END OF RISING」などのサウンドボード音源が発掘され、現在ではこれら複数の優良音源が大定番として認知されています。

 今回新たに登場する本作は、完全初登場となる高品位オーディエンス録音を2種類パックした一本で、その内容・存在感とも全てのハードロックファンにセンセーショナルな話題を提供する事でしょう。伝説的な既発のコレクターズ音源にも引けを取らない、まさに”殿堂級”のアイテムです!

 ディスク1と2へ収録されたソースは、安定度・見通し・音のダイレクト感など、いずれにおいても特上級のオーディエンス録音で、オープニングイントロを聴いた瞬間に誰もが驚くこと必定の絶品音源です。
 過剰なまでのオーディエンスノイズやピークオーバーな音の歪みといった、この当時のオーディエンス録音にありがちな障害とはほとんど無縁な優れた音像は圧倒的です。オープニングの「Kill The King」からアンコールの「Do You Close Your Eyes」まで、まるで計算されたかのように程好く含まれた臨場感・しっかりと定まった定位、そして優れた演奏の分離など、一聴した印象では「放送用に会場で集音されたFM音源なのか?」と疑ってしまうくらいに均整がとれたサウンドで、間違いなく全てが第一級のマテリアルだと断言します!
 ロニーのヴォーカルとリッチーのギターがライン音源のようなはっきりとした立体感で迫る「Mistreated」に「Sixteenth Century Greensleeves」、メンバーの細やかなプレイからバンド全体のまとまりまで細大余さず捉えた「Catch The Rainbow」など、この日ならではの名場面を会場全体で俯瞰するような独特の視点で味わえる本音源の音像は、同時期のオーディエンス録音とは一味も二味も違っており、初心者からベテランのコレクターまで揃って楽しめる事でしょう。
 ディスク1の終盤、「Man On The Silver Mountain」後半の4:57から「Blues」の1:49にかけて、元となったマスターにはテープチェンジに由来すると思われる欠落がありましたが、この部分は「WHEN EVENING FALLS」で知られるコージー・パウエル所有の同日サウンドボード音源で補填しています。この欠落を各種あるオーディエンスソースではなくサウンドボード音源で補っているという点にご注目ください!本質的に異なるソースで欠落をナチュラルに補いながら、大きな違和感を覚えさせないこの部分こそ、本音源のハイレベルさを何よりも雄弁に物語っているのです!
 ディスク2もトニー・カーレイのキーボードソロから「Stargazer」そして「Still I'm Sad」と、一瞬たりとも耳を離せない名演が連発します。その中でもコージーのドラムソロは抜群の質感と目の前に迫るような立体感を兼ね備え、いかなる聴き手をもノックアウトするでしょう。ショウ全編を貫いて高品位な録音クオリティを有する本音源は、この日の模様に精通したマニアでも必ずや魅了されるはずです。「こんな音源がまだ埋もれていたのか」と、誰もが唸る114分間です!

 ディスク3そして4に収められた録音は、まるで放送音源のようだったディスク1と2のソースとは対照的に、どこまでもオーディエンス録音らしい「実録のドキュメント」としての個性が秀逸です。会場の空気だけでなく、テーパーや周囲の様子も生々しく記録したサウンドで、歴史的なライヴの雰囲気を新たな切り口から楽しめるでしょう。本音源はオープニングの「Over The Rainbow」途中(0:30ごろ)でテーパーが急いで機材を隠したのか、それとも何らかのトラブルが起きたのか、「Sixteenth Century Greensleves」辺りまで録音が遠くなり、残念ながらこの間はドア越しのようなややぼやけた音像になっています。それでもロニーの歌は比較的はっきりと捉えられ、盛り上がる客席を間近に感じる臨場感も充分と、オンリーワンの記録を求めるマニアには堪らない面白さと旨みが認められるでしょう。
 本録音が真価を発揮するのは「Catch The Rainbow」以降のライヴ中盤からで、ここからは音のダイレクト感が目に見えて向上し、水分がしたたるような高い鮮度でライヴを満喫できます。ディスク1・2以上にエッジが切り立った音像は目を見張るほどで、ロニー・リッチー・コージーらのプレイをラウドなまでのド迫力で生き生きと収めたサウンドは、「これこそが本当のRAINBOWだ」と言わんばかりです。
 リッチーの荒れ狂うギターとコージーのダイナミックなドラムがせめぎ合う白熱の演奏をそのまま収めた「Man On The Silver Mountain」や「Stargazer」・「Still I'm Sad」では沸き立つオーディエンスの有り様に感化され、聴き手も思わずエキサイトする事でしょう(随所で飛び交う女性の歓声も、この頃のRAINBOWがアイドル的な人気を博していた事をうかがわせ、とても興味深いものがあります)。
 アンコールの「Do You Close Your Eyes」は本音源の大きな聴き所です。演奏が始まった瞬間から飛び跳ねるように弾けるオーディエンスの熱狂、リッチーのギタークラッシュに驚愕し興奮する人々の叫びなど、皆さんは自分がその場にいるような気持ちになって、これらの音に身を任せて欲しいと思います。ラストに「最高!」「ああ良かった!」と叫ぶ観客の声は、そのまま聴き手の感想になるはずです!
 先日リリースされ熱心なファンからご好評を頂いた「GONE WILD MORE」(Shades)のように、優れたバンドの特別なライヴだからこそ、いわゆる定番音源だけでなく、こういった個性的な録音までも全てが光り輝いて感じられるのでしょう。何もかもが唯一無二の歴史的証拠品!これだからオーディエンス録音は素晴らしい!

 RAINBOWの来日公演、特にこの'76年ジャパンツアーは、LED ZEPPELINやDEEP PURPLEの来日公演と同様に、今や全てのショウ・そして録音が歴史的な価値を持っていますが、その中でもこの最終公演はやはりスペシャルなものがあります。あの日の素晴らしいライヴから幾多の歳月が流れた現在、このような素晴らしい「財宝」となって、再び私達ファンがめぐり合えたという幸せを、一体何に例えれば良いのか判りません!
 最高のショウを複数の異なる視点から、いずれも甲乙付けがたい音響で振り返る。こんな贅沢が許されるのは、やはりアンオフィシャル音源ならではの特権でしょう。重大なライヴの意義・貴重な音源の価値・高い録音の品位など、どれを取っても全てのハードロックファン必携必聴であるのは間違いなし!世界中のハードロックファンが羨望の眼差しで注目するであろう完全限定プレス4枚組です!』

Branded To Kill:40th Anniversary Edition (Rising Arrow-042)
 
 Live At Budokan,Tokyo,JAPAN 16th December 1976
 Evening Show 2 Diff Sources (From Original Masters)

 [Source #1]
 Disc 1
  1. Intro.
  2. Over The Rainbow
  3. Kill The King
  4. Mistreated
  5. Sixteenth Century Greensleeves
  6. Catch The Rainbow
  7. Lazy Intro.
  8. Man On The Silver Mountain
  9. Blues
  10. Starstruck - Man On The Silver Mountain

 Disc 2
  1. Keyboard Intro.
  2. Stargazer
  3. Still I'm Sad
  4. Keyboard Solo
  5. Drum Solo
  6. Still I'm Sad (Reprise)
  7. Guitar Intro.
  8. Do You Close Your Eyes
  9. Over The Rainbow


 [Source #2]
 Disc 3
  1. Intro.
  2. Over The Rainbow
  3. Kill The King
  4. Mistreated
  5. Sixteenth Century Greensleeves
  6. Catch The Rainbow
  7. Lazy Intro.
  8. Man On The Silver Mountain
  9. Blues
  10. Starstruck - Man On The Silver Mountain

 Disc 4
  1. Keyboard Intro.
  2. Stargazer
  3. Still I'm Sad
  4. Keyboard Solo
  5. Drum Solo
  6. Still I'm Sad (Reprise)
  7. Guitar Intro.
  8. Do You Close Your Eyes
  9. Over The Rainbow

 Ritchie Blackmore : Guitar
 Ronnie James Dio : Vocal
 Cozy Powell : Drums
 Jimmy Bain : Bass
 Tony Carey : Keyboards

 チケット・レプリカ
 

 プログラム・レプリカ
 

 Kill The King [Disc 1,Track 3] 
  
 Catch The Rainbow [Disc 1,Track 6] 
  
 Stargazer [Disc 2,Track 2] 
  
 Mistreated [Disc 3,Track 4] 
  
 Stargazer [Disc 4,Track 2] 
  
 Still I'm Sad [Disc 4,Track 3] 
  

[参考]
1976 JAPAN Tour Dates
 December
  02 Tokyo Taiikukan , Tokyo,JAPAN
  05 Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
  07 Nagoya-Shi Kokaido,Nagoya,JAPAN
  08 Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
  09 Kouseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN
  10 Kyoto Kaikan,Kyoto,JAPAN
  13 Kyuden Kinen Kaikan,Fukuoka,JAPAN
  14 Hiroshima-Shi Kokaido,Hiroshima,JAPAN
  16 Nihon Budokan,Tokyo,JAPAN (Afternoon Show)
  16 Nihon Budokan,Tokyo,JAPAN (Evening Show)

On Stage
レインボー・オン・ステージ




Live In Japan
ライヴ・イン・ジャパン




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