エマーソン・レイク&パーマーの初来日となった1972年7月.

 公演会場は,関東が後楽園球場,関西が甲子園球場の各 1公演で,都合 2公演のみでした.

 本CD は 7月22日の後楽園球場公演に続いて行われた,7月24日の甲子園球場公演をオーディエンス収録したもので,多分,一番最初にリリースされた音源だと思いますが,Mindwrapレーベルの 『 Koshien Battlefield (MWCD-043/044) 』 で,購入したのはかなり前ですが,今でも西新宿の Blind Faith 辺りで,安価で手に入れる事はできるのでは無いでしょうか,

 この日の公演は,ファンならばご存知のように,観客の乱入によって演奏が中断されたことで,あまりにも有名です.
 "Rondo” のドラム・ソロ中に,観客の一人がフェンスを乗り越えてステージに走り出し,これに扇動されたかのように,多くの観客がステージに雪崩れ込んだ結果,会場側が強制的に電源を切断し,演奏中止という結果に.

 球場での野外公演の為,音増は若干遠めではありますが,収録された年代を考えれば,音が篭っておらず,オーディエンス録音としては,高音質と言えます.
 また上述した暴動の様子も鮮明に記録されており,解散を命じる場内放送と観客の「帰れ、帰れ」コールが,ハッキリと聴き取れます.

 2日前の後楽園公演と比較すると,私的には,確かに,こちらの方が演奏が良いように感じます.

 ボーナス・トラックには,2日前の東京公演(:後楽園球場)の "Tarkus","The Pictures At An Exhibition","Rondo" を収録.

 メーカー情報では
 『ファン驚愕、1972年ELP初来日公演より、7/24の甲子園でのライブがプレスCDで初登場。良好なオリジナル・オーディエンス・マスターを使用したマストアイテムです。
 ELPの初来日・大阪公演はいまや伝説となってしまった感のある、暴動~中断~終了という、最悪の流れでその幕を閉じてしまいました。グランドファンク公演の影響なのか甲子園球場のフェンスを乗り越え、闖入した一団は、最悪の事態に他の観衆から敵外視され事の重大さに気づき、退散したときには既にライブ中止の措置で観衆は愕然。
 Trilogy リリース直後の来日公演の記録はこの二回の公演(後楽園・甲子園)のみであり、彼らの足跡というよりは、日本のロックコンサートの創世記の汚点ともいえるライブの実況がここに聞けます。もちろん、彼らの演奏は現在でも多大な影響を様々なジャンルのロックに対して与えた、ELPの歴史に何ら恥ずるべき所はありません。80年に解散するまでの彼らの活躍はご存知のとおりですが再結成後、実にこの72年から20年以上を経てようやく再来日を果たしたELP。ファンはその間、生のELPに接することは出来なかった。言い換えれば、日本における海外アーティストのライブを確立するための礎として大きな代償を払ったと考えるべきなのでしょうか。演奏自体は後楽園よりも甲子園の方が上出来との評判ですが、真実はご自分で聞いて確かめてください。ボーナストラックの後楽園は「展覧会…」のフルバージョンをステレオ・サウンドボード、デジタルリマスターで聞けます。キースのライブにおけるパフォーマンスの素晴らしさは、現在のトップアーティストが忘れてしまったライブの「魂」を思い起こさせてくれます。限定プレスCD、帯つきでの登場です。』

Koshien Battlefield:Japan Tour 1972 (MWCD-043/044)
 
 Live At Koshien Stadium,Nishinomiya,Japan 24th July 1972

 帯付き
 

 Disc 1
  [1972/07/24]
   1. Sound Check
   2. Hoedown
   3. Eruption
   4. Stone of Years
   5. Iconoclast
   6. Mass
   7. Manticore
   8. Battlefield
   9. Epitaph
   10. Aquatarkus
   11. Take A Pebble
   12. Lucky Man
   13. Piano Improvisation

 Disc 2
   1. Promenade
   2. Hut Of Baba Yaga
   3. Curse Of Baba Yaga
   4. Hut Of Baba Yaga
   5. Great Gates Of Kiev
   6. Rondo
   7. Disturbance & Interruption
   8. Announcement For Cancel

  [Bonus Tracks]
  [1972/07/24]
   9. Eruption
   10. Stone Of Years
   11. Iconoclast
   12. Mass
   13. Manticore
   14. Battlefield
   15. Epitaph
   16. Aquatarkus
   17. Promenade
   18. Hut Of Baba Yaga
   19. Curse Of Baba Yaga
   20. Hut Of Baba Yaga
   21. Great Gates Of Kiev
   22. Rondo

 Keith Emerson : Keyboards
 Greg Lake : Bass, Vocal & Guitars
 Carl Palmer : Drums & Percussions

 Hoedown [Disc 1,Track 2] 
  
 Take A Pebble [Disc 1,Track 11] 
  
 Promenade [Disc 2,Track 1] 
 
 The Great Gates Of Kiev [Disc 2,Track 5] 
 
 Rondo [Disc 2,Track 6] 
 
 Announcement For Cancel [Disc 2,Track 8] 
 

 Aquatarkus [Disc 2,Track 16] 
 

[参考]
 1972 JAPAN Tour
  July
   22 Korakuen Stadium,Tokyo,JAPAN
   24 Koshien Stadium,Nishinomiya,JAPAN

 Koshien Stadium 1972 (Virtuoso 237/238)
 
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