1971年~1987年まで,英BBCでシリーズ化され放映されていたビンテージ・ロックTV番組 「 The Old Grey Whistle Test 」 の エマーソン・レイク・アンド・パーマーを中心とした映像で,ギフト・アイテムとして登場したものです.

 収録されている映像は,その殆どが Youtube で観る事ができるので,目新しさはありませんが,マスターを収録しているようなので,ものによっては画質が 1ランクアップしています.

 本題のエマーソン・レイク・アンド・パーマーとは直接関係がありませんが,1968年5月に行われた,ローマ・ポップ・フェスティバル(:Rome Pop Festival)に出演した際の,ミッキー・カーチス率いる The Sumurai の "通りゃんせ" 演奏時の映像と,インタビューに流暢な英語で答える若き日のミッキー・カーティスのクリアな映像が収録されているのは,興味深いところ.

 メーカー情報では
 『伝説のテレビ番組“OLD GREY WHISTLE TEST”。その放送前マスターが流出です。この歴史的な大発掘映像が緊急ギフト・リリース決定です。

 EL&Pの“OLD GREY WHISTLE TEST”と言えば、黄金期の姿を伝える超傑作映像として有名。当店でも極上再放送版『ON TOUR 1973』が長年愛されてきました。しかし、本作は再放送どころではなく、放送局の内部にしかなかった未公開マスター。画面上にタイムカウンターもある作業用マスターなのです。もちろん、エアチェックとは次元の違うビビッドな映像美も要注目なのですが、それだけではない。放送にはなかった激レアシーンや関連アーティスト編まで収録しており、放送版の『ON TOUR 1973』が1時間弱だったのに対し、3時間超えの大ボリュームで超・貴重映像がたっぷりと味わえるのです。

 本作はお馴染みの「THE MANTICORE SPECIAL」から始まりますが、そこからして美麗ぶりが驚異的。放送版にあった甘いヴィンテージ感はどこへやら、怖ろしくビビッドな発色が素晴らしい。もちろん、マスタリングでムリヤリ強調されたのとはまったく違い、詳細なエッジも超鮮明。まさにプリ放送でしかあり得ない映像美にタメ息が漏れます。
 その映像美のまま、1977年メンフィス公演やオーケストラ共演のモントリオール公演、1972年後楽園、1970年ライシアム・ボールルームの光景も描かれていく……。馴染み抜いたはずのプロモまでもが貴重バージョン。雪の積もったスタジアムで演奏する「Fanfare For The Common Man」ですが、さらに雪原で戯れる冒頭シーンまで追加されたロングバージョンになっているのです。
 特に素晴らしいのは、オスカー・ピーターソンがホストを務めるテレビ番組“PIANO PARTY”に出演した際の模様。キース・エマーソンの紹介で1974年カリフォルニア・ジャムのピアノ回転シーンも見られたりしますが、必見なのは生演奏。カール・パーマーとキースが“鍵盤の帝王”に「Honky Tonky Train Blues」を軽快に決めるのですが、さらに凄いのはその後。キースとピーターソンとの対談し、今度はなんとダブル・ピアノでピーターソンと共演を果たすのです。超絶技巧にして保守派でもあったピーターソンと、当代きっての革新音楽プログレッシヴ・ロックの騎手。クラシックとの融合ばかりが有名なキースですが、もう一方のルーツであるジャズの巨匠と真っ正面から対峙する最高の映像なのです。テレビ番組だけにご覧になったマニアの方もいらっしゃるかも知れませんが、本作はタイムカウンター入りのプレ放送版。猛烈に鮮やかな画質で貴重な演奏を目撃できるのです。

 さて、ここまでで2時間9分。すでにお腹いっぱいなところですが、本作はまだまだ終わらない。さらにコアマニアが集めた関連映像もさらに1時間たっぷりと収録されているのです。まずは、KING CRIMSON。伝説的な1969年ハイドパークのサイレント映像も極上クオリティで収められていますし、クリムゾンについて語るグレッグのインタビューも観られる。その後もTHE NICEやPINK FLOYDが出演した“ROME POP FESTIVAL 1968”が出てきたかと思えば、“マンティコア・レーベルの星”PFMや“THE NICE残党+パトリック・モラーツ”のREFUGEE、“オランダのEL&P”の異名を持つTRACE(デビュー直後の生「Gaillarde」!)等々など、一歩深入りした貴重映像の極上バージョンが次から次へと繰り出されていくのです。

 そんな映像群の中で、ちょっと不思議なのがラストに収められたアリス・クーパー。ボブ・エズリン繋がりのピーター・ガブリエルなら分かるのですが、なぜEL&Pで……? そんな疑問も沸くものの、これまた貴重な1971年スタジオライヴには違いない。何度も繰り返す“OLD GREY WHISTLE TEST”収録の裏側が垣間見える面白いテイクです。

 兎にも角にも、貴重にして極上なプレ放送映像が3時間7分に渡って押し寄せる超大作です。プレマスターだからこその映像美に加え、関連バンドや番組の裏側も含めた“時代”までも丸ごとパックした1本。今週末、この巨大な“70年代”をあなたのお手元に。

 ★業務用イントロ及びタイムカウンター入り(BBCにて保管されていたOGWT放送素材マスタービデオをダイレクトに収録)。合計3時間7分の超大作。』

OGWT Video Archives (Gift DVDR)
 
 Old Grey Whistle Test Rare Pre-broadcast Collection
 [with Time Counters]
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 187min.
 

  1. Intro.
  2. The Manticore Special
      incl. Abaddon's Bolero,
         Karn Evil 9,
         Hoedown
          plus many classic live tracks
  3. Memphis
    [Mid South Coliseum, 20th November 1977]
      incl. Karn Evil 9,
         Watching Over You,
         Tiger In The Spotlight,
         Show Me The Way To Go Home
  4. Montreal
    [Olympic Stadium, 26th August 1977]
      incl. Piano Concerto No.1 3rd Movement,
         Pirates
  5. Fanfare For The Common Man Promo (Long Version)
  6. Blues Variation
    [Lyceum Ballroom, London, England 9th December 1970]
  7. Tokyo 1972
    [Korakuen Stadium, Tokyo, Japan 22nd July 1972]
      incl. The Curse Of Baba Yaga,
         The Hut Of Baba Yaga,
         The Great Gate Of Kiev
  8. Oscar Peterson's Piano Party
      incl. Honky Tonky Train Blues #1,
         Interviews,
         Honky Tonky Train Blues #2 (with Oscar Peterson)
  9. Hyde Park 5th July 1969 Silent Film (with King Crimson, Rolling Stones)
  10. Greg Lake Epitaph Promo feat. interviews
  11. Rome Pop Festival (6th May 1968) Julie Driscoll Documentary
      incl. The Nice,
         Pink Floyd etc
  12. PFM - Four Holes In The Ground (Studio Live 1974)
  13. Refugee - Ritt Mickley (Marquee, London 1974)
  14. Trace - Gaillarde (Studio Live 1974)
  15-19. Alice Cooper - Under My Wheels (Studio Live 1971) different takes
  20-22. Alice Cooper - Is It My Body (Studio Live 1971) different takes
  TOTAL TIME (186:59)

 収録されている映像の一部
 Intro - The Manticore Special
 
 The Manticore Special - Tokyo 1972