アイテムを 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,後期 レッド・ツェッペリンの定番音源で,ネブワース・フェスティバルの 2公演目:1979年8月11日を収録したものです.
 この日はプロ・ショット映像,SBD(:Soundboard)音源が,市場に出回っているので,目新しくはありませんし,メーカー情報にもあるように,長さ,カット位置が異なるだけなので,貴重なものでなく,本当にコアなファン向けのギフト・アイテムと言えます.

 因みにレッド・ツェッペリンは,1979年は,都合 4回のライブのみで,後半の 2回は,このネブワース・フェスティバル(:8月4日,11日),前半の 2回は, 7月23日,24日にネブワース・フェスティバル出演の為のウォーム・アップ・ギグとして,デンマークはコペンハーゲンのファルコナー・シアターでに行われています.

 既発では,上述のコペンハーゲンのウォーム・アップ・ギグを合わせて収録し,9枚組でリリースされた Antrabata Reference Masterレーベルの 『79 (ARM 24779 8479 81179)』,6枚組でリリースされた Taranturaレーベルの 『Knebworth (KNEB-4-1~3, KNEB-11-1~3)』,7枚組でリリースされた WatchTowerレーベルの 『Welcome To The 1979 Knebworth Festival (WT 2002090~96)』,6枚組でリリースされた Empress Valley Supreme Discレーベルの 『Blind Date (EVSD 214~219)』 他,かなりのタイトルがリリースされていますが,今回のギフト・アイテムは,Antrabata Reference Masterレーベルや,Taranturaレーベルで使用された音源と同一のもの.
 但し,マスターからの枝分かれにより,カット箇所とか,収録時間の長短等に違いがあります.

 定番音源なので,多くの方が聴かれていると思いますが,ここで使用されている音源は,バランスの良い,ナチュラルなサウンドと言えるでしょう.

 メーカー情報では
 『1979年のネブワース・フェスティバル2日目公演を、独自に入手したカセットマスターよりダイレクト収録。
 フルセットのプロショット映像とサウンドボードがあるため、今は、あまり語られることのないこの日のオーディエンス録音ですが、アナログ時代から何種類もの良質なオーディエンス録音が存在しているのはマニアならご承知の通り。
 その中でも79 (Antrabata Reference Master)とKnebworth 1979 (Tarantura)で使用されているオーディエンスマスターは、極上レベルの音質で 146分収録しており、この日のAUD音源の決定版とされています。
 本盤は、この2タイトル同じマスターながら全体では156分と10分近く長く収録されており、収録時間の長さに関しては既発を遥かに上回っています。その長い部分に関しては、ほとんどが曲間やアンコール待ちの歓声部分であり、ライン録音が存在している公演としては、それ程の意味が無いのかもしれませんが、マニアには無視できない一本と言えるのではないでしょうか。
 この既発2種と今回のテープ・トランスファー音源を比較すると、その全てが今回のタイトルが長いわけではなく、パートによっては今回のほうが短かったりする箇所もあります。これは大元のマスターからコピーされたテープが複数存在し、テープダビングの際に生じた欠落と推測されます。(ちなみに今回の当店入手のマスターはマクセルの90分テープ2本でした。)肝心の音質ですが、今回の作品は、イコライズにより迫力を増したブライトな音色の既発と違い、いかにもテープマスターといったアナログ風のマイルドなサウンドであり、この辺は、メタリックな音を好むか、ナチュラルな音を好むかで評価が別れると思います。
 端的に言ってしまえば、「既発より長く収録された、大元マスターからの枝分かれダビング・テープのニュートランスファー」であり、それ以上もそれ以下も無い内容ですが、マニアにとっては充実な質・量を有した、嬉しい一本であることは間違いないでしょう。既発をご記憶の方ならお判りと思いますが、楽音は終始大変近く、音質は十分に良好ですので、ビギナーでも156分たっぷりと、気持ち良く楽しめるお薦めの一枚です。

 Disc 1
  "Introduction"
    ARMSより22秒長い / TARAより1分長い
  "Since I've Been Loving You"
    8:14 テープチェンジ,ARMSと一緒 / TARAは欠落多し
  "The Rain Song"
    最後でテープチェンジ,ARMSより11秒長い / TARAと一緒

 Disc 2
  "Trampled Underfoot"
    ARMSは繋がっており,1分長い
  "Sick Again"
    4:51 一時停止,ARMSは繋がっており,5秒長い / TARAは切れ箇所が違い長い部分もあるが,全体として20秒短い
  "Achilles Last Stand"
    9:00 一時停止,ARMSは繋がっており,10秒長い
  "Stairway To Heaven  
    最後でテープチェンジ,TARAより歓声が5分長い
  "Rock And Roll"
    TARAより歓声が6分長い
  "Communication Breakdown"  
    2:35 音切れ,TARAより最後の歓声が30秒長い』

Knebworth 1979 2nd Weekend:Tape Transfer (Gift 3CDR)
 
 Live At Knebworth Festival,Stevenage,UK 11th August 1979

 Disc 1
  1. Introduction
  2. The Song Remains The Same
  3. Celebration Day
  4. Black Dog
  5. Nobody's Fault But Mine
  6. Over The Hills And Far Away
  7. Misty Mountain Hop
  8. Since I've Been Loving You
  9. No Quarter
  10. Hot Dog
  11. The Rain Song
  TOTAL TIME (68:12)

 Disc 2
  1. White Summer / Black Mountain Side
  2. Kashmir
  3. Trampled Underfoot
  4. Sick Again
  5. Achilles Last Stand
  6. Guitar / Bow Solo
  7. In The Evening
  8. Stairway To Heaven  
  TOTAL TIME (58:52)

 Disc 3
  1. Audience
  2. Rock And Roll
  3. Whole Lotta Love
  4. Communication Breakdown 
  TOTAL TIME (29:30)

 Hot Dog 
 
 The Rain Song 
 
 Kashmir 
 
 Achilles Last Stand 
 

[参考]
 1979 Tour Dates
  July
   23 Falkoner Theater,Copenhagen,DENMARK
   24 Falkoner Theater,Copenhagen,DENMARK

  August
   04 Knebworth Festival,Stevenage,UK
   11 Knebworth Festival,Stevenage,UK

 Knebworth 1979 Poster
 

 Blind Date (EVSD 214~219)
 
 Knebworth (KNEB-4-1~3, KNEB-11-1~3)
 
 Welcome To The 1979 Knebworth Festival (WT 2002090~96)
 
 79 (ARM 24779 8479 81179)